日立 HE01

日立のエコキュートに「HE01」が表示された場合、それはヒートポンプユニット内の冷媒が漏れているというサインです。

日立エコキュートのエラー「HE01」

項目 内容
エラーの意味 冷媒漏れ異常(HPガス不足)
発生部位 ヒートポンプユニット側
症状 お湯が沸かせない/タンクにお湯が貯まらない(残湯は使用可)
自分で直せるか ✕(リセットで一時復帰する場合あり)
修理費の目安 10万〜13万円程度/圧縮機まで及べば20万円以上
交換を検討する目安 設置8年以上/リセット後に再発する場合

まず最初にすべきこと

HE01が表示されたら、次の順に確認してください。

リセットを試す

貯湯タンクユニットの電源スイッチ(ブレーカー)を5秒以上「切」にし、その後「入」に戻します。

リモコンに「メニューボタン 3秒以上押す」と表示された場合は、その表示どおりに操作してください。

一時的な検知であれば、これで復旧することがあります。

ヒートポンプユニットの周辺を目視で確認する

ヒートポンプユニット(屋外機)の周辺を見て、次の点を確認してください。

・配管に霜が付いていないか

・ユニットの下や周辺に油のようなにじみがないか

・配管が物理的に潰れたり曲がったりしていないか

配管まわりの油じみは、冷媒漏れのサインである場合があります。冷媒には潤滑油が混ざっているため、漏れた箇所に油分が残ることがあるためです。

この段階で異常が見つかった場合、ご自身で対処できることはありません。触らずに点検を依頼してください。

タンクの残湯量を確認する

HE01が出ていても、タンクに残っているお湯は使えます。

リモコンで残湯量を確認し、あとどのくらい使えるかを把握しておいてください。業者の手配までの時間の目安になります。

日立エコキュートの「HE01」は冷媒漏れ異常

HE01が示している状態

HE01は、ヒートポンプユニット内の冷媒が不足している状態を示しています。メーカーの技術資料では「HPガス不足」とも表記されます。

エコキュートは、冷媒に圧力をかけて液体と気体を行き来させ、その過程で空気中の熱を集めてお湯を作っています。冷媒はこの熱の運び手であり、量が足りなくなると熱を十分に運べなくなります。

冷媒回路は本来、溶接と圧着で完全に密閉された閉じた系です。使用によって減るものではないため、冷媒が不足しているということは、どこかから漏れているということになります。

HEから始まるコードはヒートポンプユニットの異常です

日立のエコキュートでは、エラーコードの先頭文字によって故障箇所の系統が分かります。

・Erから始まるコード … 主に貯湯タンクユニット側

・HEから始まるコード … 主にヒートポンプユニット側

・Cから始まるコード … 沸き上げやふろ機能の動作に関するもの

HE01はHEで始まるため、屋外のヒートポンプユニット側の異常です。貯湯タンク側ではありません。

HE01が出ている間の症状

エラーが表示されている間、エコキュートは次の状態になります。

・新しくお湯を沸かすことができない

・タンクにお湯が貯まらない

・リモコンで沸き上げ操作をしても反応しない

・タンク内に残っているお湯は使える

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。

HE01が出る前によく見られる兆候

次のような症状に心当たりがある場合、以前から冷媒が減っていた可能性があります。

・沸き上げに以前より時間がかかるようになった

・お湯の量が足りない日が増えた

・電気代が以前より高くなっている

・ヒートポンプユニットは動いているのに、お湯が温まりにくい

・以前にもHE01が出て、リセットで消えたことがある

電気代の上昇は、冷媒漏れの初期サインであることがあります。冷媒が減ると、同じ量のお湯を沸かすのに時間と電力が余計にかかるためです。

HE01が表示される3つの原因

原因①|冷媒配管の接合部からの漏れ

配管の接合部や溶接部が経年で劣化し、そこから冷媒が漏れ出しているケースです。

ヒートポンプユニットは屋外に設置され、毎日の運転で温度変化と振動を受け続けています。この繰り返しが接合部の緩みや金属疲労につながります。

原因②|熱交換器のピンホール

水熱交換器や空気熱交換器の内部に、微細な穴(ピンホール)が開いているケースです。

腐食や振動によって生じるもので、外から目視することはできません。熱交換器の交換が必要になります。

原因③|配管の物理的な損傷

施工時の傷、外部からの衝撃、小動物による損傷などで配管が傷つき、そこから漏れているケースです。

設置や移設の直後にHE01が出た場合は、施工時の損傷が疑われます。この場合は工事を行った業者へご連絡ください。

エラーの強制解除方法

HE01は、貯湯タンクユニットの電源操作で解除できます。

【解除の手順】

  1. 貯湯タンクユニットの電源スイッチ(ブレーカー)を「切」にする
  2. そのまま5秒以上待つ
  3. 再度「入」に戻す
  4. リモコンでエラー表示が消えているか確認する

リモコンに「メニューボタン 3秒以上押す」と表示される場合は、その操作でも解除できます。

解除しても冷媒は戻りません

ここが最も重要な点です。

解除でエラー表示は消えますが、それは冷媒が戻ったという意味ではありません。エコキュートが再び沸き上げを始めると、多くの場合すぐにHE01が再表示されます。

冷媒が不足した状態で圧縮機が動き続けると、圧縮機の冷却が不十分になります。圧縮機は冷媒によって冷却される仕組みのため、この状態が続くと焼き付きにつながります。

一度リセットで復旧しても、再発した場合は使用を中止し、点検を依頼してください。

HE01表示を放置するとどうなるか

お湯が使えなくなる

残湯を使い切った時点で、お湯が出なくなります。冬場であれば、その日のうちに生活に支障が出ます。

冷媒漏れが進行する

漏れている箇所が残っている以上、時間の経過とともに冷媒はさらに減っていきます。

初期段階であれば漏れ箇所の特定と修理で対応できる可能性が残っていますが、進行すると冷媒がほぼ空の状態になり、選択肢が狭まります。

圧縮機が焼き付く

冷媒が不足した状態で圧縮機が運転を続けると、冷却が追いつかず過熱します。

圧縮機はヒートポンプユニットの中で最も高価な部品です。ここが損傷すると、他の部品が健全であってもユニットごとの交換になります。熱交換器の交換で済んだはずのものが、20万円を超える工事になるということです。

電気代が上がる

冷媒が減った状態では、同じ量のお湯を沸かすのにより多くの電力が必要になります。

エラーが出て停止するまでの間、気づかないうちに電気代が上がっているケースがあります。

HE01が表示された時に修理できるケースとできないケース

HE01は、エコキュートのエラーの中でも修理費が高額になる部類です。

対応内容 修理の可否 費用の目安
配管接合部の補修と冷媒充填 △ 再発の可能性あり 8万〜12万円程度
水熱交換器の交換 ◯ 修理可能 10万〜13万円程度
圧縮機の交換 ◯ 修理可能 15万〜25万円程度
圧縮機まで損傷した場合 ✕ ユニット交換 20万円以上

HE01の修理では、コンプレッサや水熱交換器の交換が想定され、10万4,000円から12万4,000円程度という金額が目安として示されています。

なぜ冷媒を補充するだけでは直らないのか

冷媒回路は、溶接と圧着によって密閉された閉じた系です。

冷媒が減っているということは、どこかから漏れているということです。漏れの原因を残したまま補充しても、時間の経過とともに再び減っていきます。数か月後に同じエラーが出ることになります。

さらに、漏れ箇所の特定自体が簡単ではありません。配管の微細な亀裂、接合部の劣化、熱交換器内部のピンホールなど、外から目視できない箇所で起きていることがほとんどです。

そのため、冷媒漏れが確認された場合はヒートポンプユニットごとの交換で対応するのが確実です。この時点で費用は本体交換に近づきます。

どこから漏れているかは点検しないとわかりません

HE01は、リモコンの表示だけでは漏れ箇所を判別できません。

10万円で直るのか、20万円を超えるのかは、現地でヒートポンプユニットを開けて診断して初めて確定します。見積もりを取る際は、漏れ箇所の特定結果と交換部品の内訳を確認してください。

HE01が表示された時の修理費用の目安

対応内容 費用の目安
出張・点検料 8,000〜15,000円
冷媒漏れ箇所の補修と充填 8万〜12万円
水熱交換器の交換 104,000〜124,000円
圧縮機の交換 15万〜25万円
ヒートポンプユニット交換 20万円以上

※上記は一般的な相場です。実際の費用は現地の状況によって変動します。

HE01は、最も安いケースでも10万円前後からという点が他のエラーとの大きな違いです。

本体交換費用の4分の1から半分に相当する金額になるため、設置年数によっては交換のほうが合理的になるケースが多くなります。

修理代に保証・保険が使えるか

修理や交換の前に、費用負担が軽くなる可能性を確認しましょう。

メーカー保証・延長保証

エコキュートには、メーカーの標準保証に加えて、販売店が用意している延長保証があります。

HE01で問題になる冷媒回路は、メーカーの標準保証でも本体より長い期間が設定されているのが一般的です。設置から5年以内であれば、無償修理の対象になる可能性があります。

HE01は修理費が10万円を超えるエラーですので、保証の確認を最優先で行ってください。

まず、設置を依頼した販売店・工務店に連絡してください。保証書が見つからなくても、施工店の記録に残っていることがほとんどです。

火災保険が使える場合があります

エコキュートは住宅の付属設備とみなされるため、自然災害が原因の故障であれば火災保険の対象になる可能性があります。

対象になり得るのは、次のようなケースです。

・落雷(雷サージ)による基板の故障

・台風、大雨による浸水

・大雪、雪害による破損

・飛来物による物理的な破損

飛来物が配管に当たって冷媒が漏れた場合などは、該当する可能性があります。

一方で、経年劣化による故障は対象外です。

保険申請には、修理業者が発行する原因診断書や現場写真が必要になります。心当たりがある場合は、業者に点検を依頼する段階で「保険申請を検討している」と伝えておくとスムーズです。

型番から製造年を調べる方法

保証の判断にも、修理か交換かの判断にも、設置からの経過年数が必要になります。

正確な設置年がわからない場合は、貯湯タンクユニット側面に貼られているシールを確認してください。型番と製造番号が記載されています。

製造番号から製造年が判別できるほか、型番がわかれば、その機種がいつ頃販売されていたものかを調べることができます。

お問い合わせの際は、この型番シールの写真を撮っておいていただくと、その場で判断できることが増えます。

設置から10年以上経っている場合、交換をおすすめする理由

理由①|部品がない可能性がある

メーカーの補修用性能部品の保有期間は、製造終了からおおむね10年です。

これを過ぎている機種は、修理したくても部品が存在しません。HE01で交換対象となる熱交換器や圧縮機は機種専用部品のため、代替が効きません。

設置から10年以上経っている場合、まずここを確認する必要があります。

理由②|冷媒回路の劣化が進んでいる時期

ヒートポンプユニットの寿命は10年前後とされています。

冷媒漏れは、配管や接合部が経年で劣化することによって起こります。10年を超えたタイミングでのHE01は、一箇所だけの問題ではなく、冷媒回路全体が寿命を迎えているサインである可能性が高くなります。

一箇所を修理しても、別の箇所から漏れ始めることが珍しくありません。

理由③|直しても、別の箇所が故障する可能性

エコキュートの部品は、ほぼ同時期に劣化していきます。今回熱交換器を交換して直ったとしても、翌年にはポンプ、その次の年には圧縮機というように、次々と別の箇所が壊れていくのが一般的です。

10年間の総額で比較すると

設置10年のエコキュートで、修理を選んだ場合と交換を選んだ場合を比較してみます。

修理を選んだ場合 交換を選んだ場合
初回対応費 12万円(熱交換器交換・冷媒充填) 45万円(本体+工事)
2年後 12万円(ポンプ・基板) 0円(保証期間内)
5年後 25万円(圧縮機→結局交換) 0円(保証期間内)
10年間の電気代差 旧型のまま 年間1〜2万円の削減
保証 なし 最長10年
10年間の総額 約49万円+交換費 約45万円(ここから補助金適用で最大10万円実質減額)

※金額は一般的な目安です。実際の費用は機種・設置条件により異なります。

HE01は初回の修理費が10万円を超えるため、他のエラーよりも早い段階で交換が有利になります。

逆に、修理を選んだほうがよいケース

・設置から5年以内 — 冷媒回路の保証期間内である可能性が高い時期です

・延長保証に加入している — 無償修理を受けられます

・設置直後・移設直後にHE01が出た — 施工時の損傷の可能性があります。工事を行った業者へご確認ください

・賃貸物件にお住まいの場合 — 借主に過失がなければ、修理・交換費用は貸主(大家さん・管理会社)の負担です。ご自身で業者を手配する前に、必ず管理会社へ連絡してください

・火災保険が適用される場合 — 保険金で修理費をまかなえる可能性があります

エラーコードが表示された際の相談先

設置を依頼した販売店・工務店

延長保証に加入している場合は、まずここです。保証期間内であれば無償で対応してもらえます。

日立の修理相談窓口

メーカーの窓口です。純正部品での修理となり、確実性が高い一方、部品保有期間を過ぎた機種は対応できません。

エコキュートの専門業者

保証が切れている場合や、交換も含めて検討したい場合の選択肢です。

依頼先を選ぶ際のポイント

・現地調査と見積もりを無料で出してくれるか

・漏れ箇所の特定結果と交換部品を明示してくれるか

・日立製エコキュートの施工実績があるか

・有資格者が対応するか

関西4府県(大阪・京都・奈良・和歌山)対応|エコキュート交換のご相談

当店はエコキュート交換工事の専門店として、大阪・京都・奈良・和歌山を中心に施工を行っています。

ご相談から工事までの流れ

お問い合わせ — お電話・メール・LINEで受付 無料現地調査 — 設置状況と機器の状態を確認 お見積り — 工事前に総額をご提示 交換工事 アフターサポート — 保証・メンテナンスのご案内

ご相談前にご確認いただきたい3点

お問い合わせの際、次の3点がわかると、その場で概算をお伝えできます。

型番(貯湯タンク側面のシール) 設置年(おおよそで構いません) エラーコード(HE01)

型番シールの写真を撮って送っていただくのが最も確実です。

【修理のみのご依頼について】

当店はエコキュートの交換工事専門店のため、修理のみのご依頼は承っておりません。修理をご希望の場合は、設置された販売店、または日立の修理受付窓口へご相談ください。「修理と交換のどちらがよいか判断がつかない」という段階でのご相談は歓迎しております。無理に交換をおすすめすることはございません。

日立エコキュート「HE01」によくある質問

Q. エラーコードHE01が表示された場合、自分で修理できますか?

できません。

リセット操作と、ヒートポンプユニット周辺の目視確認まではご自身で行っていただけます。

一方、冷媒を扱う作業には資格が必要で、無資格での冷媒の放出は法令上も問題があります。また、ヒートポンプユニットの内部には高電圧が流れており、感電の危険もあります。

Q. 冷媒を補充するだけでは直りませんか?

一時的に動いても、再発します。

冷媒が減っているということは、どこかから漏れているということです。漏れの原因を残したまま補充しても、時間の経過とともに再び減っていきます。

補充だけで対応する業者もありますが、数か月後に同じエラーが出る可能性が高いことは知っておいてください。

Q. リセットしたら消えました。このまま使って大丈夫ですか?

数日様子を見て、再発しなければ問題ありません。

ただし、HE01は冷媒の不足を検知するエラーです。再発した場合、冷媒は確実に減っています。

使い続けると圧縮機の焼き付きにつながり、修理費が大きく上がりますので、速やかに点検を依頼してください。

Q. HE01の修理費用はいくらぐらいですか?

10万円から13万円程度が目安です。

コンプレッサや水熱交換器の交換を伴うことが多いため、エコキュートのエラーの中でも高額な部類になります。圧縮機まで損傷していた場合は20万円を超えます。

本体交換費用の4分の1から半分に相当する金額になるため、設置年数によっては交換と比較する価値があります。