エコキュート 選び方

「エコキュートを選びたいけど、種類が多すぎてどれがいいかわからない」という方は多いはずです。タイプ・容量・メーカー・機能・設置環境など、エコキュート選びには確認すべきポイントがいくつかあります。本記事では失敗しないエコキュートの選び方を、工事専門店の視点で解説します。

エコキュートを選ぶ前に知っておくべき基本構造

選び方を理解する前に、エコキュートの基本を押さえておきましょう。エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンクユニット」の2台で構成されています。ヒートポンプが外気の熱を使ってお湯を沸かし、貯湯タンクに蓄えて必要なときに使う仕組みです。ガス給湯器と違い電気で動くため、深夜の安い電力を活用できることが省エネのポイントです。

エコキュートを選ぶ際のチェックポイント

エコキュートを選ぶ際は、以下の6項目を確認しご家庭に合う製品を選ぶことが重要です。

①タイプを選ぶ

エコキュートは大きく3つのタイプに分かれます。生活スタイルに合ったタイプを選ぶことが最初の大切なステップです。

フルオート

湯はり・保温・たし湯がすべて自動。設定した温度・湯量でお湯が自動で張られ、冷めたら自動追い焚き・自動たし湯してくれます。家族がいつでも快適にお風呂を使いたい場合に最適です。3タイプの中で最も機能が充実しています。

セミオート 

湯はりは自動で行いますが、保温・たし湯は手動で行います。セミオートには自動保温・自動たし湯機能はありません。フルオートよりも本体価格が抑えられるため、コストを優先する方や必要最低限の機能で十分という方に向いています。

給湯専用

浴槽への自動湯はり機能がなく、蛇口・シャワーへの給湯に特化したシンプルなタイプ。一人暮らしや浴槽を使わない方向けです。本体価格は最も安くなります。

②タンク容量を家族人数に合わせて選ぶ

タンク容量の選び方は、エコキュート選びの中でも特に重要です。容量が小さすぎるとお湯切れが起き、大きすぎると不要な電力を消費します。入浴人数・頻度・シャワーの使い方などで必要量は変わります。

お湯切れが不安な場合や将来的に同居人数が増える可能性がある場合は1段階大きめを選ぶのが安心です。

 

タンク容量 適した家族人数の目安
180L・200L 1〜2人
300L 2〜3人
370L 3〜4人
460L 4〜5人
550L 5〜7人

 

③設置タイプ・形状で選ぶ

設置環境に合った形状を選ぶことが、工事をスムーズに進める上でも重要です。

角型

最も一般的な形状。屋外に十分な設置スペースがある場合の基本的な選択肢になります。

薄型・スリムタイプ 

通常タイプより奥行きを抑えたコンパクト設計。設置スペースが限られた都市部の狭小地などに適しています。

屋内設置用タイプ 

マンションのパイプスペースなど屋内への設置に対応した機種。

④地域の気候に対応した仕様を選ぶ

お住まいの地域の気候条件に合った仕様を選ぶことは、性能を最大限発揮させるために重要です。

一般地仕様

外気温がマイナス10℃以上の地域向け。ほとんどの地域で使用可能。

寒冷地仕様

外気温が極端に低い地域(北海道・東北・信越・山岳地帯など)向け。低温でもヒートポンプが正常に動作するよう設計されています。寒冷地に一般地仕様を設置すると性能が大幅に低下したり、故障リスクが高まります。

⑤メーカーの特徴で選ぶ

メーカーによってそれぞれ異なる強みを持っています。

メーカー 主な特徴
三菱電機 「バブルおそうじ」自動配管洗浄機能が人気。国内トップシェアで信頼性・実績が高い
パナソニック 省エネ性能「エコナビ」・スマホ連携機能が充実。デザイン性も高い
ダイキン 空調技術を活かした高性能ヒートポンプ。寒冷地対応に強みあり
日立 業界初(※国内家庭用ヒートポンプ給湯機において2006年6月発売時点)の「水道直圧給湯」を採用。パワフルな水圧を実現
コロナ 品質とコストパフォーマンスのバランスが高い。暖房機器メーカーとして寒冷地対応も得意
長府製作所 堅実な品質と使いやすさで定評。コストパフォーマンス重視の方に人気

⑥搭載機能で選ぶ

基本機能の他に、生活をより豊かにする付加機能があります。必要な機能を見極めることで、費用対効果の高い機種選びができます。

省エネ関連機能
  • 学習型省エネ(使用パターンを学習して無駄な沸き上げを減らす)
  • 太陽光発電連携・おひさまエコキュート対応
快適性機能
  • マイクロバブル入浴
  • 高圧力給湯
  • スマートフォン連携・外出先からの操作
清潔維持機能
  • 自動配管洗浄
  • UV除菌・ナイアガラ洗浄

エコキュートの選び方に関するよくある質問

Q. フルオートとセミオートはどちらがおすすめですか? 

家族全員が毎日お風呂に入る場合は、自動保温・自動たし湯機能があるフルオートが圧倒的に快適です。「湯はりだけできればいい」「多少の手間を省けなくてもコストを抑えたい」という場合はセミオートも選択肢です。

Q. タンク容量は何リットルにすればいいですか? 

家族人数の目安として、3〜4人なら370L、4〜5人なら460Lが目安です。迷う場合は1段階大きめを選ぶことをお勧めします。

Q. マンションでもエコキュートは設置できますか? 

設置できるケースはありますが、マンションの場合は管理規約の確認が必要です。また、設置する場合はマンション設置対応機種を選ぶ必要があります。

Q. エコキュートの品質が高いメーカーはどこですか? 

主要メーカーはいずれも高品質ですが、得意な機能・サポート体制・ラインナップに違いがあります。「配管の清潔さを重視するなら三菱」「水道直圧希望なら日立」など、重視するポイントで選ぶのがベストです。

まとめ

エコキュート選びは「タイプ・容量・形状・地域仕様・メーカー・機能・工事内容」の7つのポイントを順番に確認することで、失敗のない選択ができます。機種選びでお迷いの方は、設置環境・家族構成・予算を教えていただければ、専門スタッフが最適な機種をご提案します。お気軽にお見積もり・お問い合わせください。