エコキュート デメリット

「エコキュートは省エネで節電になると聞いたけど、デメリットはないの?」導入前にこそ知っておきたいのが、デメリットや注意点です。エコキュートには確かに優れた省エネ性能がありますが、生活スタイルや設置環境によっては「思っていたのと違った」と感じるケースもあります。本記事では、エコキュートの主なデメリットとその対策を専門店の視点で正直にお伝えします。

エコキュートのデメリットと対策

デメリットを正確に理解することで、導入後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。

①初期費用が高い

エコキュートの最大のデメリットのひとつが初期費用の高さです。ガス給湯器が10〜20万円程度(工事費込)であるのに対し、エコキュートは機種・タンク容量・設置工事の内容によって異なりますが、30〜60万円程度(工事費込)かかることが多いです。

特にガス給湯器からエコキュートに切り替える場合は、基礎工事・電気工事・配管工事が新たに必要になるため、エコキュートからエコキュートへの交換に比べて5〜10万円ほど高くなるのが一般的です。

対策 

「給湯省エネ2026事業」(資源エネルギー庁)では、一定の省エネ性能を満たすエコキュートに対して最大10万円の補助金が受けられます。

参考:給湯省エネ2026事業【公式】

②設置スペースが必要

エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯ユニットの2台で構成されており、ガス給湯器より大きな設置スペースが必要です。4人家族向けの460Lタイプなら、貯湯タンクだけで高さ約2m・幅60cm程度、ヒートポンプユニットも別途設置スペースが必要です。

対策 

都市部の狭小地や設置スペースが限られた場合は、薄型・スリムタイプを選ぶことで対応できるケースがあります。実際の設置可否は現地調査で確認が必要です。

③水圧がガス給湯器より弱い(直圧式を除く)

従来の貯湯式エコキュートは、貯湯タンクから減圧弁で圧力を落とした水を供給するため、水道の直圧に比べて水圧が弱くなります。シャワーの勢いが物足りないと感じる方もいます。

ただし、近年は直圧式のエコキュートも登場しており、水道と同等の水圧で使用できるモデルも増えています。

対策 

水圧を重視する場合は「高圧力タイプ」「直圧式タイプ」のエコキュートを選ぶことで改善できます。

④深夜電力中心のため、昼間の使用が多い家庭は注意

エコキュートはオール電化専用の深夜割引プランを使って、夜間に安い電力でお湯を沸かすことで省エネ効果を発揮します。しかし、昼間の電気代は深夜よりも割高になるため、昼間に在宅している時間が長い家庭(専業主婦・テレワーク・高齢者世帯など)は電気代の節約効果が小さくなる場合があります。

対策 

太陽光発電と組み合わせることで昼間の電力を自家発電でまかない、電気代の上昇を抑えることができます。

⑤沸き上げ時に動作音がある

ヒートポンプユニットはエアコンの室外機と同様のコンプレッサーを使用しており、稼働中は運転音が発生します。深夜に沸き上げ運転をする設定の場合、就寝中の音が気になるケースがあります。特に隣家に近い場合や、寝室の近くに設置する場合は注意が必要です。

対策 

設置場所を工夫する・防音対策を施す・低騒音設計のモデルを選ぶ・沸き上げ時間帯を調整するなどで対応できます。

⑥停電時は機能が使えない

停電になるとヒートポンプが動かず、沸き上げができません。また、電子制御のリモコン操作も使えなくなります。ただし、タンク内に残っているお湯・水は非常用として取り出せるため、防災面での強みでもあります。

対策 

蓄電池と組み合わせることで、停電時も一定の電力を確保できます。また、カセットコンロなど電気に頼らない調理器具の備えも有効です。

⑦お湯切れのリスクがある

貯湯タンクに蓄えたお湯の量には限りがあるため、家族全員が続けて入浴するなど、予想以上にお湯を使うとお湯切れが起きることがあります。

対策 

タンク容量を家族人数より1段階大きめに選ぶ、または「学習型省エネ」機能付きの機種を選ぶことで、生活パターンに合わせた沸き上げが行われ、お湯切れを減らせます。「沸き増し」機能でその場で追加沸き上げも可能です。

エコキュートが向いている人・向いていない人

エコキュートのデメリットを踏まえた上で、エコキュートが向いている人・向いていない人はこのような人です。

エコキュートが向いている人

  • 深夜帯の在宅が中心のライフスタイル
  • 太陽光発電を導入している・検討中の方
  • 長期的な光熱費削減を重視する方
  • ガスを使わない生活環境にしたい方
  • 新築・建て替えでオール電化を検討中の方

エコキュートが向いていない(慎重に検討すべき)人

  • 日中の在宅が多い・電力使用が昼間中心の方
  • 騒音に非常に敏感な環境(隣家が近すぎるなど)
  • 設置スペースが非常に狭い(ただし薄型タイプで対応できる場合あり)

エコキュートのデメリットに関するよくある質問

Q. エコキュートはシャワーの水圧が弱いと聞きましたが本当ですか? 

貯湯式エコキュートは減圧弁でタンク内の圧力を下げてから給湯するため、水道の直圧と比べると水圧が低くなります。ただし、一般的な「標準圧力タイプ(約170kPa)」に対して「高圧力タイプ(280〜320kPa程度)」を選ぶことでシャワーの勢いを改善できます。

Q. 深夜に運転音がうるさくて近隣トラブルになりませんか? 

最新機種は静音設計が進んでいますが、設置場所や環境によっては気になる場合があります。設置前の現地確認と適切な設置場所の選定が重要です。専門スタッフが現地調査の際に確認いたします。

Q. エコキュートにしたら電気代が逆に上がったという話を聞きましたが? 

料金プランの切り替えをせずに導入した場合や、昼間の使用が多い家庭では節約効果が出にくいケースがあります。電力会社のオール電化向け料金プランへの変更と、生活スタイルに合った運転設定が重要です。

Q. ガス給湯器からの交換で初期費用をできるだけ抑えるにはどうすればいいですか? 

国の補助金(給湯省エネ2026事業)を活用することが有効です。補助対象機種・登録事業者による施工が条件となります。詳しくは給湯省エネ2026事業公式サイトをご覧ください。

まとめ

エコキュートには初期費用の高さ・設置スペースの必要性・昼間の電気代上昇などのデメリットがありますが、適切な機種選びと補助金の活用、太陽光発電との組み合わせでそのほとんどを対策できます。デメリットを正しく理解した上で導入することが、長期的な満足につながります。まずはお気軽にお見積もり・お問い合わせください。