パナソニックF27

パナソニックのエコキュートに「F27」が表示された場合、それは圧力スイッチ(HPS)の系統に異常が起きているというサインです。

目次

パナソニックエコキュートのエラー「F27」

項目 内容
エラーの意味 圧力スイッチ(HPS)異常
発生部位 ヒートポンプユニット側
症状 お湯が沸かせない/タンクにお湯が貯まらない(残湯は使用可)
自分で直せるか △(一時的な誤作動ならリセットで復帰)
修理費の目安 2万円〜/冷媒系統を伴う場合は15万円以上
交換を検討する目安 設置8年以上/リセット後に再発する場合

まず最初にすべきこと

F27が表示されたら、次の順に確認してください。

リセットを試す

貯湯ユニットの漏電遮断器を「切」にし、1分ほど待ってから「入」に戻します。

F27は、コネクタの一時的な接触不良などで表示されることがあります。リセット後に再発しなければ、そのまま使い続けて問題ありません。

ヒートポンプユニットの周囲を確認する

ヒートポンプユニット(屋外機)の周りを見て、次の点を確認してください。

・吸込口や吹出口が塞がれていないか ・落ち葉やゴミ、雪が溜まっていないか ・物置や植木で風の通り道が遮られていないか ・熱交換器(背面のフィン部分)にホコリが詰まっていないか

ヒートポンプユニットは、周囲の空気に熱を捨てることで冷媒の圧力を下げています。空気の流れが悪くなると熱が逃げず、圧力が上がって安全装置が作動します。

障害物を取り除くだけで解決するケースがあります。

パナソニックエコキュートの「F27」は圧力スイッチ異常

F27が示している状態

F27は、圧力スイッチ(HPS)の系統に異常が検知された状態を示しています。

HPSはHigh Pressure Switchの略で、高圧圧力スイッチのことです。エコキュートは冷媒を圧縮して高温を作り出しますが、その過程で圧力が上がりすぎると機器の破損につながります。そこで、危険な圧力に達したときに運転を止める安全装置が組み込まれています。

F27は、この安全装置が正常に働いているかを確認できない状態、あるいは安全装置が実際に作動した状態を示しています。

いずれにせよ、安全が確認できない以上、機器は沸き上げを行いません。

F27が出ている間の症状

エラーが表示されている間、エコキュートは次の状態になります。

・新しくお湯を沸かすことができない ・タンクにお湯が貯まらない ・リモコンで沸き上げ操作をしても反応しない ・タンク内に残っているお湯は使える

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。

F27が出る前によく見られる兆候

次のような症状に心当たりがある場合、以前から不具合が進行していた可能性があります。

・沸き上げが途中で止まることがあった ・沸き上げに以前より時間がかかる ・電気代が以前より高くなっている ・ヒートポンプユニットの周囲に物を置くようになった ・以前にもF27が出て、リセットで消えたことがある

F27が表示される4つの原因

パナソニックが示す処置内容をもとに整理すると、原因は次のように分類できます。

原因①|リード線・コネクタの外れ

圧力スイッチやリアクタのリード線が外れている、コネクタの接続が緩んでいるケースです。

パナソニックの処置内容でも、まず点検・修正すべき箇所として示されています。ヒートポンプユニットは屋外に設置されているため、経年で接点が緩んだり腐食したりすることがあります。

F27の中では最も軽微な原因で、費用も抑えられます。

原因②|圧力スイッチ自体の故障

スイッチそのものが故障し、正常な圧力を異常と誤検知している、あるいは信号を返せなくなっているケースです。

スイッチ交換で対応できます。

原因③|プリント基板の故障

スイッチからの信号を受け取る側の基板が故障しているケースです。

スイッチが正常に動作していても、信号を正しく読み取れなければ異常と判断されます。この場合は基板交換で対応します。

原因④|実際に圧力が上昇している

スイッチも基板も正常で、本当に圧力が上がっているケースです。

冷媒回路の詰まり、冷媒量の異常、ヒートポンプユニット周辺の放熱不良などが背景にあります。この場合、安全装置は正しく働いています。

原因の中で、費用面の影響が最も大きいのがこれです。詳しくは後述します。

エラーの強制解除方法

F27は、貯湯ユニットの漏電遮断器を操作することで解除できます。

【解除の手順】

  1. 貯湯ユニットの漏電遮断器を「切」にする
  2. そのまま1分程度待つ
  3. 再度「入」に戻す
  4. リモコンでエラー表示が消えているか確認する

一時的な誤作動であれば、これで復旧します。

再発する場合は実際の異常です

ここが判断の分かれ目になります。

リセットして表示が消え、その後正常に沸き上げができているのであれば、しばらく様子を見ながら使い続けて問題ありません。

一方、再びF27が表示される場合は、スイッチ、配線、基板、冷媒回路のいずれかに実際の異常があります。この場合は点検が必要です。

解除を繰り返しながら使い続けると、原因が冷媒回路側だった場合に圧縮機を傷めることになります。安全装置が働いている状態を無視して運転させることになるためです。

F27表示を放置するとどうなるか

お湯が使えなくなる

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。

安全装置が機能しない状態で使うことになる

F27はそもそも、安全装置に関する異常です。

この状態を解除して使い続けるということは、圧力が危険な水準まで上がっても止まらない可能性がある状態で運転するということです。機器の破損リスクが高まります。

圧縮機に負荷がかかる

実際に圧力が上昇していた場合、その状態で運転を続けると圧縮機に過酷な条件がかかり続けます。

圧縮機はヒートポンプユニットの中で最も高価な部品です。ここが損傷すると、スイッチ交換で済んだはずのものが、ユニット交換になります。

修理範囲が広がる

原因がコネクタの外れだけだった場合でも、放置している間に他の部品を傷めてしまうと、数万円で済んだ修理が10万円を超えることになります。

F27が表示された時に修理できるケースとできないケース

同じF27でも、どこが原因だったかによって費用が大きく変わります。

原因箇所 修理の可否 費用の目安
周辺環境(障害物・目詰まり) ◯ 清掃・除去で対応 出張点検料のみの場合も
リード線・コネクタの外れ ◯ 修理可能 2万〜4万円程度
圧力スイッチ(HPS) ◯ 修理可能 3万〜6万円程度
プリント基板 ◯ 修理可能 5万〜12万円程度
冷媒系統の異常 △ ユニット単位の対応 15万〜30万円程度
圧縮機の損傷 ✕ ユニット交換 20万円以上

なぜ冷媒系統の異常は部品交換で直せないのか

冷媒回路は、溶接と圧着によって密閉された閉じた系です。

内部で詰まりや漏れが起きている場合、その位置を特定する必要がありますが、配管は保温材に覆われ、内部を目視することはできません。

また、冷媒を補充したり一箇所を通したりしても、原因が残っている以上、時間が経てば同じ症状が再発します。

そのため、冷媒系統の異常が確認された場合はヒートポンプユニットごとの交換で対応するのが一般的です。この時点で費用は本体交換に近づきます。

どちらのケースかは点検しないとわかりません

F27は、リモコンの表示だけではコネクタの外れなのか冷媒系統の異常なのかを判別できません。

数万円で直るのか、20万円かかるのかは、現地でヒートポンプユニットを開けて診断して初めて確定します。見積もりを取る際は、原因の特定結果と交換部品の内訳を確認してください。

F27が表示された時の修理費用の目安

対応内容 費用の目安
出張・点検料 8,000〜15,000円
周辺の清掃・障害物の除去 出張点検料のみの場合も
リード線・コネクタの修正 2万〜4万円
圧力スイッチ交換 3万〜6万円
プリント基板交換 5万〜12万円
冷媒系統の対応 15万〜30万円
ヒートポンプユニット交換 20万円以上

※上記は一般的な相場です。実際の費用は現地の状況によって変動します。

F27は、コネクタの修正で済めば2万円台から、冷媒系統まで及ぶと20万円を超えるという幅の広さが特徴です。

見積もりを取る際は、原因の特定結果と、それに対する費用の内訳を確認してください。

修理代に保証・保険が使えるか

修理や交換の前に、費用負担が軽くなる可能性を確認しましょう。

メーカー保証・延長保証

エコキュートには、メーカーの標準保証に加えて、販売店が用意している延長保証があります。

F27で問題になる冷媒回路は、メーカーの標準保証でも本体より長い期間が設定されているのが一般的です。設置から5年以内であれば、無償修理の対象になる可能性があります。

まず、設置を依頼した販売店・工務店に連絡してください。保証書が見つからなくても、施工店の記録に残っていることがほとんどです。

火災保険が使える場合があります

エコキュートは住宅の付属設備とみなされるため、自然災害が原因の故障であれば火災保険の対象になる可能性があります。

対象になり得るのは、次のようなケースです。

・落雷(雷サージ)による基板の故障 ・台風、大雨による浸水 ・大雪、雪害による破損 ・飛来物による物理的な破損

一方で、経年劣化による故障は対象外です。

保険申請には、修理業者が発行する原因診断書や現場写真が必要になります。心当たりがある場合は、業者に点検を依頼する段階で「保険申請を検討している」と伝えておくとスムーズです。

型番から製造年を調べる方法

保証の判断にも、修理か交換かの判断にも、設置からの経過年数が必要になります。

正確な設置年がわからない場合は、貯湯ユニット側面に貼られているシールを確認してください。型番と製造番号が記載されています。

製造番号から製造年が判別できるほか、型番がわかれば、その機種がいつ頃販売されていたものかを調べることができます。

お問い合わせの際は、この型番シールの写真を撮っておいていただくと、その場で判断できることが増えます。

設置から10年以上経っている場合、交換をおすすめする理由

理由①|部品がない可能性がある

メーカーの補修用性能部品の保有期間は、製造終了からおおむね10年です。

これを過ぎている機種は、修理したくても部品が存在しません。F27で交換対象となる圧力スイッチやプリント基板は機種専用部品のため、代替が効きません。

設置から10年以上経っている場合、まずここを確認する必要があります。

理由②|冷媒回路の劣化が進んでいる時期

ヒートポンプユニットの寿命は10年前後とされています。

10年を超えたタイミングでのF27は、スイッチ単体の故障ではなく、冷媒回路が寿命を迎えているサインである可能性があります。

理由③|直しても、別の箇所が故障する可能性

エコキュートの部品は、ほぼ同時期に劣化していきます。今回スイッチを交換して直ったとしても、翌年にはポンプ、その次の年には基板というように、次々と別の箇所が壊れていくのが一般的です。

10年間の総額で比較すると

設置10年のエコキュートで、修理を選んだ場合と交換を選んだ場合を比較してみます。

修理を選んだ場合 交換を選んだ場合
初回対応費 4万円(圧力スイッチ交換) 45万円(本体+工事)
2年後 12万円(基板・ポンプ) 0円(保証期間内)
5年後 25万円(冷媒系統→結局交換) 0円(保証期間内)
10年間の電気代差 旧型のまま 年間1〜2万円の削減
保証 なし 最長10年
10年間の総額 約41万円+交換費 約45万円(ここから補助金適用で最大10万円実質減額)

※金額は一般的な目安です。実際の費用は機種・設置条件により異なります。

修理を重ねた結果、総額では交換より高くつき、最終的には交換することになるというのが、10年以上使用した機器でよく起きるパターンです。

逆に、修理を選んだほうがよいケース

・リセット後に再発しない — 一時的な誤作動だった可能性があります。様子を見ながら使い続けて構いません 

・周辺の障害物や目詰まりが原因だった — 清掃や配置の見直しで解決します

 ・設置から5年以内 — 冷媒回路の保証期間内である可能性が高い時期です

 ・延長保証に加入している — 無償修理を受けられます

 ・賃貸物件にお住まいの場合 — 借主に過失がなければ、修理・交換費用は貸主(大家さん・管理会社)の負担です。ご自身で業者を手配する前に、必ず管理会社へ連絡してください

エラーコードが表示された際の相談先

設置を依頼した販売店・工務店

延長保証に加入している場合は、まずここです。保証期間内であれば無償で対応してもらえます。

パナソニックの修理ご相談窓口

メーカーの窓口です。純正部品での修理となり、確実性が高い一方、部品保有期間を過ぎた機種は対応できません。

エコキュートの専門業者

保証が切れている場合や、交換も含めて検討したい場合の選択肢です。

依頼先を選ぶ際のポイント

・現地調査と見積もりを無料で出してくれるか ・原因の特定結果と交換部品を明示してくれるか ・パナソニック製エコキュートの施工実績があるか ・有資格者が対応するか

関西4府県(大阪・京都・奈良・和歌山)対応|エコキュート交換のご相談

当店はエコキュート交換工事の専門店として、大阪・京都・奈良・和歌山を中心に施工を行っています。

ご相談から工事までの流れ

お問い合わせ — お電話・メール・LINEで受付 無料現地調査 — 設置状況と機器の状態を確認 お見積り — 工事前に総額をご提示 交換工事 アフターサポート — 保証・メンテナンスのご案内

ご相談前にご確認いただきたい3点

お問い合わせの際、次の3点がわかると、その場で概算をお伝えできます。

型番(貯湯ユニット側面のシール) 設置年(おおよそで構いません) エラーコード(F27)

型番シールの写真を撮って送っていただくのが最も確実です。

【修理のみのご依頼について】 当店はエコキュートの交換工事専門店のため、修理のみのご依頼は承っておりません。修理をご希望の場合は、設置された販売店、またはパナソニックの修理受付窓口へご相談ください。「修理と交換のどちらがよいか判断がつかない」という段階でのご相談は歓迎しております。無理に交換をおすすめすることはございません。

パナソニックエコキュート「F27」によくある質問

Q. エラーコードF27が表示された場合、自分で修理できますか?

周辺環境の確認までは可能ですが、修理はできません。

リセット操作と、ヒートポンプユニット周辺の障害物の除去、吸込口まわりの清掃はご自身で行っていただけます。これらが原因であれば、費用をかけずに解決できます。

一方、ヒートポンプユニットの外装を開けての作業は避けてください。内部には高電圧が流れており、感電の危険があります。冷媒を扱う作業には資格も必要です。

Q. リセットしたらすぐ消えました。このまま使って大丈夫ですか?

再発しなければ問題ありません。

F27は、コネクタの一時的な接触不良などで表示されることがあります。リセット後に正常な沸き上げができているのであれば、様子を見ながら使い続けて構いません。

ただし、再び表示された場合はスイッチ、配線、基板、冷媒回路のいずれかに実際の異常があります。この場合は点検を依頼してください。

Q. HPSとは何ですか?

高圧圧力スイッチのことです。

High Pressure Switchの略で、ヒートポンプユニット内の圧力が危険な水準まで上がったときに、運転を強制停止させる安全装置です。

この装置があることで、圧力の上がりすぎによる機器の破損を防いでいます。

Q. 室外機の周りに物を置いていますが、関係ありますか?

関係する可能性があります。

ヒートポンプユニットは、周囲の空気に熱を捨てることで冷媒の圧力を下げています。吸込口や吹出口が塞がれていると熱が逃げず、圧力が上がって安全装置が作動します。

物置、植木、積雪、落ち葉などで空気の流れが遮られていないか確認してください。障害物を取り除くだけで解決する場合があります。