こんにちは。エコキュート交換工事の専門店として全国展開をしております、
「チカラもち」のブログ担当スタッフです。
エコキュートの設置を検討して調べてみたところ、「おすすめしない」という人が思ったよりも多くて、戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか。
エコキュートは光熱費の抑制や快適な入浴サポートなど得られるメリットは多いものの、使い方によっては導入を後悔してしまうこともあります。
本記事はエコキュートをおすすめしない理由と導入するメリットの双方を参考に、エコキュート導入をより具体的に検討できる内容になっています。
導入を迷っている人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
目次
エコキュートをおすすめしないといわれる理由7選
よく挙げられるエコキュートをおすすめしない理由を7つ、ピックアップしました。
- 気兼ねなく入浴剤が使えない
- 導入費用が割高
- ガスよりも水圧が低い
- 湯切れを起こす
- 騒音問題への発展
- 設置スペースの確保が必要
- 電気料金プランの再検討が必要
気兼ねなく入浴剤が使えない
エコキュートと入浴剤の相性は良くありません。
入浴剤が好きで日々いろいろな種類の入浴剤を試したい人にとって、エコキュートは不便に感じるでしょう。
厳密にいうと入浴剤を一切使えないわけではなく、エコキュートで使える入浴剤に制限がある、というのが正しい解釈です。
利用できる入浴剤は各メーカーともに公開していますので、エコキュートを検討する段階で確認しておきましょう。
導入費用が割高
導入にかかる初期費用が割高な点は、おすすめしない理由によくあがります。
家族の人数や機能によりますが、一般的なガス給湯器の導入費用は施工費込みでおおよそ6万円〜15万円です。
一方でエコキュートの相場は、施工費込みで35万円〜60万円とされています。
比較的手を出しやすいリーズナブルなラインナップが増えつつあるとはいえ、ガス給湯器に比べると割高感は否めません。
初期費用だけをみるとエコキュートの割高感は目立ちますが、光熱費を抑えられる点はエコキュートのメリットです。
長い期間利用し続けることで、初期費用の高さを相殺できるでしょう。
初期費用だけにとらわれず長い期間使いことを想定してどちらがお得になるか、よく検討してみる必要があります。
ガスよりも水圧が低い
ガス給湯器の水圧に慣れた人がエコキュートを使うと、水圧が低いと感じてしまうことがあります。
ガス給湯器は水道管の水圧をそのまま利用できるため、高層階でもなければそれほど水圧の弱さを感じることはありませんが、エコキュートは貯湯タンクのお湯を汲み上げて利用するため、水道管の水圧には負けてしまいます。
水圧の低さが気になる人が、エコキュートをおすすめしないのも無理はありません。
とはいえ生活に不便を感じるレベルの水圧の低さではなく、高圧タイプのエコキュートや高圧シャワーヘッドなどを利用することで解消する場合もありますので、設置業者に好みを伝えた上で検討を進めると良いでしょう。
湯切れを起こす
エコキュートは夜間に沸かしたお湯を貯湯タンクにためて使います。
その都度お湯を沸かす仕組みではないため、使いすぎると貯湯タンクのお湯がなくなってしまい、湯切れを起こします。
再度お湯をためて沸かし直すとなると時間も、余計な電気代もかかってしまうデメリットは懸念点の一つです。
昼間にお湯を沸かし直すと夜間よりも電気代はかさんでしまいます。
湯ぎれの問題は適切な貯湯タンクを選ぶことで解消されます。
機種を決定する前に、家族の人数や使用量に合った貯湯タンクの大きさを十分に検討しましょう。
騒音問題への発展
騒音問題もエコキュート設置の懸念点の一つです。
とはいえ、実際のエコキュートの動作音は図書館内レベルの40db~50db程度といわれているため、通常の設置で騒音を気にするのは杞憂というものでしょう。
エコキュートが作動するのは主に夜なので、閑静な住宅地では稀に騒音問題に発展することもあります。
エコキュート程度の動作音であれば、設置場所に気を遣う、近所の住民と適切なコミュニケーションをとるなどの対応で十分に対処可能です。
エコキュートの設置に当たって、騒音問題はそれほど気にすることはありません。
設置スペースの確保が必要
エコキュートを設置するためには、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットを設置するためのスペースが必要です。
省スペースタイプもありますが、近隣に迷惑にならない場所に設置することも考えるとある程度のスペースは確保しておきたいところです。
貯湯タンクの容量によって異なりますが、角型タイプだと平均的なサイズは高さ1800mm前後、横幅650mm前後、奥行き750mm前後です。
各メーカーともスリムタイプもラインナップしているため、住環境に合わせて検討してみましょう。
電気料金プランの再検討が必要
エコキュートは夜間にお湯を沸かすことで電気代を抑えるシステムを採用しています。
したがって、エコキュートを導入するときは深夜に電気が安く利用できるプランへの変更が必須です。
プラン変更にかかる手間もさることながら、夜間料金が安いプランは昼間の利用料金が高くなるデメリットもあります。
昼間に電気を使う生活スタイルの家庭では、エコキュートの導入を迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
エコキュート向けの料金プランも用意されているので、利便性とコストのバランスをよく考えた上で検討してみましょう。
エコキュートの導入で得られるメリット
エコキュートの導入で得られる具体的なメリットを5つ、ご紹介します。
- 給湯にかかる光熱費を安く抑えられる
- 非常時でもタンクのお湯を利用できる
- 火を使わないので火災のリスクが減る
- 補助金の対象となれば安く導入できる
- 太陽光発電との組み合わせでよりコスパがよくなる
給湯にかかる光熱費を安く抑えられる
エコキュート導入の最大のメリットは光熱費の節約です。
前述の通り、イレギュラー的に電気代が高くなるケースもありますが、光熱費を削減できるケースの方が多いです。
パナソニックの公式サイト に公開されている情報を元に、エコキュートとガス給湯器の年間の電気代を比較してみました。
エコキュート利用時の電気代 | ガス給湯器利用時の電気代(都市ガス) | |
北海道電力エリア | 54,000円 | 104,400円 |
東北電力エリア | 48,000円 | 98,400円 |
北陸電力エリア | 42,000円 | 112,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 37,200円 | 73,200円 |
中部電力エリア | 25,200円 | 81,600円 |
関西電力エリア | 20,400円 | 75,600円 |
中国電力エリア | 43,200円 | 108,000円 |
四国電力エリア | 44,000円 | 93,600円 |
九州電力エリア | 20,400円 | 102,000円 |
沖縄電力エリア | 27,600円 | 62,400円 |
(参照:https://sumai.panasonic.jp/hp/2point/2_3.html)
地域によって差はあるものの、大きな節約効果がみられます。
エコキュートは初期費用こそ高いものの、数年の利用を超えるとエコキュートのお得さが際立ってきます。
電気代が高騰しがちな昨今では、よりメリットを感じられることでしょう。
非常時でもタンクのお湯を利用できる
断水や停電時に一時凌ぎでも水やお湯が使えるのは心強い限りです。
ガス給湯器は電気がなければ給湯できませんが、エコキュートは貯湯タンク内のお湯をそのまま使用できます。
飲用水として利用できるエコキュートを販売しているメーカーもあり、災害リスクにも備えておきたいという方は災害時に強い製品を選ぶこともできます。
火を使わないので火災のリスクが減る
エコキュートは火を使わずに、電気によってお湯を沸かすため、火事の心配がありません。
ガス漏れの心配もなくなり、思わぬ事故のリスクを減らせます。
小さな子どもがいる家庭や、お年寄り世帯では安心して利用できます。
補助金の対象となれば安く導入できる
エコキュートは環境に優しく、低コストで運用できる製品であることから、設置に際して国からの補助金が出ることがあります。
2023年12月時点での補助金は、「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金 」によるもので、補助金は5万円です。
申請期間は、2023年3月31日~予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)とされています。
エコキュートの補助金事業はたびたび実施されるため、検討のタイミングに合わせて補助金制度も確認しておきましょう。
太陽光発電との組み合わせでよりコスパがよくなる
太陽光発電を導入している家庭では、よりお得にエコキュートを利用できます。
エコキュートに最適な料金プランは夜の電気代が安い代わりに、昼間の電気代がかさみがちですが、太陽光発電システムがあれば割高な昼の電気代を抑えることも可能です。
昼間は自家発電の電気を利用しつつ、夜は安い電気料金プランでまかなえます。
電気代がかかる昼間の沸き上げも太陽光発電システムを使えばそれほど負担になりません。
後悔しないエコキュート選びの大切なポイント
エコキュート選びの重要なポイントを5つ、ご紹介します。
- 生活パターンに合った料金プランを確認する
- 家族構成と使用量に見合うタンクを選ぶ
- 2~3階の住居には高圧タイプを選ぶ
- 必要な機能を優先して機種を選ぶ
- 騒音トラブルを想定して静音性にも配慮する
生活パターンに合った料金プランを確認する
エコキュートは電気料金が安い深夜にお湯を沸かすため、基本的には夜間の電気代が安いプランへ変更して運用します。
とはいえ、昼間に電気を多く使うライフスタイルの場合は、夜間料金が安いプランへ変更してしまうとかえって高くついてしまう可能性があります。
必ずしも夜間料金が安いプランへの変更が最適ではありません。
ライフスタイルにあった電気料金プランを選択して、効果的にエコキュートを利用できるようにしましょう。
家族構成と使用量に見合うタンクを選ぶ
家族の人数次第で必要なお湯の量は異なります。
頻繁な湯切れを防ぐためにも適切な貯湯タンクの容量を選びましょう。
人数ごとの貯湯タンクの目安を、三菱電気公式サイトの情報 を元に一覧表にまとめました。
家族の人数 | 5〜7人 | 4〜5人 | 3〜4人 | 2〜4人 | 1〜2人 |
目安の容量 | 550L | 460L | 370L | 300L・180L | 180L |
(参照:https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/introduction/select.html)
小さなタンクは電気代の節約になりますが、思う存分お湯を使えない制約もあります。
人数と生活スタイルのバランスを考えて選ぶようにしましょう。
2~3階の住居には高圧タイプを選ぶ
2~3階にバスルームやキッチンがある家で、低い水圧に耐えられないという人は、高圧タイプを選びましょう。
高い水圧が好みの人の場合、エコキュートに変えると水圧の変わりように不満を抱いてしまうかもしれません。
水圧対策は高圧タイプの選択の他に、シャワーヘッドを高圧タイプへ交換することでも対処できます。
必要な機能を優先して機種を選ぶ
エコキュートは機能をシンプルな構成にすると費用を抑えられますが、快適性を損なってしまうと本末転倒です。
快適な入浴サポートや便利機能を抑えてまでエコキュートへ変更する意味は薄いのではないでしょうか。
エコキュートの導入を検討するときは、外せない機能をあらかじめピックアップしておきましょう。
騒音トラブルを想定して静音性にも配慮する
閑静な住宅地にエコキュートを設置する場合、騒音への配慮も必要です。
エコキュートは元々静音性が高い機械ですが、夜間の運転音がクレームに発展する可能性もあります。
電気代が安い夜間に沸かすことができなければ、エコキュートを導入するメリットも少なくなってしまいます。
隣の家との距離が近い場合には、騒音レベルが低いエコキュートを選びましょう。
エコキュートの動作音が漏れないように防音パネルを設置することも可能ですので、状況次第では相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
エコキュートは生活を快適にしつつ、光熱費も抑えられる便利な設備です。
一方で選び方・使い方を間違えてしまうと、後悔することにもなりかねません。
エコキュート導入に関する後悔は、ライフスタイルとのミスマッチにて起こりがちです。
導入の前に、家族構成やライフスタイル、近隣住民との関係性など、細かい点を確認してみてはいかがでしょうか。
正しく導入できればメリットが多く、後悔することは少ないでしょう。
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