コロナ H22

コロナのエコキュートに「H22」が表示された場合、それは水の循環に異常があるか、コンプレッサ(圧縮機)の制御系に故障が起きているというサインです。

コロナエコキュートのエラー「H22」

項目 内容
エラーの意味 水系循環異常検知またはコンプレッサ制御系の故障
発生部位 ヒートポンプユニット側/ヒートポンプ配管系統
症状 お湯が沸かせない/タンクにお湯が貯まらない(残湯は使用可)
自分で直せるか △(設置直後ならエア抜きで解消する場合あり)
修理費の目安 3万円〜/コンプレッサの故障なら20万円以上
交換を検討する目安 設置8年以上/リセット後に再発する場合

まず最初にすべきこと

H22は、設置からの経過年数によって疑うべき原因が変わります。まず次の3点を確認してください。

確認1|設置してすぐにH22が出ていないか

コロナが公式に示している通り、設置後すぐにH22が表示された場合は、エア抜き試運転の不足が原因である可能性があります。

ヒートポンプ配管に空気が残っていると、水が正常に循環せず、循環異常として検知されます。これは機器の故障ではなく施工の問題です。

設置や移設の直後であれば、まず工事を行った業者へご連絡ください。

確認2|ヒートポンプ配管に異常がないか

貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットをつなぐ配管を確認してください。

・配管が物理的に潰れたり折れたりしていないか

・配管の周辺が濡れていないか

・冬季であれば、凍結していないか

配管の流れが妨げられると、水系循環異常として検知されます。

関西でも、内陸部や山間部では朝方の冷え込みで凍結が起こります。大阪・京都・奈良・和歌山でも、冬の朝にH22が出た場合は凍結を疑ってください。

確認3|ヒートポンプユニットの状態を確認する

ヒートポンプユニット(屋外機)を見て、次の点を確認してください。

・ファンが回っているか、すぐに止まってしまわないか

・起動時に唸るような音がしていないか

・吸込口や吹出口が塞がれていないか

起動時の唸り音は、コンプレッサが動こうとして動けていないときに出ることがあります。この場合はコンプレッサ側の問題が疑われます。

コロナエコキュートの「H22」は水系循環異常またはコンプレッサ制御系の故障

H22が示している状態

H22は、2つの異なる状態のどちらかを示しています。

ひとつは、ヒートポンプ配管の水が正常に循環していない状態です。エコキュートは、タンクの水をヒートポンプに送り、冷媒の熱を受け取らせてお湯を作ります。この水の流れが止まると、熱の受け渡しができなくなります。

もうひとつは、コンプレッサの制御系に故障が起きている状態です。コンプレッサは冷媒を圧縮して熱を作り出す部品で、ヒートポンプユニットの心臓部にあたります。

同じコードでありながら、原因が水側と機器側に分かれているのがH22の特徴です。

Hから始まるコードはヒートポンプユニット側の異常です

コロナのエコキュートでは、エラーコードの先頭文字によっておおよその系統が分かります。

・Eから始まるコード … 主に貯湯タンクユニット側、ふろ機能、センサー類

・Hから始まるコード … 主にヒートポンプユニット側

・Uから始まるコード … 暖房や中温水など、付加機能に関するもの

H22はHで始まるため、屋外のヒートポンプユニット側、または配管系統の異常です。

H22が出ている間の症状

エラーが表示されている間、エコキュートは次の状態になります。

・新しくお湯を沸かすことができない

・タンクにお湯が貯まらない

・リモコンで沸き上げ操作をしても反応しない

・タンク内に残っているお湯は使える

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。

H22が出る前によく見られる兆候

次のような症状に心当たりがある場合、以前から不具合が進行していた可能性があります。

・沸き上げが途中で止まることがあった

・沸き上げに以前より時間がかかる

・電気代が以前より高くなっている

・ヒートポンプユニットから起動時に唸るような音がする

・以前にもH22が出て、リセットで消えたことがある

H22が表示される5つの原因

原因は水側と機器側の2系統に分かれます。

水側の原因

原因①|エア抜き試運転の不足

設置時や水抜き作業のあとに、配管内の空気が十分に抜けていないケースです。

コロナが公式に挙げている原因で、設置直後のH22ではまずこれを疑います。機器の故障ではないため、施工店によるエア抜きで解消します。

原因②|ヒートポンプ配管の詰まり・潰れ

配管の内部に水垢や異物が溜まっている、あるいは外部からの力で配管が潰れているケースです。

水の流れが妨げられ、循環異常として検知されます。

原因③|配管の凍結

冬季に配管内の水が凍結し、流れが止まっているケースです。

気温の上昇とともに自然に解消することがあります。急ぐ場合は、凍結している配管にタオルを巻き、その上から30〜40℃程度のぬるま湯をゆっくりかけてください。熱湯は配管の破裂につながるため、絶対に避けてください。

原因④|循環ポンプの不具合

タンクの水をヒートポンプへ送るポンプです。

ここが弱ると、十分な水量が確保できず循環異常になります。

機器側の原因

原因⑤|コンプレッサ制御系の故障

コンプレッサ本体、またはそれを制御する基板が故障しているケースです。

H22の原因の中で、費用面の影響が最も大きいのがこれです。詳しくは後述します。

エラーの強制解除方法

H22は、貯湯タンクユニットの電源操作で解除できます。

【解除の手順】

  1. 貯湯タンクユニットの漏電ブレーカーを「切」にする
  2. そのまま1分程度待つ
  3. 再度「入」に戻す
  4. リモコンでエラー表示が消えているか確認する

一時的な検知であれば、これで復旧することがあります。

解除しても再発する場合は実際の異常です

ここが判断の分かれ目になります。

一時的な検知であれば、解除後に正常な沸き上げが再開し、再発しません。

一方、再びH22が表示される場合は、配管、ポンプ、コンプレッサのいずれかに実際の異常があります。コロナも、設置直後以外のH22については点検または修理が必要と案内しています。

解除を繰り返しながら使い続けると、水が流れない状態でコンプレッサを運転させることになります。熱の行き場がないまま運転を続けると、コンプレッサに過酷な負荷がかかります。

H22表示を放置するとどうなるか

お湯が使えなくなる

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。冬場であれば、その日のうちに生活に支障が出ます。

コンプレッサが損傷する

水が循環していない状態で運転を続けると、冷媒の熱が逃げ場を失います。

その結果、冷媒の圧力と温度が上がり、コンプレッサに過酷な条件がかかり続けます。コンプレッサはヒートポンプユニットの中で最も高価な部品であり、ここが損傷するとユニットごとの交換になります。

エア抜きで済んだはずのものが、20万円を超える工事になるということです。

他のエラーが併発する

水の循環が止まった状態が続くと、冷媒の圧力や温度も異常値になります。

その結果、冷媒吐出温度異常(H19)や沸き上げ温度高温異常(H20)といった別のエラーが併発し、どこが原因なのかの特定が難しくなります。

H22が表示された時に修理できるケースとできないケース

同じH22でも、どこが原因だったかによって費用が大きく変わります。

原因箇所 修理の可否 費用の目安
エア抜き試運転の不足 ◯ 施工店の対応 施工不良なら無償の可能性
配管の凍結 ◯ 解凍で対応 0円〜出張点検料のみ
配管の詰まり・潰れ ◯ 修理可能 3万〜8万円程度
循環ポンプの交換 ◯ 修理可能 5万〜10万円程度
コンプレッサ制御基板 ◯ 修理可能 5万〜12万円程度
コンプレッサ本体 △ ユニット単位の対応 20万円以上

なぜコンプレッサの故障は部品交換で対応しないのか

コンプレッサは、ヒートポンプユニットの中で最も高価かつ中心的な部品です。

交換するには、冷媒を回収し、溶接された配管を切り離し、新しいコンプレッサを接続して真空引きを行い、冷媒を再充填するという工程が必要になります。作業には資格と専用の設備が要り、作業時間も長くかかります。

さらに、コンプレッサが焼き付いた場合は内部で発生した金属粉が冷媒回路に回っています。この状態でコンプレッサだけを交換しても、新しいコンプレッサがすぐに傷みます。回路全体の洗浄が必要になり、その手間と費用は本体の交換に上乗せされます。

そのため、コンプレッサの故障が確認された場合は、ヒートポンプユニットごとの交換で対応するのが一般的です。この時点で費用は本体交換に近づきます。

設置年数が判断の手がかりになります

H22は、リモコンの表示だけでは水側の問題なのかコンプレッサの故障なのかを判別できません。

ただし、設置からの経過年数がひとつの手がかりになります。

・設置直後 … エア抜き試運転の不足が疑われる

・数年以内 … 配管の詰まりや凍結、ポンプの不具合が疑われる

・10年前後 … コンプレッサの寿命が疑われる

点検を依頼する際は、設置年を伝えると診断がスムーズになります。

H22が表示された時の修理費用の目安

対応内容 費用の目安
出張・点検料 8,000〜15,000円
エア抜き作業 1万〜3万円
配管の補修 3万〜8万円
循環ポンプの交換 5万〜10万円
コンプレッサ制御基板の交換 5万〜12万円
コンプレッサの交換 15万〜25万円
ヒートポンプユニット交換 20万円以上

※上記は一般的な相場です。実際の費用は現地の状況によって変動します。

H22は、原因によって費用が0円から20万円以上まで大きく開くエラーです。

まずご自身で確認できる3点を試し、それでも解消しない場合に点検を依頼するという順序が、最も費用を抑えられます。

修理代に保証・保険が使えるか

修理や交換の前に、費用負担が軽くなる可能性を確認しましょう。

メーカー保証・延長保証

エコキュートには、メーカーの標準保証に加えて、販売店が用意している延長保証があります。

H22で問題になる冷媒回路やコンプレッサは、メーカーの標準保証でも本体より長い期間が設定されているのが一般的です。設置から5年以内であれば、無償修理の対象になる可能性があります。

また、設置直後のH22でエア抜き不足が原因だった場合は、施工不良にあたるため施工店の責任で無償対応となるのが通常です。

まず、設置を依頼した販売店・工務店に連絡してください。保証書が見つからなくても、施工店の記録に残っていることがほとんどです。

火災保険が使える場合があります

エコキュートは住宅の付属設備とみなされるため、自然災害が原因の故障であれば火災保険の対象になる可能性があります。

対象になり得るのは、次のようなケースです。

・落雷(雷サージ)による基板の故障

・台風、大雨による浸水

・大雪、雪害による破損

・飛来物による物理的な破損

一方で、経年劣化による故障は対象外です。

保険申請には、修理業者が発行する原因診断書や現場写真が必要になります。心当たりがある場合は、業者に点検を依頼する段階で「保険申請を検討している」と伝えておくとスムーズです。

型番から製造年を調べる方法

保証の判断にも、修理か交換かの判断にも、設置からの経過年数が必要になります。

正確な設置年がわからない場合は、貯湯タンクユニット側面に貼られているシールを確認してください。型番と製造番号が記載されています。

製造番号から製造年が判別できるほか、型番がわかれば、その機種がいつ頃販売されていたものかを調べることができます。

お問い合わせの際は、この型番シールの写真を撮っておいていただくと、その場で判断できることが増えます。

設置から10年以上経っている場合、交換をおすすめする理由

理由①|部品がない可能性がある

メーカーの補修用性能部品の保有期間は、製造終了からおおむね10年です。

これを過ぎている機種は、修理したくても部品が存在しません。H22で交換対象となるコンプレッサや制御基板は機種専用部品のため、代替が効きません。

設置から10年以上経っている場合、まずここを確認する必要があります。

理由②|コンプレッサの寿命が近い時期

ヒートポンプユニットの寿命は10年前後とされています。

コンプレッサは、毎日の沸き上げのたびに稼働している消耗部品です。10年を超えたタイミングでのH22は、水側の問題ではなく、コンプレッサが寿命を迎えているサインである可能性が高くなります。

理由③|直しても、別の箇所が故障する可能性

エコキュートの部品は、ほぼ同時期に劣化していきます。今回配管を補修して直ったとしても、翌年にはポンプ、その次の年にはコンプレッサというように、次々と別の箇所が壊れていくのが一般的です。

10年間の総額で比較すると

設置10年のエコキュートで、修理を選んだ場合と交換を選んだ場合を比較してみます。

修理を選んだ場合 交換を選んだ場合
初回対応費 5万円(配管補修) 45万円(本体+工事)
2年後 12万円(ポンプ・基板) 0円(保証期間内)
5年後 25万円(コンプレッサ→結局交換) 0円(保証期間内)
10年間の電気代差 旧型のまま 年間1〜2万円の削減
保証 なし 最長10年
10年間の総額 約42万円+交換費 約45万円(ここから補助金適用で最大10万円実質減額)

※金額は一般的な目安です。実際の費用は機種・設置条件により異なります。

修理を重ねた結果、総額では交換より高くつき、最終的には交換することになるというのが、10年以上使用した機器でよく起きるパターンです。

逆に、修理を選んだほうがよいケース

・設置直後にH22が出た — エア抜き試運転の不足の可能性があります。施工店の対応で解決します

・配管の凍結が原因だった — 解凍を待てば復旧します

・設置から5年以内 — 冷媒回路の保証期間内である可能性が高い時期です

・延長保証に加入している — 無償修理を受けられます

・賃貸物件にお住まいの場合 — 借主に過失がなければ、修理・交換費用は貸主(大家さん・管理会社)の負担です。ご自身で業者を手配する前に、必ず管理会社へ連絡してください

エラーコードが表示された際の相談先

設置を依頼した販売店・工務店

延長保証に加入している場合は、まずここです。保証期間内であれば無償で対応してもらえます。設置直後のH22であれば、施工内容の確認も含めてここへの連絡が適切です。

コロナサービスセンター

メーカーの窓口です。純正部品での修理となり、確実性が高い一方、部品保有期間を過ぎた機種は対応できません。

エコキュートの専門業者

保証が切れている場合や、交換も含めて検討したい場合の選択肢です。

依頼先を選ぶ際のポイント

・現地調査と見積もりを無料で出してくれるか

・水側の問題かコンプレッサの故障かを切り分けてくれるか

・コロナ製エコキュートの施工実績があるか

・有資格者が対応するか

関西4府県(大阪・京都・奈良・和歌山)対応|エコキュート交換のご相談

当店はエコキュート交換工事の専門店として、大阪・京都・奈良・和歌山を中心に施工を行っています。

ご相談から工事までの流れ

お問い合わせ — お電話・メール・LINEで受付 無料現地調査 — 設置状況と機器の状態を確認 お見積り — 工事前に総額をご提示 交換工事 アフターサポート — 保証・メンテナンスのご案内

ご相談前にご確認いただきたい3点

お問い合わせの際、次の3点がわかると、その場で概算をお伝えできます。

型番(貯湯タンク側面のシール) 設置年(おおよそで構いません) エラーコード(H22)

型番シールの写真を撮って送っていただくのが最も確実です。

【修理のみのご依頼について】

当店はエコキュートの交換工事専門店のため、修理のみのご依頼は承っておりません。修理をご希望の場合は、設置された販売店、またはコロナサービスセンターへご相談ください。「修理と交換のどちらがよいか判断がつかない」という段階でのご相談は歓迎しております。無理に交換をおすすめすることはございません。

コロナエコキュート「H22」によくある質問

Q. エラーコードH22が表示された場合、自分で修理できますか?

原因の確認までは可能ですが、修理はできません。

配管の目視点検、凍結の確認、リセット操作はご自身で行っていただけます。

一方、ヒートポンプユニットの外装を開けての作業は避けてください。内部には高電圧が流れており、感電の危険があります。冷媒を扱う作業には資格も必要です。

Q. 設置してすぐにH22が出ました

エア抜き試運転の不足が疑われます。

コロナも、設置後すぐに表示された場合はエア抜き試運転不足の可能性があると案内しています。ヒートポンプ配管に空気が残っていると、水が正常に循環しません。

これは機器の故障ではなく施工の問題ですので、工事を行った業者へご連絡ください。

Q. H22はコンプレッサの故障ということですか?

水の循環異常の可能性もあります。

H22は「水系循環異常検知またはコンプレッサ制御系の故障」という内容で、2つの異なる原因が同じコードで表示されます。

どちらであるかは点検しないと確定しません。設置からの経過年数が手がかりになるため、お問い合わせの際にお伝えください。

Q. 修理費用はいくらぐらいかかりますか?

原因によって0円から20万円以上まで幅があります。

設置直後のエア抜き不足であれば施工店の無償対応、配管の凍結であれば解凍を待つだけで費用はかかりません。

一方、コンプレッサの故障だった場合はヒートポンプユニットの交換となり、20万円を超えます。