コロナ H31

コロナのエコキュートに「H31」が表示された場合、それは冷媒回路の圧力を監視しているセンサーに異常が検知されたというサインです。

コロナエコキュートのエラー「H31」

項目 内容
エラーの意味 圧力センサ異常検知(供給管内圧力の異常)
発生部位 ヒートポンプユニット側
症状 お湯が沸かせない/タンクにお湯が貯まらない(残湯は使用可)
自分で直せるか △(周辺環境が原因なら解消する場合あり)
修理費の目安 3万円〜/冷媒回路の異常なら15万円以上
交換を検討する目安 設置8年以上/リセット後に再発する場合

まず最初にすべきこと

H31は、設置環境が原因で表示されることがあります。業者を呼ぶ前に、次の3点を確認してください。

確認1|ヒートポンプユニットの周囲に障害物がないか

ヒートポンプユニット(屋外機)の周りを見て、次の点を確認してください。

・吸込口や吹出口が塞がれていないか

・物置、自転車、植木鉢などを近くに置いていないか

・植え込みが伸びて風の通り道を遮っていないか

・積雪や落ち葉が溜まっていないか

ヒートポンプユニットは、周囲の空気に熱を捨てることで冷媒の圧力を下げています。空気の流れが悪くなると熱が逃げず、圧力が上がります。

障害物を取り除くだけで解決するケースがあります。

確認2|熱交換器にホコリが詰まっていないか

ヒートポンプユニットの背面や側面にある熱交換器を、外から見える範囲で確認してください。

綿ボコリ、花粉、落ち葉、虫の巣などが詰まっていると、放熱効率が落ちます。

確認3|リセットを試す

貯湯タンクユニットの漏電ブレーカーを「切」にし、1分ほど待ってから「入」に戻します。

センサーの一時的な誤検知であれば、これで復旧することがあります。

コロナエコキュートの「H31」は圧力センサ異常検知

H31が示している状態

H31は、冷媒回路の圧力を検知するセンサーに異常がある、または供給管内の圧力が想定の範囲から外れている状態を示しています。

エコキュートは、冷媒に圧力をかけて液体と気体を行き来させ、その過程で空気中の熱を集めてお湯を作っています。圧力をかけること自体は正常な動作ですが、その数値が異常な範囲に達すると機器の破損につながります。

圧力センサは、この数値を常に監視している部品です。センサーが正常に機能していないと、危険な圧力になっても止められない状態になってしまいます。そのため、センサーの異常が検知された時点で運転を停止します。

センサーの故障とは限りません

H31は「圧力センサ異常検知」という名称ですが、センサーそのものが壊れているとは限りません。

センサーが正しく働いた結果として、実際に異常な圧力を検知している可能性もあります。この場合、問題は冷媒回路の側にあります。

どちらであるかは点検しないと判別できません。

Hから始まるコードはヒートポンプユニット側の異常です

コロナのエコキュートでは、エラーコードの先頭文字によっておおよその系統が分かります。

・Eから始まるコード … 主に貯湯タンクユニット側、ふろ機能、センサー類

・Hから始まるコード … 主にヒートポンプユニット側

・Uから始まるコード … 暖房や中温水など、付加機能に関するもの

H31はHで始まるため、屋外のヒートポンプユニット側の異常です。

H31が出ている間の症状

エラーが表示されている間、エコキュートは次の状態になります。

・新しくお湯を沸かすことができない

・タンクにお湯が貯まらない

・リモコンで沸き上げ操作をしても反応しない

・タンク内に残っているお湯は使える

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。

H31が出る前によく見られる兆候

次のような症状に心当たりがある場合、以前から不具合が進行していた可能性があります。

・沸き上げが途中で止まることがあった

・沸き上げに以前より時間がかかる

・電気代が以前より高くなっている

・ヒートポンプユニットの周囲に物を置くようになった

・以前にもH31が出て、リセットで消えたことがある

H31が表示される5つの原因

原因①|圧力センサ自体の故障

センサーそのものが故障し、正常な圧力を異常と誤検知している、あるいは信号を返せなくなっているケースです。

H31の名称どおりの原因であり、センサー交換で対応できます。費用を抑えられる原因です。

原因②|配線・コネクタの不良

センサーと制御基板をつなぐ配線が断線している、コネクタが外れている、端子が腐食しているといったケースです。

ヒートポンプユニットは屋外に設置されているため、経年で接点が傷むことがあります。H31の中では最も軽微な原因です。

原因③|ヒートポンプ基板の故障

センサーからの信号を受け取る側の基板が故障しているケースです。

センサーが正常に動作していても、信号を正しく読み取れなければ異常と判断されます。この場合は基板交換で対応します。

原因④|ヒートポンプユニット周辺の放熱不良

熱交換器の目詰まり、吸込口や吹出口を塞ぐ障害物、積雪などによって、放熱がうまくいかないケースです。

冷媒が熱を捨てられないため、実際に圧力が上昇します。この場合、センサーは正しく機能しています。清掃や障害物の除去で解決する場合があります。

原因⑤|冷媒回路の異常

冷媒量の異常、膨張弁の動作不良、冷媒管の詰まりなどによって、実際に圧力が異常値になっているケースです。

原因の中で、費用面の影響が最も大きいのがこれです。詳しくは後述します。

エラーの強制解除方法

H31は、貯湯タンクユニットの電源操作で解除できます。

【解除の手順】

  1. 貯湯タンクユニットの漏電ブレーカーを「切」にする
  2. そのまま1分程度待つ
  3. 再度「入」に戻す
  4. リモコンでエラー表示が消えているか確認する

一時的な誤検知であれば、これで復旧することがあります。

環境を改善してから解除してください

H31で重要なのは、解除の前に周囲の障害物を取り除いておくことです。

原因が放熱不良であれば、障害物を取り除いたうえで解除すれば、そのまま正常に動作します。逆に、環境を変えずに解除だけを繰り返しても、圧力は再び上がり、同じエラーが表示されます。

環境を改善しても再発する場合は、センサー、基板、冷媒回路のいずれかに実際の異常があります。コロナも、H31については点検または修理が必要と案内しています。

解除を繰り返しながら使い続けると、圧力の監視が効かない状態で運転させることになります。これは安全装置を無効にして使っているのと同じ状態です。

H31表示を放置するとどうなるか

お湯が使えなくなる

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。冬場であれば、その日のうちに生活に支障が出ます。

安全装置が機能しない状態で使うことになる

H31はそもそも、圧力の監視に関する異常です。

この状態を解除して使い続けるということは、圧力が危険な水準まで上がっても検知できない状態で運転するということです。機器の破損リスクが高まります。

コンプレッサが損傷する

実際に圧力が上昇していた場合、その状態で運転を続けるとコンプレッサに過酷な条件がかかり続けます。

コンプレッサはヒートポンプユニットの中で最も高価な部品です。ここが損傷すると、センサー交換で済んだはずのものが、ユニット交換になります。

修理範囲が広がる

原因が配線の接触不良だけだった場合でも、放置している間に他の部品を傷めてしまうと、数万円で済んだ修理が10万円を超えることになります。

H31が表示された時に修理できるケースとできないケース

同じH31でも、どこが原因だったかによって費用が大きく変わります。

原因箇所 修理の可否 費用の目安
周辺環境(障害物・目詰まり) ◯ 清掃・除去で対応 出張点検料のみの場合も
配線・コネクタの不良 ◯ 修理可能 2万〜4万円程度
圧力センサの交換 ◯ 修理可能 3万〜6万円程度
ヒートポンプ基板の交換 ◯ 修理可能 5万〜12万円程度
冷媒回路の異常 △ ユニット単位の対応 15万〜30万円程度
コンプレッサの損傷 ✕ ユニット交換 20万円以上

なぜ冷媒回路の異常は部品交換で直せないのか

冷媒回路は、溶接と圧着によって密閉された閉じた系です。

内部で詰まりや漏れが起きている場合、その位置を特定する必要がありますが、配管は保温材に覆われ、内部を目視することはできません。

また、冷媒を補充したり一箇所を通したりしても、原因が残っている以上、時間が経てば同じ症状が再発します。

そのため、冷媒回路の異常が確認された場合はヒートポンプユニットごとの交換で対応するのが一般的です。この時点で費用は本体交換に近づきます。

どちらのケースかは点検しないとわかりません

H31は、リモコンの表示だけではセンサーの故障なのか冷媒回路の異常なのかを判別できません。

数万円で直るのか、20万円かかるのかは、現地でヒートポンプユニットを開けて診断して初めて確定します。見積もりを取る際は、原因の特定結果と交換部品の内訳を確認してください。

H31が表示された時の修理費用の目安

対応内容 費用の目安
出張・点検料 8,000〜15,000円
周辺の清掃・障害物の除去 出張点検料のみの場合も
配線・コネクタの修理 2万〜4万円
圧力センサの交換 3万〜6万円
ヒートポンプ基板の交換 5万〜12万円
冷媒系統の対応 15万〜30万円
ヒートポンプユニット交換 20万円以上

※上記は一般的な相場です。実際の費用は現地の状況によって変動します。

H31は、センサー交換で済めば3万円台から、冷媒回路まで及ぶと20万円を超えるという幅の広さが特徴です。

見積もりを取る際は、原因の特定結果と、それに対する費用の内訳を確認してください。「H31の修理」という一括りの金額提示ではなく、どの部品を交換するのかが明示されているかが判断材料になります。

修理代に保証・保険が使えるか

修理や交換の前に、費用負担が軽くなる可能性を確認しましょう。

メーカー保証・延長保証

エコキュートには、メーカーの標準保証に加えて、販売店が用意している延長保証があります。

H31で問題になる冷媒回路は、メーカーの標準保証でも本体より長い期間が設定されているのが一般的です。設置から5年以内であれば、無償修理の対象になる可能性があります。

まず、設置を依頼した販売店・工務店に連絡してください。保証書が見つからなくても、施工店の記録に残っていることがほとんどです。

火災保険が使える場合があります

エコキュートは住宅の付属設備とみなされるため、自然災害が原因の故障であれば火災保険の対象になる可能性があります。

対象になり得るのは、次のようなケースです。

・落雷(雷サージ)による基板の故障

・台風、大雨による浸水

・大雪、雪害による破損

・飛来物による物理的な破損

一方で、経年劣化による故障は対象外です。

保険申請には、修理業者が発行する原因診断書や現場写真が必要になります。心当たりがある場合は、業者に点検を依頼する段階で「保険申請を検討している」と伝えておくとスムーズです。

型番から製造年を調べる方法

保証の判断にも、修理か交換かの判断にも、設置からの経過年数が必要になります。

正確な設置年がわからない場合は、貯湯タンクユニット側面に貼られているシールを確認してください。型番と製造番号が記載されています。

製造番号から製造年が判別できるほか、型番がわかれば、その機種がいつ頃販売されていたものかを調べることができます。

お問い合わせの際は、この型番シールの写真を撮っておいていただくと、その場で判断できることが増えます。

設置から10年以上経っている場合、交換をおすすめする理由

理由①|部品がない可能性がある

メーカーの補修用性能部品の保有期間は、製造終了からおおむね10年です。

これを過ぎている機種は、修理したくても部品が存在しません。H31で交換対象となる圧力センサやヒートポンプ基板は機種専用部品のため、代替が効きません。

設置から10年以上経っている場合、まずここを確認する必要があります。

理由②|冷媒回路の劣化が進んでいる時期

ヒートポンプユニットの寿命は10年前後とされています。

10年を超えたタイミングでのH31は、環境要因やセンサー単体の故障ではなく、冷媒回路が寿命を迎えているサインである可能性があります。

理由③|直しても、別の箇所が故障する可能性

エコキュートの部品は、ほぼ同時期に劣化していきます。今回センサーを交換して直ったとしても、翌年にはポンプ、その次の年にはコンプレッサというように、次々と別の箇所が壊れていくのが一般的です。

10年間の総額で比較すると

設置10年のエコキュートで、修理を選んだ場合と交換を選んだ場合を比較してみます。

修理を選んだ場合 交換を選んだ場合
初回対応費 4万円(圧力センサ交換) 45万円(本体+工事)
2年後 12万円(基板・ポンプ) 0円(保証期間内)
5年後 25万円(冷媒回路→結局交換) 0円(保証期間内)
10年間の電気代差 旧型のまま 年間1〜2万円の削減
保証 なし 最長10年
10年間の総額 約41万円+交換費 約45万円(ここから補助金適用で最大10万円実質減額)

※金額は一般的な目安です。実際の費用は機種・設置条件により異なります。

修理を重ねた結果、総額では交換より高くつき、最終的には交換することになるというのが、10年以上使用した機器でよく起きるパターンです。

逆に、修理を選んだほうがよいケース

・周辺の障害物や目詰まりが原因だった — 清掃や配置の見直しで解決します

・リセット後に再発しない — 一時的な誤検知だった可能性があります

・設置から5年以内 — 冷媒回路の保証期間内である可能性が高い時期です

・延長保証に加入している — 無償修理を受けられます

・賃貸物件にお住まいの場合 — 借主に過失がなければ、修理・交換費用は貸主(大家さん・管理会社)の負担です。ご自身で業者を手配する前に、必ず管理会社へ連絡してください

エラーコードが表示された際の相談先

設置を依頼した販売店・工務店

延長保証に加入している場合は、まずここです。保証期間内であれば無償で対応してもらえます。

コロナサービスセンター

メーカーの窓口です。純正部品での修理となり、確実性が高い一方、部品保有期間を過ぎた機種は対応できません。

コロナの公式案内でも、H31については販売店またはコロナサービスセンターへの連絡が示されています。

エコキュートの専門業者

保証が切れている場合や、交換も含めて検討したい場合の選択肢です。

依頼先を選ぶ際のポイント

・現地調査と見積もりを無料で出してくれるか

・センサーの故障か冷媒回路の異常かを切り分けてくれるか

・コロナ製エコキュートの施工実績があるか

・有資格者が対応するか

関西4府県(大阪・京都・奈良・和歌山)対応|エコキュート交換のご相談

当店はエコキュート交換工事の専門店として、大阪・京都・奈良・和歌山を中心に施工を行っています。

ご相談から工事までの流れ

お問い合わせ — お電話・メール・LINEで受付 無料現地調査 — 設置状況と機器の状態を確認 お見積り — 工事前に総額をご提示 交換工事 アフターサポート — 保証・メンテナンスのご案内

ご相談前にご確認いただきたい3点

お問い合わせの際、次の3点がわかると、その場で概算をお伝えできます。

型番(貯湯タンク側面のシール) 設置年(おおよそで構いません) エラーコード(H31)

型番シールの写真を撮って送っていただくのが最も確実です。

【修理のみのご依頼について】

当店はエコキュートの交換工事専門店のため、修理のみのご依頼は承っておりません。修理をご希望の場合は、設置された販売店、またはコロナサービスセンターへご相談ください。「修理と交換のどちらがよいか判断がつかない」という段階でのご相談は歓迎しております。無理に交換をおすすめすることはございません。

コロナエコキュート「H31」によくある質問

Q. エラーコードH31が表示された場合、自分で修理できますか?

周辺環境の確認までは可能ですが、修理はできません。

リセット操作と、ヒートポンプユニット周辺の障害物の除去、吸込口まわりの清掃はご自身で行っていただけます。これらが原因であれば、費用をかけずに解決できます。

一方、ヒートポンプユニットの外装を開けての作業は避けてください。内部には高電圧が流れており、感電の危険があります。冷媒を扱う作業には資格も必要です。

Q. センサーを交換すれば直りますか?

センサーの故障であれば直りますが、そうとは限りません。

H31は「圧力センサ異常検知」という名称ですが、センサーが正しく働いた結果として実際の圧力異常を検知している可能性もあります。この場合、センサーを交換しても根本的な解決になりません。

どちらであるかは点検しないと判別できないため、原因の特定結果を確認してください。

Q. 室外機の周りに物を置いていますが、関係ありますか?

関係する可能性があります。

ヒートポンプユニットは、周囲の空気に熱を捨てることで冷媒の圧力を下げています。吸込口や吹出口が塞がれていると熱が逃げず、圧力が上がります。

物置、植木、積雪、落ち葉などで空気の流れが遮られていないか確認してください。障害物を取り除くだけで解決する場合があります。

Q. 解除したらすぐまた表示されます

実際の異常が起きているサインです。

一時的な誤検知であれば、解除後に再発しません。繰り返し出るということは、センサー、基板、冷媒回路のいずれかに問題があります。

解除を繰り返すことは、圧力の監視が効かない状態で運転させることになります。安全装置を無効にして使っているのと同じですので、速やかに点検を依頼してください。