コロナ H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30

コロナのエコキュートに「H23」「H24」「H25」「H26」「H28」「H29」「H30」のいずれかが表示された場合、それはコンプレッサ(圧縮機)の制御系に故障が起きているというサインです。

コロナエコキュートのエラー「H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30」

項目 内容
エラーの意味 コンプレッサ制御系の故障
発生部位 ヒートポンプユニット側
症状 お湯が沸かせない/タンクにお湯が貯まらない(残湯は使用可)
自分で直せるか ✕(リセットで一時復帰する場合あり)
修理費の目安 5万円〜/コンプレッサ本体の故障なら20万円以上
交換を検討する目安 設置8年以上/リセット後に再発する場合

まず最初にすべきこと

これらのコードが表示されたら、次の順に確認してください。

ブレーカーと電源を確認する

分電盤のエコキュート専用ブレーカーと、貯湯タンクユニットの漏電ブレーカーを確認します。落ちている場合は入れ直してください。

停電や電圧の変動があった直後に表示されることがあります。

なお、電源電圧そのものに異常がある場合はH27という別のコードが表示されます。

ヒートポンプユニットの状態を確認する

ヒートポンプユニット(屋外機)を見て、次の点を確認してください。

・ファンが回っているか、すぐに止まってしまわないか

・起動時に唸るような音がしていないか

・吸込口や吹出口が塞がれていないか

・熱交換器にホコリや落ち葉が詰まっていないか

起動時の唸り音は、コンプレッサが動こうとして動けていないときに出ることがあります。

タンクの残湯量を確認する

エラーが出ていても、タンクに残っているお湯は使えます。

リモコンで残湯量を確認し、あとどのくらい使えるかを把握しておいてください。業者の手配までの時間の目安になります。

コロナエコキュートの「H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30」はコンプレッサ制御系の故障

これらのコードが示している状態

H23、H24、H25、H26、H28、H29、H30は、いずれもコンプレッサの制御系に異常が検知された状態を示しています。

エコキュートは、空気中の熱を集めてお湯を作る仕組みです。その中心にあるのがコンプレッサで、冷媒を圧縮して高温にする役割を担っています。

コンプレッサは、インバーターによって回転数を制御されています。この制御が正常に行われない、あるいはコンプレッサ自体が指令どおりに動かないとき、これらのコードが表示されます。

なぜ7つもコードが分かれているのか

いずれも「コンプレッサ制御系の故障」という同じ内容ですが、番号が分かれているのは検知した箇所や条件が異なるためです。

メーカーのサービス担当者は、この番号の違いから故障箇所を絞り込みます。利用者の側から見れば、どの番号が出ても意味するところは同じで、対応も変わりません。

コロナの公式案内でも、これらすべてに対して「点検または修理が必要です。販売店様かコロナサービスセンターに連絡して下さい」という同一の対処が示されています。

Hから始まるコードはヒートポンプユニット側の異常です

コロナのエコキュートでは、エラーコードの先頭文字によっておおよその系統が分かります。

・Eから始まるコード … 主に貯湯タンクユニット側、ふろ機能、センサー類

・Hから始まるコード … 主にヒートポンプユニット側

・Uから始まるコード … 暖房や中温水など、付加機能に関するもの

H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30はHで始まるため、屋外のヒートポンプユニット側の異常です。

エラーが出ている間の症状

エラーが表示されている間、エコキュートは次の状態になります。

・新しくお湯を沸かすことができない

・タンクにお湯が貯まらない

・運転を始めてもすぐに停止する

・タンク内に残っているお湯は使える

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。

エラーが出る前によく見られる兆候

次のような症状に心当たりがある場合、以前から不具合が進行していた可能性があります。

・ヒートポンプユニットから起動時に唸るような音がする

・沸き上げが途中で止まることがあった

・沸き上げに以前より時間がかかる

・電気代が以前より高くなっている

・以前にも同じ系統のコードが出て、リセットで消えたことがある

H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30のエラーが表示される4つの原因

原因①|コンプレッサ本体の故障

最も多い原因です。

コンプレッサの内部で巻線が短絡している、機械的に固着している、軸受けが摩耗しているといった状態です。この場合、制御系が正常であってもコンプレッサが指令どおりに動きません。

費用面の影響が最も大きい原因です。詳しくは後述します。

原因②|インバーター基板の故障

コンプレッサの回転数を制御する基板が故障しているケースです。

この場合、コンプレッサ本体は健全です。基板交換で対応できます。

なお、コロナにはインバーターの故障を直接示すH40、H41、H44というコードも存在します。

原因③|配線・コネクタの不良

基板とコンプレッサをつなぐ配線の断線、コネクタの緩みや接触不良です。

ヒートポンプユニットは屋外に設置されているため、経年で端子が腐食したり、小動物によって配線が傷つけられたりすることがあります。

これらのコードの中では最も軽微な原因です。

原因④|放熱不良による負荷の増大

熱交換器の目詰まり、吸込口や吹出口を塞ぐ障害物、積雪などによって放熱がうまくいかないケースです。

熱が逃げないとコンプレッサの負荷が上がり、制御が追いつかなくなります。清掃や障害物の除去で解決する場合があります。

エラーの強制解除方法

これらのコードは、貯湯タンクユニットの電源操作で解除できます。

【解除の手順】

  1. 貯湯タンクユニットの漏電ブレーカーを「切」にする
  2. そのまま1分程度待つ
  3. 再度「入」に戻す
  4. リモコンでエラー表示が消えているか確認する

一時的な誤作動であれば、これで復旧することがあります。

解除しても再発する場合は部品の故障です

ここが判断の分かれ目になります。

停電や電圧変動による一時的な現象であれば、解除後に正常な沸き上げが再開し、再発しません。

一方、再び表示される場合は、コンプレッサか基板が実際に故障しています。コロナも、これらのコードについては点検または修理が必要と案内しています。

解除を繰り返しながら使い続けると、正常に動作できないコンプレッサに繰り返し指令を送ることになり、基板側にも負荷がかかります。基板交換で済んだはずのものが、コンプレッサと基板の両方の交換になるケースがあります。

エラー表示を放置するとどうなるか

お湯が使えなくなる

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。冬場であれば、その日のうちに生活に支障が出ます。

コンプレッサと基板が焼損する

これらのコードは、コンプレッサを保護するための停止です。

解除して運転を続けると、正常でない状態でコンプレッサを動かし続けることになります。巻線の焼損や基板のパワー部品の損傷につながります。

配線の修理で済んだはずのものが、コンプレッサと基板の両方を巻き込むと、修理費は一気に上がります。

修理範囲が広がる

複数の部品が同時に傷むと、どこから壊れたのかの判別がつきにくくなります。結果として、点検に時間がかかり、交換する部品も増えます。

早い段階で見てもらうほど、費用を抑えられるエラーです。

H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30が表示された時に修理できるケースとできないケース

同じコンプレッサ制御系の故障でも、どこが原因だったかによって費用が大きく変わります。

原因箇所 修理の可否 費用の目安
周辺環境(障害物・目詰まり) ◯ 清掃・除去で対応 出張点検料のみの場合も
配線・コネクタの不良 ◯ 修理可能 2万〜4万円程度
インバーター基板の交換 ◯ 修理可能 5万〜12万円程度
コンプレッサ本体 △ ユニット単位の対応 20万円以上

なぜコンプレッサの故障は部品交換で対応しないのか

コンプレッサは、ヒートポンプユニットの中で最も高価かつ中心的な部品です。

交換するには、冷媒を回収し、溶接された配管を切り離し、新しいコンプレッサを接続して真空引きを行い、冷媒を再充填するという工程が必要になります。作業には資格と専用の設備が要り、作業時間も長くかかります。

さらに、コンプレッサが焼き付いた場合は内部で発生した金属粉や炭化物が冷媒回路に回っています。この状態でコンプレッサだけを交換しても、新しいコンプレッサがすぐに傷みます。回路全体の洗浄が必要になり、その手間と費用は本体の交換に上乗せされます。

そのため、コンプレッサの故障が確認された場合は、ヒートポンプユニットごとの交換で対応するのが一般的です。この時点で費用は本体交換に近づきます。

どちらのケースかは点検しないとわかりません

これらのコードは、リモコンの表示だけでは基板の故障なのかコンプレッサ本体の故障なのかを判別できません。

数万円で直るのか、20万円かかるのかは、現地でヒートポンプユニットを開けて診断して初めて確定します。見積もりを取る際は、原因の特定結果と交換部品の内訳を確認してください。

H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30が表示された時の修理費用の目安

対応内容 費用の目安
出張・点検料 8,000〜15,000円
周辺の清掃・障害物の除去 出張点検料のみの場合も
配線・コネクタの修理 2万〜4万円
インバーター基板の交換 5万〜12万円
コンプレッサの交換 15万〜25万円
ヒートポンプユニット交換 20万円以上

※上記は一般的な相場です。実際の費用は現地の状況によって変動します。

コンプレッサ制御系のエラーは、原因の中にコンプレッサ本体の故障という高額パターンが含まれている点に注意が必要です。

修理見積もりが15万円を上回った場合は、交換との比較を検討する価値があります。本体交換費用の3分の1を超えており、しかも保証のない機器に投資することになるためです。

修理代に保証・保険が使えるか

修理や交換の前に、費用負担が軽くなる可能性を確認しましょう。

メーカー保証・延長保証

エコキュートには、メーカーの標準保証に加えて、販売店が用意している延長保証があります。

これらのコードで問題になるコンプレッサと冷媒回路は、メーカーの標準保証でも本体より長い期間が設定されているのが一般的です。設置から5年以内であれば、無償修理の対象になる可能性があります。

まず、設置を依頼した販売店・工務店に連絡してください。保証書が見つからなくても、施工店の記録に残っていることがほとんどです。

火災保険が使える場合があります

エコキュートは住宅の付属設備とみなされるため、自然災害が原因の故障であれば火災保険の対象になる可能性があります。

対象になり得るのは、次のようなケースです。

・落雷(雷サージ)による基板の故障

・台風、大雨による浸水

・大雪、雪害による破損

・飛来物による物理的な破損

一方で、経年劣化による故障は対象外です。

エラーが出る直前に落雷や停電があった場合は、業者に点検を依頼する段階で「保険申請を検討している」と伝えてください。原因診断書の作成が必要になります。

型番から製造年を調べる方法

保証の判断にも、修理か交換かの判断にも、設置からの経過年数が必要になります。

正確な設置年がわからない場合は、貯湯タンクユニット側面に貼られているシールを確認してください。型番と製造番号が記載されています。

製造番号から製造年が判別できるほか、型番がわかれば、その機種がいつ頃販売されていたものかを調べることができます。

お問い合わせの際は、この型番シールの写真を撮っておいていただくと、その場で判断できることが増えます。

設置から10年以上経っている場合、交換をおすすめする理由

理由①|部品がない可能性がある

メーカーの補修用性能部品の保有期間は、製造終了からおおむね10年です。

これを過ぎている機種は、修理したくても部品が存在しません。コンプレッサやインバーター基板は機種専用部品のため、代替が効きません。

設置から10年以上経っている場合、まずここを確認する必要があります。

理由②|コンプレッサの寿命が近い時期

ヒートポンプユニットの寿命は10年前後とされています。

コンプレッサは、毎日の沸き上げのたびに稼働している消耗部品です。10年を超えたタイミングでこれらのコードが出た場合、基板単体の故障ではなく、コンプレッサが寿命を迎えているサインである可能性が高くなります。

理由③|直しても、別の箇所が故障する可能性

エコキュートの部品は、ほぼ同時期に劣化していきます。今回基板を交換して直ったとしても、翌年にはポンプ、その次の年にはコンプレッサというように、次々と別の箇所が壊れていくのが一般的です。

10年間の総額で比較すると

設置10年のエコキュートで、修理を選んだ場合と交換を選んだ場合を比較してみます。

修理を選んだ場合 交換を選んだ場合
初回対応費 8万円(インバーター基板交換) 45万円(本体+工事)
2年後 12万円(ポンプ・弁類) 0円(保証期間内)
5年後 25万円(コンプレッサ→結局交換) 0円(保証期間内)
10年間の電気代差 旧型のまま 年間1〜2万円の削減
保証 なし 最長10年
10年間の総額 約45万円+交換費 約45万円(ここから補助金適用で最大10万円実質減額)

※金額は一般的な目安です。実際の費用は機種・設置条件により異なります。

修理を重ねた結果、総額では交換より高くつき、最終的には交換することになるというのが、10年以上使用した機器でよく起きるパターンです。

逆に、修理を選んだほうがよいケース

・リセット後に再発しない — 停電や電圧変動による一時的な現象だった可能性があります

・周辺の障害物や目詰まりが原因だった — 清掃や配置の見直しで解決します

・設置から5年以内 — コンプレッサや冷媒回路の保証期間内である可能性が高い時期です

・延長保証に加入している — 無償修理を受けられます

・賃貸物件にお住まいの場合 — 借主に過失がなければ、修理・交換費用は貸主(大家さん・管理会社)の負担です。ご自身で業者を手配する前に、必ず管理会社へ連絡してください

エラーコードが表示された際の相談先

設置を依頼した販売店・工務店

延長保証に加入している場合は、まずここです。保証期間内であれば無償で対応してもらえます。

コロナサービスセンター

メーカーの窓口です。純正部品での修理となり、確実性が高い一方、部品保有期間を過ぎた機種は対応できません。

コロナの公式案内でも、これらのコードについては販売店またはコロナサービスセンターへの連絡が示されています。

エコキュートの専門業者

保証が切れている場合や、交換も含めて検討したい場合の選択肢です。

依頼先を選ぶ際のポイント

・現地調査と見積もりを無料で出してくれるか

・基板の故障かコンプレッサ本体の故障かを切り分けてくれるか

・コロナ製エコキュートの施工実績があるか

・有資格者が対応するか

関西4府県(大阪・京都・奈良・和歌山)対応|エコキュート交換のご相談

当店はエコキュート交換工事の専門店として、大阪・京都・奈良・和歌山を中心に施工を行っています。

ご相談から工事までの流れ

お問い合わせ — お電話・メール・LINEで受付 無料現地調査 — 設置状況と機器の状態を確認 お見積り — 工事前に総額をご提示 交換工事 アフターサポート — 保証・メンテナンスのご案内

ご相談前にご確認いただきたい3点

お問い合わせの際、次の3点がわかると、その場で概算をお伝えできます。

型番(貯湯タンク側面のシール) 設置年(おおよそで構いません) エラーコード(H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30のいずれか)

型番シールの写真を撮って送っていただくのが最も確実です。

【修理のみのご依頼について】

当店はエコキュートの交換工事専門店のため、修理のみのご依頼は承っておりません。修理をご希望の場合は、設置された販売店、またはコロナサービスセンターへご相談ください。「修理と交換のどちらがよいか判断がつかない」という段階でのご相談は歓迎しております。無理に交換をおすすめすることはございません。

コロナエコキュート「H23・H24・H25・H26・H28・H29・H30」によくある質問

Q. エラーコードH23やH25が表示された場合、自分で修理できますか?

周辺環境の確認までは可能ですが、修理はできません。

リセット操作と、ヒートポンプユニット周辺の障害物の除去、吸込口まわりの清掃はご自身で行っていただけます。

一方、ヒートポンプユニットの外装を開けての作業は避けてください。内部には高電圧が流れており、電源を切った直後でもコンデンサに電荷が残っているため、感電の危険があります。

Q. H23とH25とH28で、原因は違うのですか?

いずれもコンプレッサ制御系の故障という同じ内容です。

コロナの公式案内では、H23、H24、H25、H26、H28、H29、H30のすべてに対して「コンプレッサ制御系の故障」という同一の内容と対処が示されています。

番号の違いは検知した箇所や条件の違いによるもので、サービス担当者が故障箇所を絞り込むための情報です。利用者の側から見れば、どの番号でも意味するところは同じです。

Q. 起動時に唸るような音がします

コンプレッサが動こうとして動けていない可能性があります。

コンプレッサが固着していると、回転しようとする力に対して抵抗が大きくなり、唸り音が出ることがあります。

異音が続く場合は、運転を続けずに点検を依頼してください。使い続けると巻線の焼損につながります。

Q. 修理費用はいくらぐらいかかりますか?

原因によって数万円から20万円以上まで幅があります。

配線やコネクタの不良であれば2万円台から、インバーター基板の交換であれば5万円から12万円程度です。

一方、コンプレッサ本体の故障だった場合はヒートポンプユニットの交換となり、20万円を超えます。原因は点検しないと確定しないため、見積もりの際に交換部品の内訳を確認してください。