エコキュートの水圧が低く、シャワーが快適でないと感じている方は意外と多く、お問合せをよくいただきます。
髪の毛を流すときに水圧が弱いとかなりストレスになりますよね!
この記事では、水圧低下の原因や解決策について、専門家が解説します。
具体的には、エコキュートのシャワー水圧を上げる方法や、他の要因で水圧が弱くなる理由を説明し、
ポンプで水圧を上げたり、高圧式エコキュートへの買い替えがおすすめな理由も伝えます。
最適な対策で、エコキュートの水圧問題を解消し、快適なシャワーをお楽しみください。
目次
エコキュートの水圧が低下する原因とは?
エコキュートの水圧低下にはいくつかの原因が考えられます。
まず、給湯設定の温度が低い場合、お湯と水の混合比率が変わり、水圧が低下することがあります。
また、シャワーヘッドの穴が詰まっていることも水圧低下の要因となります。
さらに、水道の圧力が低いと、エコキュートも低水圧になる可能性があります。
また、故障や設置施工が原因で水圧が下がる場合もあります。
エコキュートの水圧が低いと感じる人の体験談
「エコキュートを導入したが、シャワーの水圧が以前よりも低く感じられる」
という声が一部で聞かれます。
エコキュートが発売されて約20年ちょっと経ちますが、以前はガス給湯器を設置されていて
エコキュートにしたら水圧が弱くなったと言われる原因としては
ガス給湯器は水圧が約500kPa
エコキュートは約180kPa
※kPa(キロパスカルとは数値が高いほど水圧が高いという単位)
ですので約3分の1程度水圧が落ちますが決して生活に支障をきたすほどのものではありません。
ガス給湯器からエコキュートに変えてすぐの時は弱く感じられることもあるかもしれません。
エコキュートのシャワー水圧を上げる方法
エコキュートのシャワー水圧を上げる方法として、まずシャワーヘッドの穴をきれいに掃除し、詰まりを解消することが挙げられます。
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これが一番シャワーヘッドの穴を一つ一つ掃除しやすいです。
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次に、温度設定を工夫してお湯と水の混合比率を調整することで水圧を上げる方法もあります。
お湯の自動湯はりが適温になるように、ほとんどの方は40度~45度くらいに設定されていらっるかと思います。
そこで、シャワーの温度をその機種の一番高い温度に設定してみてください。
温度を高くすることで、シャワーで温度調節する際に、エコキュートの貯湯タンクから出湯する際に水道水を混ぜて調整するようになります。
そうすると水道の直圧も加わりますので、シャワーの水圧を強くすることができます。
製品による水圧アップ方法
製品による水圧アップ方法として、低水圧用のシャワーヘッドを使用する方法があります。
これらのシャワーヘッドは、水を効率よく噴射し、より強い水圧を実現できる仕組みになっています。
ただし、製品の交換や購入には費用がかかるため、まずは現在のエコキュートの設定やシャワーヘッドの状態を確認し、適切な対策を行うことが望ましいです。
適切な方法を選択することで、エコキュートのシャワー水圧を改善し、ご自身に合った水圧に調整していきましょう。
加圧ポンプを導入する
シャワーの水圧を改善する方法として、加圧ポンプを導入する方法もあります。
加圧ポンプはお湯を出し始めると、配管内の圧力低下を検知してポンプが自動的に運転を開始し出湯圧力を上げてくれます。
2階にお風呂がある戸建てには通常タイプのエコキュートでも給湯出来ますが3階にお風呂が付いているご家庭は1階にエコキュートが付いている場合
約10m~15m程上に向かって給湯しないといけませんので圧力が足りない事があるため加圧ポンプを使用したりします。
ただ、加圧ポンプを使用した場合、災害時に断水した場合などは注意が必要です。
なぜかと言いますと、もしタンクにお湯が溜まっていない状態で蛇口をひねって給湯しようとした際に加圧ポンプがお湯を引っ張ろうと運転しますので
タンクが真空状態になりグシャっと変形してしまう可能性があります。
その場合は【負圧作動弁付エアベント】という別売り部材を使って、空気を取り込みタンクの圧力を外と同じに統一する必要があります。
こちらの加圧ポンプに関しては設置費用で20万円前後する場合もありますので、最後の手段として検討していただく方がよろしいかと思います。
ガス給湯器とエコキュートの水圧比較
ガス給湯器とエコキュートの主な違いは、熱源となるガスや電気の利用方法ですが、水圧に関しても違いがあります。
ガス給湯器は熱効率が高く、高圧の水道水を瞬時にお湯にすることが可能です。
そのため、通常はシャワー時の水圧は直圧ですので強いといえます。
一方、エコキュートは電気を利用し、貯湯タンクでお湯を温める方式です。
そのため、タンクからのお湯の供給量に限りがあり、一部の場合ではシャワーの水圧が弱くなることがあります。
この問題は、給湯器のタンク容量や温度設定によって改善できる場合もあります。
先程も述べました通りガス給湯器の水圧が500kPaエコキュートの水圧が標準タイプですと170~180kPaですので
エコキュートの方が水圧的には弱いですが、日常生活的には不便に感じることはそこまでないと思います。
エコキュート各メーカーの水圧の一覧表はコチラになります。
メーカー | タイプ | 水圧 |
---|---|---|
日立 | 減圧弁方式 | 190~290kPa |
ナイアガラ出湯 | 最大500kPa(水道直圧方式) | |
ダイキン | 通常タイプ | 170kPa |
パワフル高圧 | 320kPa | |
パナソニック | 通常タイプ | 170kPa |
パワフル高圧 | 280kPa | |
コロナ | 通常タイプ | 190kPa |
高圧力パワフル給湯 | 290kPa | |
三菱 | 通常タイプ | 180kPa |
高圧タイプ | 290kPa | |
東芝 | 通常タイプ | 170kPa |
高圧タイプ | 300kPa |
エコキュート以外の要因でシャワー水圧が弱くなる理由
エコキュート以外でシャワーの水圧が弱くなる理由はいくつかあります。
まずエコキュート自体の問題が考えられます。
故障や設定の誤りにより、お湯の供給量や温度が不安定になることがあります。
この場合は、専門業者に相談し、適切な修理や設定を行う必要があります。
次に、エコキュートとは関係なく、水道管や蛇口の劣化・詰まりが原因となることもあります。
これらの要因により、通常よりも水圧が低下してしまうことがあります。
対策としては、問題箇所の修理やメンテナンスを行うことです。
一番多い例としてありますのが、キッチンのお湯の出が悪くなることです。
原因として多いのが蛇口に付いているストレーナー(ゴミをキャッチする網)にパッキンやサビが詰まっている場合が多いです。
その場合の対処法はストレーナーを外して清掃すれば解決します。
簡単に手で回して外せる事が多いので是非、試されてみてください。
また、家庭の水道水の圧力自体が低い場合も、シャワーの水圧が弱くなる理由となります。
この場合は、水道局や専門業者に相談し、適切な対策を検討する必要があります。
エコキュート以外の要因でシャワー水圧が弱くなる理由は多岐にわたりますが、適切な対応を行うことで、快適なシャワーを利用することが可能となります。
一般住宅でシャワー水圧が弱い場合、原因は様々です。
まず、水道管の老朽化や汚れにより、水の流れが悪くなっていることが挙げられます。
また、エコキュートや配管に適切な水圧が供給されていないことも考えられます。
さらに、住宅の築年数や工事の施工品質、シャワーヘッドや蛇口の種類によっても水圧に影響が出ることがあります。
具体的な例として、以下のような原因が考えられます。
– 配管内の水圧が低い
– エコキュートやタンクが適切な容量・性能でない
– 蛇口やシャワーヘッドが水圧を下げる構造・機能を持つもの
これらの問題を特定し、適切な対策を講ずることで、シャワーの水圧を改善することが可能です。
要因別:低水圧の解決策と注意点
低水圧の解決策は原因によって異なります。以下は、一般的な解決策と注意点です。
1. 配管内の水圧が低い場合
解決策:配管内の汚れや詰まりを除去し、水圧を上げる工事を検討する。
注意点:掃除が効果的で無い場合、配管交換を検討する必要があります。
2. エコキュートがご自宅に合った適正な性能ではない場合
解決策:エコキュートの交換を検討する。
3. 蛇口やシャワーヘッドが水圧を下げる構造・機能を持つもの
解決策:水圧を上げる機能のある蛇口やシャワーヘッドに交換する。
注意点:購入前に自宅の水圧や配管の状況を確認し、適合性を確認すること。
高圧式エコキュートへの買い替えがおすすめの理由
高圧式エコキュートへの買い替えがおすすめな理由は、シャワー水圧の改善だけでなく、エコ効果や経済性にも優れているためです。
まず、シャワー水圧の改善により、快適な入浴タイムを実現することができます。
また、エコキュートは、電気を利用してお湯を沸かすため、ガスを使用する従来の給湯器に比べてCO2排出量が少なく、環境にやさしいのも魅力です。
さらに、高圧式エコキュートは、低圧のエコキュートに比べて、お湯の効率的な利用が可能となるため、経済的にもおすすめです。
しかし、購入や施工にかかる費用は高額になる場合がありますので、予算や状況を考慮しながら検討することが大切です。
高圧式エコキュートの特徴とメリット
高圧式エコキュートは、従来のエコキュートと違い、高圧のお湯を使用することが特徴です。
これにより、水圧が弱い場合でも、快適なシャワーが楽しめます。
また、温度設定が細かく行えるため、好みのお湯の温度を簡単に設定できます。
通常のエコキュートでは、温度が一定に保たれるため、シャワーの強さが弱くなることがありますが、高圧式エコキュートではその問題が解消されます。
エコの観点からも、高圧式エコキュートは優れています。
使用する水の量をコントロールできるため、水道代が節約できます。
また、ガスを使用しないため、CO2排出量の削減にも貢献します。
さらに、気密性の高いタンクを使用しているため、熱効率が向上し、節電が可能です。
多くのメーカーが高圧式エコキュートを販売しており、導入しやすいのもメリットの一つです。
高圧式エコキュートのデメリットは、商品代金が高くなることがありますが、その他の数多くのメリットを考慮すると、導入を検討する価値があると言えます。
高圧式エコキュート導入の注意点と費用
高圧式エコキュートを導入する際に注意すべき点は、まず工事業者の選定です。
信用できる業者に依頼することで、適切な設置やアフターサービスが受けられます。
色々な会社のホームページやGoogleでのクチコミを見られて参考にされてください。
また、住宅の水圧によっては、減圧器の交換が必要になる場合があります。
圧力が高い場合、シャワーヘッドや蛇口が故障することがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
導入費用は、製品価格と施工費用が含まれます。
製品価格は、一般的に30~40万円程度ですが、施工費用は業者や地域によって変動するため、見積もりを取ることが重要です。
また、築年数が30年以上過ぎている場合には床下に潜っている配管も劣化しております。
高圧タイプのエコキュートに替えますと圧力が強くなるため配管の曲がり角に圧力の負担が掛かり、床下で漏水したケースもございますので
一度専門業者に見積を取る際には配管の老朽具合も見てもらった方が後のトラブルを未然に防げると思います。
エコキュート水圧問題のまとめ
エコキュートの水圧低下の原因として色々な事例をお伝えさせて頂きました。
エコキュートの買い替えが一番費用が高くつきますので、なるべく費用が掛からないご自身で出来る解決方法から試していかれるとよろしいかと思います。
もし不安な点や質問があれば、専門家に相談して納得のいく選択を行いましょう。
チカラもちでは全国対応でエコキュートの無料相談を行っておりますのでぜひお気軽にお問合せ下さい。