三菱C26

三菱電機のエコキュートに「C26」が表示された場合、それはヒートポンプユニット内のインバータに異常が起きているというサインです。

目次

三菱エコキュートのエラー「C26」

項目 内容
エラーの意味 インバータ異常(パワー系異常)
発生部位 ヒートポンプユニット側
症状 わき上げができない/お湯が貯まらない(残湯は使用可)
自分で直せるか ✕(リセットで一時復帰する場合あり)
修理費の目安 2万円〜/圧縮機を伴う場合は20万円以上
交換を検討する目安 設置8年以上/リセット後に再発する場合

まず最初にすべきこと

C26が表示されたら、次の順に確認してください。

ブレーカーが落ちていないか確認する

分電盤のエコキュート専用ブレーカーと、貯湯タンクユニットの漏電遮断器を確認します。落ちている場合は入れ直してください。

落雷や停電のあとにC26が表示されるケースがあります。この場合、リセットで復旧することがあります。

エラーを解除して様子を見る

リモコン操作でエラーを解除します。手順は後述します。

解除後に正常にわき上げができれば、一時的な誤作動だった可能性があります。ただし再発する場合は部品の故障です。

タンクの残湯量を確認する

C26が出ていても、タンクに残っているお湯は使えます。

リモコンで残湯量を確認し、あとどのくらい使えるかを把握しておいてください。業者の手配までの時間の目安になります。

三菱エコキュートの「C26」はインバータ異常

C26が示している状態

C26は、ヒートポンプユニット内のインバータ回路、いわゆるパワー系に異常が検知された状態を示しています。

エコキュートは、空気中の熱を集めてお湯を作る仕組みです。その中心にあるのが圧縮機で、冷媒を圧縮して高温にする役割を担っています。

インバータは、この圧縮機の回転数を制御する装置です。必要な熱量に応じて回転を上げ下げすることで、効率よくお湯を沸かしています。

インバータに異常が起きると、圧縮機を正しく動かせなくなります。その結果、わき上げが停止します。

C26が出ている間の症状

エラーが表示されている間、エコキュートは次の状態になります。

・新しくお湯を沸かすことができない ・タンクにお湯が貯まらない ・リモコンで沸き上げ操作をしても反応しない ・タンク内に残っているお湯は使える

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。

C26が出る前によく見られる兆候

次のような症状に心当たりがある場合、以前から不具合が進行していた可能性があります。

・ヒートポンプユニットからいつもと違う音がする ・沸き上げの途中で止まることがあった ・わき上げに以前より時間がかかる ・以前にもC26が出て、リセットで消えたことがある ・落雷や停電があった

C26が表示される4つの原因

C26の原因は、いずれもヒートポンプユニット内部にあります。

原因①|インバータ基板の故障

圧縮機の回転を制御する基板そのものが故障しているケースです。

C26の原因として最も一般的です。基板は電子部品の集合体であり、経年による劣化のほか、落雷による過電圧、湿気や塩害による腐食でも故障します。

原因②|パワーモジュールの異常

インバータ基板上で、大きな電流を扱っている部品です。

発熱量が大きい部品のため、基板の中でも比較的傷みやすい箇所です。ここが故障すると、パワー系異常としてC26が表示されます。

原因③|圧縮機(コンプレッサ)の故障

インバータではなく、制御される側の圧縮機が故障しているケースです。

圧縮機の内部で巻線が短絡していたり、機械的に固着していたりすると、インバータ側が異常な電流を検知してC26を表示します。

C26の原因の中で、費用面の影響が最も大きいのがこれです。詳しくは後述します。

原因④|配線・コネクタの不良

基板と圧縮機をつなぐ配線の断線、コネクタの抜けや接触不良です。

ヒートポンプユニットは屋外に設置されているため、経年で端子が腐食したり、小動物によって配線が傷つけられたりすることがあります。

比較的軽微な原因で、C26の中では費用を抑えられるケースです。

エラーの強制解除方法

C26は、台所リモコンから強制的に解除できます。

【解除の手順】 

台所リモコンの「時計合わせ」(または「日時設定」)スイッチと「給湯温度」スイッチを、3秒以上同時に長押しします。

該当するボタンがない機種の場合は、貯湯タンクユニットの漏電遮断器をOFFにし、1分ほど待ってからONに戻すことでも解除できます。

解除しても再発する場合は部品の故障です

ここが判断の分かれ目になります。

落雷や停電による一時的な誤作動であれば、解除後に正常なわき上げが再開し、再発しません。

一方、再びC26が表示される場合は、インバータ基板か圧縮機が実際に故障しています。この状態で解除を繰り返しても、状況は改善しません。

むしろ、異常な電流が流れる状態で運転を試みることになるため、基板や圧縮機にさらに負荷がかかります。結果として修理範囲が広がり、費用が上がります。

C26は自然に直るエラーではありません。再発した場合は使用を中止し、点検を依頼してください。

C26表示を放置するとどうなるか

お湯が使えなくなる

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。冬場であれば、その日のうちに生活に支障が出ます。

圧縮機まで巻き込む可能性がある

インバータ基板の異常を放置したまま運転を試み続けると、圧縮機に不安定な電流が流れ続けることになります。

基板だけの故障だったものが、圧縮機の損傷にまで波及すると、修理費は一気に上がります。基板交換で済んだはずのものが、ヒートポンプユニット交換になるということです。

他のエラーが併発する

インバータの異常が続くと、冷媒の圧力や温度も正常に制御できなくなります。

その結果、高圧異常や吐出温度異常といった別のエラーが併発し、どこが原因なのかの特定が難しくなります。診断に時間がかかり、交換部品も増えます。

C26が表示された時に修理できるケースとできないケース

同じC26でも、どこが原因だったかによって費用が10倍近く変わります。

原因箇所 修理の可否 費用の目安
配線・コネクタの不良 ◯ 修理可能 2万〜4万円程度
パワーモジュール ◯ 修理可能 4万〜8万円程度
インバータ基板 ◯ 修理可能 5万〜12万円程度
基板全体の交換 ◯ 修理可能 10万〜17万円程度
圧縮機(コンプレッサ) △ ユニット単位の対応 20万円以上

なぜ圧縮機の故障は部品交換で対応しないのか

圧縮機は、ヒートポンプユニットの中で最も高価かつ中心的な部品です。

交換するには、冷媒を回収し、溶接された配管を切り離し、新しい圧縮機を接続して真空引きを行い、冷媒を再充填するという工程が必要になります。作業には資格と専用の設備が要り、作業時間も長くかかります。

そのうえ、圧縮機が壊れた際に発生した金属粉が冷媒回路内に回っている場合、圧縮機だけを交換しても新しい圧縮機がすぐに傷みます。

そのため、圧縮機の故障が確認された場合は、ヒートポンプユニットごとの交換で対応するのが一般的です。この時点で費用は本体交換に近づきます。

どちらのケースかは点検しないとわかりません

C26は、リモコンの表示だけでは基板の故障なのか圧縮機の故障なのかを判別できません。

数万円で直るのか、20万円かかるのかは、現地でヒートポンプユニットを開けて診断して初めて確定します。見積もりを取る際は、原因の特定結果と交換部品の内訳を確認してください。

C26が表示された時の修理費用の目安

対応内容 費用の目安
出張・点検料 8,000〜15,000円
配線・コネクタの修理 2万〜4万円
パワーモジュール交換 4万〜8万円
インバータ基板交換 5万〜12万円
基板全体の交換 10万〜17万円
ヒートポンプユニット交換 20万円以上

※上記は一般的な相場です。実際の費用は現地の状況によって変動します。

C26の修理費用は、2万円から17万円程度が一般的な範囲とされています。ただし圧縮機の故障を伴う場合は、この範囲を超えます。

修理見積もりが15万円を上回った場合は、交換との比較を検討する価値があります。本体交換費用の3分の1を超えており、しかも保証のない機器に投資することになるためです。

修理代に保証・保険が使えるか

修理や交換の前に、費用負担が軽くなる可能性を確認しましょう。

メーカー保証・延長保証

エコキュートには、メーカーの標準保証に加えて、販売店が用意している延長保証があります。

設置時に有料の延長保証(1〜3万円程度)に加入している場合、保証期間内であれば無償で対応してもらえる可能性があります。

まず、設置を依頼した販売店・工務店に連絡してください。保証書が見つからなくても、施工店の記録に残っていることがほとんどです。

火災保険が使える場合があります

エコキュートは住宅の付属設備とみなされるため、自然災害が原因の故障であれば火災保険の対象になる可能性があります。

C26で特に該当しやすいのが落雷です。雷サージによってインバータ基板が損傷するケースは実際にあり、この場合は経年劣化ではなく自然災害による故障として扱われます。

対象になり得るのは、次のようなケースです。

・落雷(雷サージ)による基板の故障 ・台風、大雨による浸水 ・大雪、雪害による破損 ・飛来物による物理的な破損

一方で、経年劣化による故障は対象外です。

C26が出る直前に落雷や停電があった場合は、業者に点検を依頼する段階で「保険申請を検討している」と伝えてください。原因診断書の作成が必要になります。

型番から製造年を調べる方法

保証の判断にも、修理か交換かの判断にも、設置からの経過年数が必要になります。

正確な設置年がわからない場合は、貯湯タンクユニット側面に貼られているシールを確認してください。型番と製造番号が記載されています。

製造番号から製造年が判別できるほか、型番がわかれば、その機種がいつ頃販売されていたものかを調べることができます。

お問い合わせの際は、この型番シールの写真を撮っておいていただくと、その場で判断できることが増えます。

設置から10年以上経っている場合、交換をおすすめする理由

理由①|部品がない可能性がある

メーカーの補修用性能部品の保有期間は、製造終了からおおむね10年です。

これを過ぎている機種は、修理したくても部品が存在しません。C26で交換対象となるインバータ基板は機種専用の部品であり、他機種からの流用ができません。

「基板さえあれば直る故障なのに、基板がないから直せない」という状況が実際に起こります。設置から10年以上経っている場合、まずここを確認する必要があります。

理由②|ヒートポンプユニットの寿命に近い時期

ヒートポンプユニットの寿命は10年前後とされています。

インバータ基板は屋外で温度変化と湿気にさらされ続ける部品です。10年を超えたタイミングでのC26は、基板単体の故障ではなく、ユニット全体が寿命を迎えているサインである可能性があります。

理由③|直しても、別の箇所が故障する可能性

エコキュートの部品は、ほぼ同時期に劣化していきます。今回基板を交換して直ったとしても、翌年にはポンプ、その次の年には圧縮機というように、次々と別の箇所が壊れていくのが一般的です。

10年間の総額で比較すると

設置10年のエコキュートで、修理を選んだ場合と交換を選んだ場合を比較してみます。

修理を選んだ場合 交換を選んだ場合
初回対応費 8万円(インバータ基板交換) 45万円(本体+工事)
2年後 12万円(ポンプ・弁類) 0円(保証期間内)
5年後 25万円(圧縮機→結局交換) 0円(保証期間内)
10年間の電気代差 旧型のまま 年間1〜2万円の削減
保証 なし 最長10年
10年間の総額 約45万円+交換費 約45万円(ここから補助金適用で最大10万円実質減額)

※金額は一般的な目安です。実際の費用は機種・設置条件により異なります。

修理を重ねた結果、総額では交換より高くつき、最終的には交換することになるというのが、10年以上使用した機器でよく起きるパターンです。

逆に、修理を選んだほうがよいケース

 

・落雷の直後にC26が出た — 火災保険の対象になる可能性があります。まず保険会社へご確認ください 

・設置から5年以内 — 保証期間内である可能性が高く、まだ機器の寿命には遠い時期です 

・延長保証に加入している — 無償修理を受けられます

 ・賃貸物件にお住まいの場合 — 借主に過失がなければ、修理・交換費用は貸主(大家さん・管理会社)の負担です。ご自身で業者を手配する前に、必ず管理会社へ連絡してください

エラーコードが表示された際の相談先

設置を依頼した販売店・工務店

延長保証に加入している場合は、まずここです。保証期間内であれば無償で対応してもらえます。

三菱電機の修理受付センター

メーカーの窓口です。純正部品での修理となり、確実性が高い一方、部品保有期間を過ぎた機種は対応できません。

エコキュートの専門業者

保証が切れている場合や、交換も含めて検討したい場合の選択肢です。

依頼先を選ぶ際のポイント

・現地調査と見積もりを無料で出してくれるか ・原因の特定結果と交換部品を明示してくれるか ・三菱電機製エコキュートの施工実績があるか ・有資格者が対応するか

関西4府県(大阪・京都・奈良・和歌山)対応|エコキュート交換のご相談

当店はエコキュート交換工事の専門店として、大阪・京都・奈良・和歌山を中心に施工を行っています。

ご相談から工事までの流れ

お問い合わせ — お電話・メール・LINEで受付 無料現地調査 — 設置状況と機器の状態を確認 お見積り — 工事前に総額をご提示 交換工事 アフターサポート — 保証・メンテナンスのご案内

ご相談前にご確認いただきたい3点

お問い合わせの際、次の3点がわかると、その場で概算をお伝えできます。

型番(貯湯タンク側面のシール) 設置年(おおよそで構いません) エラーコード(C26)

型番シールの写真を撮って送っていただくのが最も確実です。

【修理のみのご依頼について】 当店はエコキュートの交換工事専門店のため、修理のみのご依頼は承っておりません。修理をご希望の場合は、設置された販売店、または三菱電機の修理受付窓口へご相談ください。「修理と交換のどちらがよいか判断がつかない」という段階でのご相談は歓迎しております。無理に交換をおすすめすることはございません。

三菱エコキュート「C26」によくある質問

Q. エラーコードC26が表示された場合、自分で修理できますか?

できません。

ブレーカーの確認とエラーの解除まではご自身で行っていただけます。

一方、ヒートポンプユニットの外装を開けての作業は避けてください。インバータ基板には高電圧がかかっており、電源を切った直後でもコンデンサに電荷が残っているため、感電の危険があります。

Q. C26は放っておいたら直りますか?

直りません。

C26は部品の異常を検知して表示されるエラーです。落雷などによる一時的な誤作動を除き、時間の経過で改善することはありません。

Q. エラーを解除したら消えました。このまま使って大丈夫ですか?

数日様子を見て、再発しなければ問題ありません。

落雷や停電による一時的な誤作動であれば、解除後に正常に動作し、再発しません。

ただし、再び表示された場合はインバータ基板または圧縮機が実際に故障しています。解除を繰り返すと圧縮機まで巻き込む可能性がありますので、速やかに点検を依頼してください。

Q. 雷が鳴ったあとにC26が出ました

火災保険の対象になる可能性があります。

落雷による過電圧でインバータ基板が損傷するケースは実際にあります。この場合は経年劣化ではなく自然災害による故障として扱われるため、火災保険が適用される可能性があります。

まずは保険会社に連絡し、そのうえで業者に原因診断書の作成を依頼してください。