パナソニックF17

パナソニックのエコキュートに「F17」が表示された場合、それは機器内部で水漏れが検知されたというサインです。台所リモコンと浴室リモコンから警告のブザーが鳴ることもあります。

目次

パナソニックエコキュートのエラー「F17」

項目 内容
エラーの意味 漏水検知(機器内部からの水漏れ)
発生部位 貯湯ユニット側
症状 お湯が出ない/ブザーが鳴る/使用不可
自分で直せるか ✕(応急処置のみ可能)
最優先の対応 給水元栓を閉じる
修理費の目安 2万円〜/缶体からの漏水なら修理不可
交換を検討する目安 設置8年以上/再発している場合

まず最初にすべきこと

F17が表示されている今、最優先でやるべきことは水を止めることです。業者への連絡よりも先に行ってください。

水漏れが続いている間は、使っていない水道の料金が発生し続けます。漏水量によっては、1か月で数万円単位の請求になることもあります。

手順1|給水元栓を閉じる

パナソニックが公式に示している最初の処置が、給水元栓を閉じることです。

給水元栓は貯湯ユニットの近くにありますが、配管工事の内容によって取り付け位置が異なる場合があります。見つからない場合は、給水配管をたどって元栓がないか確認してください。

夜間などで販売店に確認できない場合も、まずはこの操作を優先してください。

手順2|漏電遮断器(ブレーカー)をOFFにする

貯湯ユニットの操作窓内、または分電盤にあるエコキュート専用ブレーカーを切ります。

水が電気系統に到達している場合、漏電や感電の危険があります。水漏れが目視で確認できる場合は、この操作を必ず行ってください。

手順3|水道メーターを確認する

給水元栓を閉めた後、水道メーターのパイロット(銀色の回転部分)が止まっているか確認します。

家中の蛇口を閉めた状態でパイロットが回り続けている場合は、エコキュート以外の場所でも漏水している可能性があります。この場合は水道業者への連絡も必要です。

屋内設置の場合は床への浸水も確認してください

パナソニックのエコキュートには屋内設置専用の機種があります。この場合、水漏れは床や壁への浸水につながります。

貯湯ユニット周辺の床が濡れていないか、階下への漏水がないかを確認してください。屋外設置に比べて、建物への被害が直接的かつ深刻になります。

パナソニックエコキュートの「F17」は漏水検知のエラー

F17が示している状態

F17は、貯湯ユニット内部の漏水センサーが水を検知した状態を示しています。

エコキュートには、想定外の場所に水が溜まったことを知らせる安全機能が備わっています。大きな被害になる前に水漏れを知らせるための仕組みです。

機種によっては、リモコンの表示だけでなくブザーで知らせます。就寝中でも気づけるようにするためのものです。

F17が出ている間の症状

エラーが表示されている間、エコキュートは次の状態になります。

・お湯が出ない ・沸き上げが停止する ・湯はり、追いだきができない ・リモコンからブザーが鳴る(機種による)

エコキュートは使用できない状態になります。安全装置が働いて機器を保護しているため、これは正常な動作です。

F17が出る前によく見られる兆候

次のような症状に心当たりがある場合、F17が出る前から水漏れが始まっていた可能性があります。

・お湯を使っていないのに残湯量が減る ・沸き上げをしても残湯量が増えない ・貯湯ユニットの周辺がいつも濡れている ・心当たりがないのに水道代が上がった

F17が表示される5つの原因

原因①|配管の凍結による破損

冬季に配管内の水が凍結すると、体積が膨張して配管やパッキンを破損させます。解凍されたタイミングで水が漏れ出し、F17が表示されます。

関西でも、内陸部や山間部では朝方の冷え込みで凍結が起こります。大阪・京都・奈良・和歌山でも、冬の朝にF17が出た場合は凍結による破損を疑う必要があります。

原因②|経年劣化によるパッキン・配管の損傷

貯湯ユニット内部には、複数の配管とパッキンが使われています。長年の使用でパッキンが硬化・収縮すると、接合部から水が漏れ始めます。

設置から7〜8年を過ぎたあたりから発生しやすくなる、最も一般的な原因です。

原因③|貯湯タンク(缶体)本体の腐食・穴あき

タンク本体そのものが腐食し、穴が開いてしまうケースです。

この場合、修理という選択肢がありません。詳しくは後述します。

原因④|大雨・積雪・台風による浸水

屋外設置の場合、大雨や積雪によって貯湯ユニット内部に水が侵入し、実際には故障していなくてもF17が表示されることがあります。

ただし、浸水そのものが電装部品にダメージを与えている恐れがあるため、自己判断で使用を再開するのは危険です。

原因⑤|漏水センサ・基板の故障

水漏れが起きていないにもかかわらず、センサや基板の不具合でエラーが誤表示されるケースです。

ただし、目視で「水漏れがない」ように見えても、実際は保温材の内側で漏れているだけということも珍しくありません。目視で漏れが見えない=誤検知、とは判断できない点に注意が必要です。

エラーの強制解除方法

F17は、貯湯ユニットの漏電遮断器を操作することで解除できます。

【解除の手順】

  1. 貯湯ユニットの漏電遮断器を「切」にする
  2. そのまま1分程度待つ
  3. 再度「入」に戻す
  4. リモコンでエラー表示が消えているか確認する

解除しても、水漏れは止まっていません

ここが最も重要な点です。

解除でエラー表示は消えますが、それは水漏れが直ったという意味ではありません。エコキュートが再び沸き上げを始めると、多くの場合すぐにF17が再表示されます。

一時的な誤検知であれば解除後に再発しませんが、再発する場合は確実に水漏れが起きています。解除を繰り返しながら使い続けると、被害が拡大します。

解除は、あくまで業者が来るまでの間に状況を確認するための操作と考えてください。

F17表示を放置するとどうなるか

水道代が加算され続ける

漏水している間、水道メーターは回り続けます。漏水量にもよりますが、放置期間が長いほど請求額は膨らみます。

自治体によっては漏水減免制度がありますが、適用には修理業者の証明書と申請が必要で、必ず認められるわけではありません。

建物への浸水被害

水が基礎や床下に回り込むと、木部の腐朽やシロアリの発生原因になります。

屋内設置の機種であれば、床材や壁材への直接的な被害、集合住宅では階下への漏水につながります。住宅の状況によっては、エコキュートの修理費よりも建物の補修費のほうが高額になります。

内部基板のショート

漏れた水が電装部分に到達すると、基板がショートします。

この段階に至ると、部分的な修理では対応できず、貯湯ユニットごとの交換が必要になります。初期段階なら数万円で済んだものが、数十万円規模に膨らむということです。

他の部品への波及

漏れた水が金属部品に付着し続けると、そこから錆が発生します。もともと健全だった部品まで劣化が進み、修理範囲が広がっていきます。

F17が表示された時に修理できるケースとできないケース

同じF17でも、漏水している箇所によって、その後の選択肢がまったく変わります。

漏水箇所 修理の可否 費用の目安
配管の接続部・パッキン ◯ 修理可能 2万〜3万円程度
配管本体の破損 ◯ 修理可能 2万〜5万円程度
各種バルブ・弁類 ◯ 修理可能 3万〜8万円程度
浸水による誤検知 ◯ 清掃・調整で対応 出張点検料のみの場合も
貯湯タンク(缶体)本体 ✕ 修理不可 交換のみ

なぜ缶体の漏水は修理できないのか

貯湯タンク本体(缶体)は、ステンレス板を溶接して作られた一体構造の容器です。

そのため、穴が開いても部分的に塞ぐことができません。溶接補修は、タンクを取り外し、断熱材を剥がし、内部の水を抜いたうえでの作業になり、現実的な工事として成立しません。

また、缶体の腐食は一箇所だけで起きているとは限らず、厚い保温材の内側にあるため、どこがどれだけ傷んでいるかを外から確認できません。仮に一箇所塞げたとしても、次の穴がいつ開くかわからないのです。

缶体からの漏水が確認された場合、エコキュートの交換が唯一の選択肢になります。

どちらのケースかは、開けてみないとわかりません

外から見ただけでは判別できません。保温材に覆われているため、水がどこから出ているかは、業者が現地で外装を外して初めて確認できます。

だからこそ、まずは現地での点検が必要になります。

F17が表示された時の修理費用の目安

対応内容 費用の目安
出張・点検料 8,000〜15,000円
パッキン交換・接続部の補修 2万〜3万円
配管の交換 2万〜5万円
バルブ・弁類の交換 3万〜8万円
基板交換(ショートしている場合) 5万〜15万円
貯湯ユニット交換 20万円以上
缶体の漏水 修理不可(本体交換)

※上記は一般的な相場です。実際の費用は現地の状況によって変動します。

費用のばらつきが大きいのがF17の特徴です。発見が早く、パッキンからの漏れであれば2万円台で収まります。逆に、放置して基板まで水が回っていた場合や、缶体そのものが傷んでいた場合は、本体交換になります。

早く見てもらうほど安く済む可能性が高い、というのがF17の性質です。

修理代に保証・保険が使えるか

修理や交換の前に、費用負担がゼロになる可能性を確認しましょう。

メーカー保証・延長保証

エコキュートには、メーカーの標準保証に加えて、販売店が用意している延長保証があります。

設置時に有料の延長保証(1〜3万円程度)に加入している場合、保証期間内であれば無償で対応してもらえる可能性があります。

まず、設置を依頼した販売店・工務店に連絡してください。保証書が見つからなくても、施工店の記録に残っていることがほとんどです。

火災保険が使える場合があります

エコキュートは住宅の付属設備とみなされるため、自然災害が原因の故障であれば火災保険の対象になる可能性があります。

対象になり得るのは、次のようなケースです。

・落雷(雷サージ)による基板の故障 ・台風、大雨による浸水 ・大雪、雪害による破損 ・飛来物による物理的な破損

一方で、経年劣化による故障は対象外です。

また、漏水によって床材や家財に被害が出た場合、その損害についても保険の対象になることがあります。被害箇所の写真を撮っておいてください。

型番から製造年を調べる方法

保証の判断にも、修理か交換かの判断にも、設置からの経過年数が必要になります。

正確な設置年がわからない場合は、貯湯ユニット側面に貼られているシールを確認してください。型番と製造番号が記載されています。

製造番号から製造年が判別できるほか、型番がわかれば、その機種がいつ頃販売されていたものかを調べることができます。

お問い合わせの際は、この型番シールの写真を撮っておいていただくと、その場で判断できることが増えます。

設置から10年以上経っている場合、交換をおすすめする理由

理由①|部品がない可能性がある

メーカーの補修用性能部品の保有期間は、製造終了からおおむね10年です。

これを過ぎている機種は、修理したくても部品が存在しません。「直せるはずの故障なのに直せない」という状況になります。

設置から10年以上経っている場合、まずここを確認する必要があります。

理由②|缶体の腐食が進んでいる時期

貯湯タンクの寿命は10〜15年とされています。設置から10年を超えたタイミングでの漏水は、パッキンの劣化ではなく缶体そのものの腐食である可能性が高まります。

前述の通り、缶体の腐食は修理できません。

理由③|直しても、別の箇所が故障する可能性

エコキュートの部品は、ほぼ同時期に劣化していきます。今回パッキンを交換して直ったとしても、翌年にはポンプ、その次の年には基板というように、次々と別の箇所が壊れていくのが一般的です。

10年間の総額で比較すると

設置10年のエコキュートで、修理を選んだ場合と交換を選んだ場合を比較してみます。

修理を選んだ場合 交換を選んだ場合
初回対応費 3万円(パッキン交換) 45万円(本体+工事)
2年後 12万円(ポンプ・基板) 0円(保証期間内)
5年後 25万円(タンク漏水→結局交換) 0円(保証期間内)
10年間の電気代差 旧型のまま 年間1〜2万円の削減
保証 なし 最長10年
10年間の総額 約40万円+交換費 約45万円(ここから補助金適用で最大10万円実質減額)

※金額は一般的な目安です。実際の費用は機種・設置条件により異なります。

修理を重ねた結果、総額では交換より高くつき、最終的には交換することになるというのが、10年以上使用した機器でよく起きるパターンです。

逆に、修理を選んだほうがよいケース

・設置から5年以内 — 保証期間内である可能性が高く、まだ機器の寿命には遠い時期です ・延長保証に加入している — 無償修理を受けられます 

・賃貸物件にお住まいの場合 — 借主に過失がなければ、修理・交換費用は貸主(大家さん・管理会社)の負担です。ご自身で業者を手配する前に、必ず管理会社へ連絡してください 

・火災保険が適用される場合 — 保険金で修理費をまかなえる可能性があります

エラーコードが表示された際の相談先

設置を依頼した販売店・工務店

延長保証に加入している場合は、まずここです。保証期間内であれば無償で対応してもらえます。

パナソニックの修理ご相談窓口

メーカーの窓口です。純正部品での修理となり、確実性が高い一方、部品保有期間を過ぎた機種は対応できません。

エコキュートの専門業者

保証が切れている場合や、交換も含めて検討したい場合の選択肢です。

依頼先を選ぶ際のポイント

・現地調査と見積もりを無料で出してくれるか ・工事前に金額を明示してくれるか ・パナソニック製エコキュートの施工実績があるか ・有資格者が対応するか

関西4府県(大阪・京都・奈良・和歌山)対応|エコキュート交換のご相談

当店はエコキュート交換工事の専門店として、大阪・京都・奈良・和歌山を中心に施工を行っています。

ご相談から工事までの流れ

お問い合わせ — お電話・メール・LINEで受付 無料現地調査 — 設置状況と機器の状態を確認 お見積り — 工事前に総額をご提示 交換工事 アフターサポート — 保証・メンテナンスのご案内

ご相談前にご確認いただきたい3点

お問い合わせの際、次の3点がわかると、その場で概算をお伝えできます。

型番(貯湯ユニット側面のシール) 設置年(おおよそで構いません) エラーコード(F17)

型番シールの写真を撮って送っていただくのが最も確実です。

【修理のみのご依頼について】 当店はエコキュートの交換工事専門店のため、修理のみのご依頼は承っておりません。修理をご希望の場合は、設置された販売店、またはパナソニックの修理受付窓口へご相談ください。「修理と交換のどちらがよいか判断がつかない」という段階でのご相談は歓迎しております。無理に交換をおすすめすることはございません。

パナソニックエコキュート「F17」によくある質問

Q. エラーコードF17が表示された場合、自分で修理できますか?

応急処置までは可能ですが、修理はできません。

給水元栓を閉める、ブレーカーを切る、エラーを解除する。ここまではご自身で行っていただけます。

一方、貯湯ユニットの外装を開けての作業は避けてください。内部には高電圧の基板があり、感電の危険があります。水が回っている状態での電装部への接触は特に危険です。

Q. ブザーが鳴り続けています。止められますか?

エラーを解除すれば止まります。

ただし、ブザーが止まっても水漏れは続いています。まず給水元栓を閉じてから解除してください。

Q. エラーを解除しても、すぐにまた表示されます

水漏れが実際に起きているサインです。

一時的な誤検知であれば、解除後に再表示されることはありません。繰り返し出るということは、漏水センサが継続して水を検知している状態です。

解除を繰り返しながら使用を続けると、水漏れが拡大し、修理費が上がります。速やかに点検を依頼してください。

Q. 水漏れが見当たらないのにF17が出ます

保温材の内側で漏れている可能性があります。

貯湯ユニットの内部は厚い保温材で覆われているため、水が外に出てくるまでには時間差があります。目視できないだけで、内部では漏れが進行しているケースが多くあります。