こんにちは。エコキュート交換工事の専門店として全国展開をしております、
「チカラもち」のブログ担当スタッフです。
エコキュートはセルフメンテナンスがとても大切です。
エコキュートをいつも快適に利用できるのは、日々のこまめなメンテナンスありきということをよく認識しておきましょう。
本記事では、自分でできるエコキュートのメンテナンス方法を中心にご紹介します。
設置してしばらくたったエコキュートを、今一度点検してみてはいかがでしょうか。
目次
エコキュートをこまめに点検した方が良い理由
エコキュートを快適に使い続けるためにはこまめなセルフメンテナンスが必要です。
その理由を4つ、ピックアップしました。
- こまめなメンテナンスでエコキュートが長持ちする
- 給湯効率が良くなり電気代・水道代を抑えられる
- いつもきれいなお湯を使える
- 消耗品の費用がかからない
こまめなメンテナンスでエコキュートが長持ちする
エコキュートの寿命はおよそ10年~15年といわれています。
しかし、何もメンテナンスしなければ想定していたほどの耐用年数はクリアできないでしょう。
逆にこまめなメンテナンスを怠らなければ、15年を超えて稼働してくれる可能性もあります。
エコキュート本体の買い替えには、30万円~70万円程度の費用がかかるため、できるだけこまめなメンテナンスで長持ちさせるようにしましょう。
給湯効率が良くなり電気代・水道代を抑えられる
エコキュートをこまめにメンテナンスしておけば、フィルターや目詰まりによる異常を未然に予防できるため、給湯効率の低下を回避できます。
エコキュートの最大のメリットは、ガスや電気などの給湯器よりも電気代が大幅に安くなる点にあります。
高い初期費用に見合うだけのメリットを得られなければ、せっかくエコキュートを設置した意味がありませんよね。
いつもきれいなお湯を使える
エコキュートのトラブルでよくあるケースは、ゴミや汚れたお湯が出てくることです。
貯湯タンク内をこまめに清掃していればその都度ゴミや不純物を取り除くことになるため、異臭やゴミが浮いたお湯は出にくくなります。
お湯を出した瞬間に異臭に見舞われたり、ゴミが出てきたりしてウンザリ…。
こんな散々な目に合うくらいなら、多少面倒でもこまめに掃除しておいた方が良いですよね。
消耗品の費用がかからない
エコキュートの消耗品の中でも壊れやすいのは、逃がし弁やストレーナーです。
逃し弁やストレーナーは劣化するため、いずれは交換が必要な部品ですが、こまめなメンテナンスを怠らなければ、消耗の速度は抑えられます。
小さな部品は点検時に見落としやすいポイントですが、定期的なメンテナンスと点検を重ねておけば、余計な修理・交換費用はかかりません。

自分でできる8つのエコキュートのメンテナンス方法
ここでは特別な知識や技術がなくてもできる、エコキュートの定期メンテナンス方法を8つ紹介します。
- 貯湯タンクの掃除と水抜き
- 貯湯タンク給水口ストレーナーの掃除
- 浴槽フィルターの掃除
- 浴槽配管の掃除
- 漏電遮断機や逃し弁のチェック
- 凍結防止ヒーターの動作確認
- ヒートポンプユニットの空気抜き
- 配管接続部分の点検
貯湯タンクの掃除と水抜き
貯湯タンクの水抜きは、エコキュートのメンテナンスの中でも特に重要です。
貯湯タンクの水抜きを怠るとタンクの中に不純物が溜まってしまい、不具合を招く原因となってしまいます。
汚れを排出するためにも定期的に水抜きを行いましょう。
水抜きの手順は次のとおりです。
- カバーを外して漏電遮断機の電源を切る
- 給水専用の止水栓を止める
- 逃し弁操作カバーを外して逃し弁のレバーを上げる
- 排水栓を開く
- 汚れが確認できなくなるまで1〜2分ほど排水した後に排水栓を閉じる
- 給水止栓をあけてタンクの中に水を貯める
- 逃し弁レバーを元に戻して漏電遮断機の電源を入れる
貯湯タンクの水抜きを行う際には以下の点に注意しましょう。
・熱湯が出ることがあるのでお湯には触らない
・感電する危険性があるため、漏電遮断機を濡れた手で触らない
貯湯タンク給水口ストレーナーの掃除
給水口ストレーナーは、お湯が排水管へ通るときの入り口になる部分です。
給水口ストレーナーを掃除できていないとゴミが溜まってしまい、お湯の出が悪くなるので注意しましょう。
給水口ストレーナーの掃除の手順は次のとおりです。
- カバーを外して漏電遮断機の電源を切る
- 給水止栓を閉める
- 逃し弁レバーを上げて1分ほど待機
- 給水口ストレーナーを外してブラシ等を使って掃除する
- 給水口ストレーナーを元に戻す
- 給水止栓を開いて水漏れチェック
- 逃し弁レバーを戻す
- 漏電遮断機の電源を入れる
- お湯のお湯側のを開けてお湯の出を確認して完了
感電防止のために作業前は必ず漏電遮断機の電源を切りましょう。
給水口ストレーナーの掃除は貯湯タンクの掃除と合わせて、年2回を目安にすると良いでしょう。
浴槽フィルターの掃除
浴槽フィルターとは、ゴミを湯船に通さないために浴槽の壁に設置されているフィルターです。
浴槽フィルターの清掃をしないとお湯の出が悪くなり、配管詰まりの原因になります。
掃除の頻度は週に1回程度で構いません。
フィルターを取り外し、歯ブラシなどを使って簡単な掃除をしましょう。
浴槽配管の掃除
エコキュートの追い焚き機能によってお湯を循環させるときに、皮脂や湯垢が配管に入り込みます。
普段から浴槽の掃除をしっかりしていても、配管の内部までは洗い流すことはできません。
毎日きれいなお風呂に入るためには、浴槽配管を定期的に清掃することが大切です。
掃除の順番は各エコキュートメーカーによって少し違いはありますが、ここではコロナの商品を例に流れをご説明します。
- 浴槽循環口から10cm以上のお湯を残す
- 洗浄剤をお湯に溶かす
- 浴槽に水が貯まった状態で「さし水」または「ぬるめ」のスイッチを3秒以上長押し
- 「クリーニング」または「配管洗浄」が消えたらお風呂のお湯を排水
- 浴槽循環口のカバーを取り外して歯ブラシ等でゴミや湯垢などの汚れを掃除する
- 浴槽に水がない状態で「さし水」または「ぬるめ」スイッチを3秒以上長押しして 配管内をすすぐ
風呂の配管掃除は、おおよそ半年に1回程度が目安です。
漏電遮断機や逃し弁のチェック
漏電遮断器は、漏電が起きたときに火災や感電事故を未然に防ぐための安全装置です。
漏電遮断器が正しく作動していないと家全体のブレーカーが落ちたまま上がらなくなってしまいます。
漏電遮断器にはテストボタンが付いていますので、ボタンを押してオンとオフの切り替えを確認しましょう。
濡れたままの手で漏電遮断器に触ると感電する危険性がありますので要注意です。
凍結防止ヒーターの動作確認
エコキュートは寒さに弱いため、外気温が氷点下を下回ると配管が凍結してしまい、お湯が出なくなるトラブルが頻発します。
本格的な寒さが訪れる前に凍結防止ヒーターの電源を入れて、きちんと作動するか確認しておきましょう。
もし、配管が凍結してしまった場合には、タオルなどを巻いてぬるま湯で少しずつ解凍します。
配管にいきなり熱湯をかけると、あまりの温度差に配管がひび割れてしまうかもしれませんので注意が必要です。
ヒートポンプユニットの空気抜き
ヒートポンプ内の配管はいつも水で満たされていますが、利用をつづけるうちに少しずつ空気が混ざるようになります。
ヒートポンプ内の配管に空気が混入すると水の循環が悪くなり、蛇口からお湯が出にくくなる、またはお湯が出なくなるなどの症状が現れることがあります。
定期的に確認しつつ、空気を抜くようにしましょう。
空気を抜く手順は次のとおりです。
- ヒートポンプユニットの水抜き栓を少し開く
- 1分ほど水と空気が抜けるのを待つ
- 水だけ出てくるようになったら全ての栓を閉める
空気抜きのメンテナンスは半年に1回を目処に行いましょう。
配管接続部分の点検
エコキュートと浴槽をつなぐ配管の接続部分は、シリコンやゴム製のパッキンが使われているため、いずれは経年劣化によって水漏れが発生します。
水漏れチェックは、タンクのカバーを外して配管の接続部分から水漏れが起きていないか、異常がないか確認するのみでも充分です。
配管接続部分の水漏れを早く発見できれば簡単な部品交換で終わりますが、長い期間そのままにしてしまうと、エコキュート全体の故障へと発展し、本体の買い替えが必要になってしまうかもしれません。
大変なことになる前に、年2回程度は水漏れチェックを実施しましょう。

エコキュートの修理費用の目安
エコキュートが壊れたときの修理費用を一覧表にまとめました。
保証期間外で壊れてしまうと結構な修理費用がかかってしまうようですね…。
修理費用を見るとこまめなメンテナンスの必要性とともに、有償保証の大切さもよく分かります。
※修理費用の目安は、三菱電機のWEBサイトに公開されている内容です。
症状や状態 | 修理費用の目安(税込) |
電源が入らない | 16,500円~48,400円 |
お湯が沸かない
お湯が出ない |
18,700円~188,100円
|
ふろ自動運転しない
追い焚き運転しない |
18,700円~66,000円
|
お風呂の湯はりができない | 18,700円~66,000円 |
リモコンが点灯・表示しない | 27,500円~49,500円 |
水漏れ | 16,500円~68,200円 |
「C-」のエラーがリモコンに表示される | 18,700円~176,000円 |
「H-」「E-」「F-」のエラーがリモコンに表示される | 18,700円~68,200円 |
取扱説明
点検調整 |
9,680円~15,180円 |
見積診断 | 6,490円~9,680円 |

専門業者によるメンテナンスも必要
自分でできるエコキュートのメンテナンスはとても大切ですが、どうしてもセルフメンテナンスだけでは補いきれない箇所があります。
記事内で紹介したセルフメンテナンスとともに、専門業者による定期メンテナンスの依頼も忘れないようにしましょう。
逃し弁やストレーナーなどの消耗品は約3年ほどで経年劣化が進むため、消耗品の交換に合わせておおよそ3年に1回程度は定期点検を依頼したいところです。
定期メンテナンスの費用は別途必要ですが、保証期間内であれば無償で済みます。

まとめ
セルフメンテナンスは、エコキュートを長く使うために欠かせない一手間。
突然の故障を防ぐためにもとても大切なことなのです。
ちょっとしたチェックとメンテナンスで快適な生活を維持できると考えたら、それほど苦にもなりませんよね。
自分でメンテナンスできる箇所やチェックポイントはいくつもありますので、ぜひ記事の内容を参考にして確認してみてください。
エコキュートの導入や交換、修理をお考えの方は
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