環境にやさしい
エコキュートは名前の通り、「エコ」な給湯器。電気でヒーターを温める仕組みの電気温水器や、ガスを燃やしてお湯を沸かすガス給湯器に比べ、ぐっと少ないエネルギーでお湯を沸かせます。
エコキュートの特徴は、ヒートポンプと呼ばれる機械で空気中の熱を集めることです。その熱を水に伝えることで、お湯を作ります。
また、ヒートポンプでは空気と水を仲介する役目の冷媒に「二酸化炭素」を使用しています。冷媒としてよく使用されていた「フロン」は、オゾン層を破壊し、地球環境に影響を及ぼしてしまいます。毒も可燃性もない二酸化炭素を冷媒として使用していることも、エコキュートが環境にやさしい理由の1つです。
ランニングコストが低い
エコキュートは、光熱費のコストダウンができます。お湯を沸かすのにガスを使わず、電気代が割安になる夜間にお湯を沸かす仕組みです。
ガス給湯器のひと月の光熱費は約10,000円で、1日あたり約330円であるのに対し、エコキュートのひと月の光熱費は約5,400円。1日あたり約180円しかかかりません。
エコキュートの初期導入費用は40~70万円と決して安くはありませんが、国や自治体の補助金制度を利用できるケースがあります。長く使う給湯器だからこそ、初期費用とランニングコストをトータルで考えて選びましょう。
稼働音が小さい
エコキュートの稼働音の大きさは40dB程度です。図書館や静かな住宅地の昼間と同じ程度の音の大きさしかありません。
エコキュートは、電気代がお得になる夜間電力を使用するケースがほとんどです。静かな時間帯に稼働する分、音が気になってしまう可能性もあるため、できれば寝室のそばを避けて設置しましょう。
ヒートポンプユニットの運転音は図書館並みの静かさ
便利で快適
エコキュートには、快適にお湯が使用できるように、便利な機能が搭載されています。
たとえば、タンク内のお湯が少なくなれば自動で沸き増しするため、湯切れの心配はありません。沸き上げ温度はリモコンで簡単に設定可能です。セミオートタイプやフルオートタイプの場合、湯張り・差し湯・足し湯もスイッチひとつでできます。
そのうえ、高圧力で給湯できるので、気持ちよくシャワーが楽しめるのはもちろん、お風呂のお湯はりもあっという間。2階にもパワフルにお湯を送れます。
非常時に強い
エコキュートは非常時にも頼りになる存在です。
もし停電が起きても、タンクの中にお湯があればシャワーや蛇口からお湯が使えます。さらに、断水したときには、タンクの中の水を取り出して生活用水としての使用が可能です。災害時に4人家族が必要とする生活用水(洗濯やトイレなどに使う水)は1日に32リットル。370リットルタンクなら、11日分の生活用水をまかなえます。
また、日本気象協会によると災害時にライフラインが復旧するのは、電気、水道、ガスの順番です。電気でお湯を沸かすエコキュートなら、比較的早くお湯が使えるようになります。