
「オール電化にするとエコキュートが必要と聞いたけど、何が違うの?」「エコキュートだけ導入してもオール電化になるの?」こうした疑問をお持ちの方は多いはずです。エコキュートとオール電化は密接に関わりますが、イコールではありません。本記事では両者の関係性、導入メリットと注意点、費用の目安までエコキュート専門店の視点でわかりやすく解説します。
目次
エコキュートとオール電化はどう違う?
エコキュートとオール電化の違いを理解することが、最適な選択への第一歩です。それぞれの定義と関係性を説明します。
エコキュートとは
エコキュートは「ヒートポンプ技術を使って空気の熱でお湯を沸かす電気給湯器」です。ガスではなく電力を使ってお湯を作りますが、エコキュート単体の導入はあくまで給湯器の交換にすぎません。
オール電化とは
オール電化とは、家庭内で使うエネルギー(給湯・調理・暖房など)をすべて電気でまかなう住まいのあり方です。ガスの供給を解約し、電気一本に統一します。
オール電化にするには、エコキュートに加えて、IHクッキングヒーターや電気暖房などガスを使う設備をすべて電気に切り替える必要があります。エコキュートだけ導入してもガスを解約しなければオール電化にはなりません。
オール電化にするメリット
エコキュートを含むオール電化の主なメリットを解説します。
光熱費を一本化・削減できる可能性がある
オール電化専用の電気料金プランは、深夜(夜11時〜朝7時頃)の電気代が大幅に安くなる代わりに、昼間の電気代が高めに設定されています。エコキュートはこの安い深夜電力を使ってお湯を沸かすため、給湯コストを大幅に抑えられます。
ガス料金の基本料金もかからなくなるため、トータルの光熱費が下がるケースが多くあります。
ガスに関わる安全リスクが減る
都市ガスやプロパンガスを使わないため、ガス漏れや一酸化炭素中毒のリスクがなくなります。IHはオープンファイアがなく火を使わないため、火災リスクの低減にもつながります。
停電時にタンクの水を使える
エコキュートの貯湯タンクには大容量のお湯・水が蓄えられています。停電時は電動機能は使えませんが、タンク内の水を生活用水として利用できる点は防災面での強みです。
メンテナンスがシンプルになる
ガス設備がなくなることで、ガス機器のメンテナンス・点検が不要になります。設備管理が電気に一元化されるため、シンプルな維持管理が可能です。
オール電化・エコキュートの注意点
メリットだけでなく、注意点も把握した上で判断することが大切です。
日中の電気代が高くなりやすい
深夜料金が安い分、日中の電気代は通常プランより高くなります。昼間に在宅する時間が多いご家庭(専業主婦・テレワーク・高齢者世帯など)は、電気代が思ったより下がらないケースもあります。太陽光発電との組み合わせで昼間の電力をまかなうことで、このデメリットを軽減できます。
停電時は機器が動かない
停電になるとエコキュートのヒートポンプ・リモコン機能が使えなくなります(タンク内の水は手動で取り出し可能)。IHも動作しないため、カセットコンロなどの備えがあると安心です。
初期費用が高い
ガス給湯器からエコキュートへの切り替えは、ガス給湯器の交換と比べて初期費用が高くなります。ガス給湯器からエコキュートへの交換では、エコキュートからエコキュートへの交換と比べて、基礎工事も含めると5〜10万円ほど高くなるのが一般的です。
オール電化への切り替え費用の目安
| 設備 | 費用の目安(工事費込) |
| エコキュート交換(エコキュート→エコキュート) | 30〜50万円程度 |
| エコキュート新設(ガス給湯器から切り替え) | 40〜60万円程度 |
| IHクッキングヒーター交換 | 10〜20万円程度 |
※機種・設置状況・工事内容によって費用は大きく異なります。正確な費用は現地調査のうえお見積もりします。
補助金(給湯省エネ2026事業)の活用
2026年現在、資源エネルギー庁による「給湯省エネ2026事業」が実施されており、一定の省エネ性能を満たすエコキュートの設置に対して補助が受けられます。
- 基本補助額:7万円/台
- 性能加算要件を満たす場合:さらに3万円加算(最大10万円/台)
補助金の申請は登録事業者(施工業者)が行います。一般消費者が直接申請することはできません。詳細・最新情報は公式サイトでご確認ください。
エコキュートとオール電化に関するよくある質問
Q. エコキュートを導入するとオール電化になりますか?
エコキュートを導入するだけではオール電化にはなりません。オール電化とは給湯・調理・暖房などすべてのエネルギーを電気でまかなうことです。エコキュートは給湯器の電化であり、ガスコンロや暖房設備をそのまま使うのであればオール電化にはなりません。
Q. ガス給湯器からエコキュートに変えると電気代は下がりますか?
オール電化の深夜割引プランを活用することで、給湯コストの削減が見込めます。ただし日中の電気代が高くなるため、生活パターンによっては思ったより節約できないケースもあります。
Q. 太陽光発電とエコキュートを組み合わせるメリットは?
太陽光発電の余剰電力をエコキュートの沸き上げに活用することで、さらに光熱費を削減できます。「おひさまエコキュート」は太陽光発電との連携に特化した機種で、昼間に積極的に沸き上げを行います。おひさまエコキュートの設置に合わせておひさまエコキュート向けの電力プランに変更することで、電気料金をお得にできます。
Q. マンションでもオール電化・エコキュートの導入はできますか?
マンションでもオール電化やエコキュートを導入できる場合があります。ただし、戸建て住宅と比べて設置スペースや管理規約などの条件を満たす必要があります。また、マンションによっては共用部分の使用制限や管理組合の承認が必要となる場合があります。そのため、現在お住まいのマンションで導入可能かどうかは、建物の構造や設備環境によって異なります。
まとめ
エコキュートはオール電化を構成する給湯設備のひとつです。深夜電力を活用した省エネ効果と光熱費一本化が主なメリットですが、日中の電気代上昇や初期費用には注意が必要です。補助金の活用で初期費用を抑えることもできます。エコキュートの導入をご検討中の方は、お気軽にお見積もり・お問い合わせください。

