エコキュートの最適温度は何度？【2025年版】電気代を節約する給湯温度設定と賢い使い方

2025年1月30日

ご家庭の給湯を支えるエコキュート。
実はリモコンで設定する「給湯温度」を少し見直すだけで、毎月の電気代を賢く節約できることをご存知ですか？

「設定温度は低い方が節約になるのでは？」と思いがちですが、実はそれがかえって電気代を高くしてしまうケースもあるのです。

この記事では、2025年現在の最新情報に基づき、エコキュートの最適な給湯温度と、今日からすぐに実践できる具体的な節約術を徹底解説します。
光熱費が気になる今だからこそ、ご家庭の給湯設定を見直してみませんか？

毎月の電気代、気になりますよね。
どんな些細なことでも、まずはお気軽にご相談ください。

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1.まずは基本！エコキュートの「沸き上げ」と「給湯」の温度設定

エコキュートには、主に2つの重要な温度設定があります。この違いを理解することが、節約への第一歩です。

① 沸き上げ温度（65℃～90℃がおすすめ）

夜間の安い電力を使って、貯湯タンクの中でお湯を作る際の温度です。
メーカーや季節によって自動調整されることが多いですが、65℃～90℃の高温で沸かすのが一般的です。
高温で沸かして保温することで、効率よくお湯を使えます。

② 給湯温度（キッチンやシャワーで使うお湯の温度）

沸かしたお湯に水を混ぜて、実際にキッチンやシャワーに送る際の温度です。この記事で最も重要なのが、この「給湯温度」の設定です。

2.エコキュートの最適な「給湯温度」は50℃～60℃！

結論から言うと、エコキュートの最適な給湯温度は年間を通して50℃～60℃です。
季節に応じて以下のように使い分けるのがおすすめです。

夏場：50℃
冬場：60℃

「40℃くらいで使うのに、なぜそんなに高く設定するの？」と疑問に思いますよね。
次章でその3つの理由を詳しく解説します。

3.給湯温度を50℃～60℃に設定すべき「3つの理由」

給湯温度を少し高めに設定した方が良い理由には、「エコキュート本体のため」「節約のため」「衛生のため」という3つの明確な理由があります。

理由①：水栓（蛇口）への負担を減らし、故障を防ぐため

混合水栓最適温度チカラもち群馬店エコキュート

お風呂やキッチンで使われているサーモスタット混合水栓は、設定した温度のお湯が出るように、エコキュートから送られてくるお湯と水道水を自動で混ぜ合わせています。

この時、給湯温度が使う温度に近すぎると（例：給湯設定40℃、使う温度38℃）、水栓は非常に精密な調整を強いられ、内部の部品に大きな負担がかかります。

給湯温度を50℃～60℃に設定しておけば、水栓は余裕を持って温度調整ができるため、負担が減り、故障のリスクを低減できます。
各メーカーも、実際に使用する温度より10℃程度高く設定することを推奨しています。

理由②：無駄な沸き増しを減らし、結果的に電気代を節約するため

湯温度を低く設定すると、シャワーを浴びる時間が長引いたり、設定温度を上げたりして、結果的にタンクのお湯を多く消費してしまいがちです。
特に冬場は、配管を通る間にお湯が冷めるため、ぬるく感じやすくなります。

お湯の使用量が増えて湯切れを起こすと、電気代の高い昼間に「自動沸き増し」が作動してしまい、かえって電気代が高くつく原因になります。

適切な温度設定で効率よくお湯を使うことが、無駄な沸き増しを防ぎ、節約に繋がるのです。

理由③：タンク内の雑菌繁殖を防ぎ、衛生的に使うため

エコキュートのタンク内では、レジオネラ菌などの雑菌が繁殖する可能性があります。
この菌は、20℃～45℃のぬるい環境で最も繁殖しやすくなります。

レジオネラ菌は60℃以上の高温で死滅させることができます。
沸き上げ温度は高温ですが、念のため給湯温度も常に50℃以上に設定しておくことで、より衛生的に安心して毎日のお湯を使うことができます。

4. 今日からできる！エコキュートの節約術8選

最適な温度設定と合わせて、以下の節約術を実践すれば、さらに効果的に光熱費を抑えられます。

お風呂は「追い焚き」より「高温足し湯」

冷めたお湯を温め直す「追い焚き」は多くの電力を消費します。
タンクの熱いお湯を直接足す「高温足し湯」の方が、電気代を安く抑えられます。

浴槽のフタをこまめに閉める

お湯はり中や家族の入浴間隔が空く時は、こまめにフタをしましょう。
保温効果で追い焚きや足し湯の回数を減らせます。

深夜電力プランを最大限に活用する

各電力会社では、使用量が少なくなる深夜帯の時間帯は電気代が安くなるプランを提供しています。
ご契約の電力プランを確認し、電気代が最も安い時間帯に沸き上げが行われるよう設定しましょう。

便利な「エコモード」や「省エネ設定」を活用する

リモコンに搭載されている省エネ関連のモードを使えば、過去のお湯の使用量を学習し、無駄のない沸き上げを自動で行ってくれます。

「自動沸き増し」は必要に応じてオフに

日中にお湯をあまり使わないご家庭では、自動沸き増し機能を停止することで、不要な沸き上げを防げます。

長期不在時は「沸き上げ休止モード」を設定

2日～2週間ほど家を空ける場合は、沸き上げを停止する設定にしましょう。
電気代の無駄をなくせます。
（※2週間以上の場合は水抜き推奨）

電力プランを定期的に見直す

契約している電力会社によって、電力が安く使える時間帯は異なります。
夜間電力を活用するプランでも、設定されている時間帯が異なることもあるため、しっかり確認することをオススメします。
万が一、沸き上げを行う時間帯と安くなる時間帯が違う場合、電気代が高くなってしまうことがあるため注意が必要です。
ライフスタイルの変化に合わせて、ご家庭に最適な電力プランは変わります。年に一度は見直しを検討しましょう。