エコキュートは、貯湯タンク内に常に大量の(一般的に370L〜460L)お湯や水が蓄えられているため、災害による断水時には貴重な生活用水(トイレの洗浄、手洗い、食器洗いなど)として活用できます。

断水時にタンク内の水を取り出す手順は以下の通りです。手順を誤るとタンク内に空気が入り込んだり、機器の故障につながる可能性があるため、順番通りに行うことが重要です。

1.漏電遮断器を「切」にする:感電や復旧時の誤作動を防ぐ。

貯湯タンク下部の脚部カバーを外し、漏電遮断器のスイッチをオフにします。

2.給水専用止水栓を閉じる:タンクへの泥水流入を防ぐ。

タンク下部、または配管の途中にある給水止水栓を右に回して確実に閉めます。これを忘れると、断水が復旧した際に水道管内の泥水がタンクに流れ込み、故障の原因になります。

3.逃し弁レバーを上げる:タンク内に空気を入れる。

タンク上部にある「逃し弁操作窓」を開け、逃し弁レバーを手前に起こします。これによりタンク内に空気が入り、下から水がスムーズに排出されるようになります。

4.非常用取水栓から水を取り出す:

タンク下部にある非常用取水栓(水抜き栓)にホースをつなぐか、直接下にバケツを置きます。バルブを開く(左に回す、または手前に引き出す)と水が出ます。使用後はバルブをしっかり閉めてください。

 

⚠️ 取水時の重要事項

  • 熱湯によるやけど注意: 停電直後や断水時、タンク内には高温のお湯(60℃〜90℃)が貯まっています。最初は水でも途中から熱湯に変わることがあるため、直接手で触れず、耐熱性のバケツなどを使用してください。

  • 飲用は避ける: タンク内の水は、そのまま飲むことは推奨されていません。生活用水として利用し、どうしても飲料水として使わざるを得ない場合は、必ず煮沸してから使用してください。

復旧時の注意点

断水が復旧した際、すぐにエコキュートの止水栓を開けないでください。

まずはキッチンの蛇口などを「水側」で全開にし、水道管内の泥水や空気が出なくなるまで水を流し切ります。水がきれいになったことを確認してから、エコキュートの給水止水栓を開き、逃し弁から水が出るのを確認してタンクを満水にしてから電源を入れ直します。

基本的な構造は共通していますが、日立、パナソニック、三菱電機、東芝など、メーカーや製造年によって各バルブの位置や取水栓の形状が若干異なります。日常的なメンテナンスも兼ねて、平時にご自身の機器の取扱説明書を確認しておくことをお勧めします。