
「エコキュートの配管洗浄は難しい?」
「自動配管洗浄って便利なの?」
既にエコキュートをお使いの方や、これから導入を検討している方から、このような疑問はよく聞かれます。
本記事では、配管汚れの原因をはじめ、自動配管洗浄機能の活用方法や手動での洗浄手順についても紹介します。
各メーカーの洗浄機能や推奨洗浄剤についても取り上げますので、原因を把握してより清潔で快適な入浴環境を実現するための参考にしてください。
Table of Contents
エコキュートの配管が汚れる5つの原因その対策法
エコキュートの配管が汚れる原因は主に以下の5点で、お湯や水の質、使用方法などが影響します。
- 皮脂・汗・湯垢の付着
- 追い焚き機能による循環
- 配管の経年劣化
- 配管の腐食
- 入浴剤の誤った使用
それぞれ順に確認していきましょう。
皮脂・汗・湯垢の付着
入浴による皮脂や汗の油分が蓄積することは、配管汚れの主要な原因のひとつです。
また、水に含まれるカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分も湯垢(水垢)を付着させる要因になります。
お湯が配管の内壁にこびりついた汚れを雑菌がエサにして繁殖すると、浴槽に白いカスや黒い粒が現れるようになります。
家族の人数が多い場合や、長時間お湯を張りっぱなしにしていると、汚れの蓄積が早まります。
追い焚き機能による循環
追い焚きは冷めたお湯を吸い上げ、貯湯タンク内の熱交換器で温め直してから浴槽に戻す循環の仕組みです。お湯を新しく入れ替える分には問題ありませんが、追い焚きを多用すると目に見えない汚れを配管内に繰り返し通し続けることになります。
フルオートタイプのエコキュートには、追い焚き機能が標準搭載されていますが、使いすぎると汚れが溜まりやすくなる点を意識しておきましょう。
配管の経年劣化
使用環境にもよりますが、5年・10年と使い続けるうちに配管自体の経年劣化は避けられません。
エコキュート本体と浴槽をつなぐ経路には水漏れを防ぐゴム製パッキンなどが使用されていますが、長期使用により劣化していきます。
黒い汚れがこれに該当するケースがあり、その場合は洗浄剤では解決できません。
配管の腐食
配管の素材によるサビも汚れの原因になります。たとえば銅管を使用している場合、銅の成分がお湯に溶け出し、青みがかった汚れとして浴槽に残ることがあります。お湯の透明感が失われると衛生面での不安も高まり、入浴の快適さに影響します。
なお、エコキュートで採用が進んでいる「金属強化ポリエチレン管」が、上記のような配管の腐食対策として注目に値します。アルミ層によって強化されたこの管は、銅管のような経年劣化による穴開きの心配が少なく、高耐熱性と錆びにくい性質を備えています。既存機器からの買い替えや部分修理、新規購入の際には、専門業者への見積もり時に確認してみるとよいでしょう。
入浴剤の誤った使用
エコキュートではにごりタイプやとろみ成分を含む入浴剤の使用は避けなければなりません。配管内に成分が残るとサビの発生やフィルターの詰まりを招き、お湯の正常な循環を妨げる原因となるためです。
各主要メーカーの取扱説明書には使用可能・不可の入浴剤が記載されていますので、未確認の場合はあわせて確認しておきましょう。

【便利】自動配管洗浄の効果的な活用方法
エコキュートの自動配管洗浄は、浴槽の栓を抜いたことを検知して自動で配管を洗浄してくれる便利な機能です。一度設定しておけばあとは自動で動くため、毎回操作する手間が省け、清掃の負担を大幅に軽減できます。
自動配管洗浄の仕組みを以下で確認しておきましょう。
| 項目 | 自動配管洗浄の仕組み |
|---|---|
| 動作 | お風呂の栓を抜くだけで自動スタート |
| 洗浄の仕組み | 排水時にきれいな水(または微細な泡)を循環・注入。 配管内に残った汚れを押し出す |
| 防げる汚れ | 皮脂汚れ、湯垢の定着、雑菌の温床も排除 |
雑菌の温床となるヌメリ(バイオフィルム)の発生を抑えることができるのも大きな利点で、フルオートタイプに搭載された機能のひとつです。
ただし、自動配管洗浄だけに頼るのではなく、各メーカーが推奨する半年に1回の手動洗浄や洗浄剤を使ったセルフメンテナンスも欠かさないようにしましょう。

エコキュートの配管洗浄剤におすすめされているジャバ
エコキュートの配管洗浄剤としては、通販でも手軽に購入できる「ジャバ」が広く推奨されています。
ジャバの特徴と、各メーカー推奨の純正洗浄剤について紹介します。
ジャバの特徴とは
エコキュートの配管洗浄剤として人気の高い「ジャバ(1つ穴用)」は、ジョンソン株式会社が販売する洗浄剤です。お風呂の配管に蓄積した汚れや雑菌を落とし、高い精度で除菌できます。
ジャバは店頭ではもちろん、ネット通販(Amazon・Rakuten24・LOHACOなど)でも取り扱っており、1,000円未満とリーズナブルな価格で購入することが可能です(2026年3月10日時点)。
ネット購入の際は、まとめ買いで送料無料にする、セール・キャンペーン時を活用するなどの工夫でよりお得に入手できます。
ジャバは主要メーカーが推奨中
配管洗浄剤のジャバは、エコキュートの主要メーカー各社からも推奨されています。
また三菱電機の公式情報では、市販の洗浄剤は「ジャバ(1つ穴用)」以外は使用不可と明記されています。
出典:三菱 エコキュートのふろ配管のお手入れ(洗浄)|三菱電機 CME(CLUB MITSUBISHI ELECTRIC)
メーカー純正洗浄剤がある場合はそちらを優先して使うのがおすすめです。各社の対応状況を以下にまとめました。
| メーカー | ジャバの推奨・純正品の有無 |
|---|---|
| パナソニック | 純正品あり(AD-3755-2AH) |
| 三菱電機 | 純正品あり(BJ-070L) |
| ダイキン | 市販の推奨洗浄剤を使用 |
| 日立 | 1つ穴用ジャバ |
| コロナ | クリーンエース(UKB-53) |

主要メーカー別で変わる配管洗浄の方法

自動配管洗浄はその名のとおり自動で行われるため、設定後はおまかせできます。
ただし、各メーカーが推奨する半年に1回の手動による配管洗浄・メンテナンスも欠かせません。
ほとんどのメーカーで、浴槽の循環口アダプターから10cm以上の水位を保った状態で行う点が共通しています。
ここでは三菱電機・日立・パナソニック・コロナの洗浄手順をそれぞれ紹介します。
三菱電機
三菱電機のエコキュートは、以下の手順で配管洗浄を行います。
| 手順 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 浴槽に配管洗浄剤を投入 | 目安は1時間 |
| 2 | 「洗浄」を3秒以上押す | 試運転のガイダンスあり (循環洗浄を開始します) |
| 3 | 洗浄が終わり次第、排水 | |
| 4 | 栓を閉じ「温度」「ふろ自動」を同時押し | リモコンパネルで操作 |
| 5 | 再度「洗浄」を3秒以上押す | すすぎ開始 ※約30分 |
| 6 | すすぎが終わったら浴槽の水を抜く | お風呂内も掃除 |
なお、上記は「W」タイプを対象とした手順です。「W」「C」タイプには注水洗浄機能もあるため、お使いの機種の取扱説明書で確認してください。
日立(HITACHI)
日立のエコキュートは、バスタブ内のお湯を「ふろ循環アダプター上端」から5cm以上残した状態で、以下の手順で洗浄します。
| 手順 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | バスタブ内に洗浄剤を入れる | ジャバを推奨 |
| 2 | リモコンの扉を開け「メニュー」を押す | |
| 3 | 矢印ボタンで操作「運転」を押す | 循環洗浄運転中の表示あり |
| 4 | 循環洗浄実行→「する」を押し決定 | ・約10分、洗浄剤が配管を洗浄 ・約3分すすぎが行なわれる |
| 5 | バスタブ内の排水栓を抜き排水 | 付着した洗浄剤の掃除 |
出典:日立 ふろ配管の循環洗浄
パナソニック
パナソニックの自動配管洗浄機能はフルオートの全機種に搭載されています。
半年に1回行う手動洗浄の手順は以下のとおりです。
| 手順 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 浴槽へ洗浄剤を入れる | |
| 2 | 「メニュー」を押し「決定」を押す | |
| 3 | 「諸設定」の洗浄運転を選び「決定」 | ・約20分で自動的に完了 ・リモコンに表示中 (配管を正常運転中です) |
| 4 | 浴槽の水を全部抜く | |
| 5 | もう1度浴槽に水を貯める | 循環口から10cm以上 |
| 6 | 浴槽の水を抜く | 浴槽と浴槽フィルターも掃除 |
コロナ
コロナのエコキュートは、純正品「クリーンエース」を使った洗浄が推奨されています。
| 手順 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | お風呂に洗浄剤を入れる | 10cm以上 |
| 2 | 「さし水」または「ぬるめ」 スイッチを3秒以上押す | 配管洗浄またはクリーニング 音声あり |
| 3 | 配管洗浄等が消灯したらお湯を排水 | |
| 4 | 浴槽循環口のカバーを外す | フィルター部のゴミ等を落とす |
| 5 | 浴槽に水がないのを確認 「さし水」または「ぬるめ」 スイッチを再度3秒以上押す | すすぎ |
なお機種によって手順が異なる場合があり、リモコン別のお手入れ方法もコロナの公式サイトにPDF形式で掲載されていますので、あわせて確認しましょう。

エコキュートの配管洗浄に関するよくある質問
エコキュートの配管洗浄は、清潔なお湯を維持し長期にわたって安心して使い続けるために欠かせません。
ここでは、配管洗浄に関するよくある質問をまとめました。
配管汚れを放置していたらどうなりますか?
配管汚れを放置すると、レジオネラ菌などの繁殖温床となり、不衛生な環境につながりかねません。
特に、1つ穴循環アダプターを使用している機種が対象となり、追い焚きや自動機能を備えたエコキュートはその典型です。
循環式浴槽が対象となる点については、厚生労働省の資料でも確認されています。
出典:厚生労働省(循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル)より
フルオートタイプをお使いの方も、これから選ぶ方も、自動配管洗浄機能を活用しつつ、半年に1回の手動洗浄を習慣にしましょう。
配管の損傷はサポート対象になりますか?
配管の損傷は日常使用によるものとみなされ、原則としてメーカー保証の対象外となります。
- 本体:1~2年
- ヒートポンプ3年
- 給湯タンク5年
日頃のメンテナンスを行っていても損傷や故障が生じた場合や、水漏れ・凍結などによる修理が必要なときは、専門業者に依頼しましょう。
なお、修理費用は4〜8万円が相場です。

エコキュート自動配管洗浄のまとめ
エコキュートの配管洗浄について、汚れの原因から自動・手動の洗浄方法まで理解が深まったかと思います。
定期的なメンテナンスを行うことで、清潔なお湯を保ったまま、快適な入浴を満喫できます。
フルオートタイプの自動洗浄機能をまだ活用していない方はぜひ使い始め、半年に1回のセルフメンテナンスも続けることが、長く快適に使うコツです。
エコキュート交換、新規導入をご検討中の方は、お気軽にチカラもちへお問い合わせください!



