
「エコキュートのマイクロバブルの性能はどう?」
「メーカーはどんな製品を出しているの?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。エコキュートでマイクロバブルを使うには、対応モデルの選択や別売アダプターの取り付けが必要で、標準仕様では利用できません。
本記事では、バブルの種類をはじめ、機能の特徴・メーカー別のおすすめ製品・選ぶ際の注意点を解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、エコキュートとマイクロバブルへの理解を深めてください。
Table of Contents
エコキュートのマイクロバブルとは

マイクロバブルとは、直径1μm(0.001mm)以上・直径100μm未満の微細な泡のことです。肉眼では白濁して見え、気泡は非常に細かく、浮力が小さいため水中に長時間とどまります。この特性により、洗浄力や温浴・保湿感の高さが好評です。
こうした特性を活かし、入浴時のうるおいや心地よさを実現するために開発されたのが、エコキュートのマイクロバブル機能です。
各メーカーが考案するのは、気泡の心地よさを追求したものをはじめ、さまざまな特徴を持つ製品が展開されており、どれも注目に値します。

泡のサイズで変わるマイクロバブルとミリ・ナノ(ウルトラファイン)の違い
結論から言うと、ナノがもっとも細かい泡の単位ですが、それぞれの特徴を順に確認していきましょう。
ミリバブル
直径1mm以上の泡がミリバブルです。マイクロバブルより気泡が大きく、エコキュートへの搭載事例は現時点ではありません。
ナノバブル(ウルトラファインバブル)
マイクロバブルと混同されやすいウルトラファインバブルですが、ナノバブルがこれに該当します。
ナノバブルの直径は0.001mm(1μm)未満で、マイクロバブルよりもさらに小さいのが特徴です。極小の気泡のため肉眼では透明に見え、水中に長時間消えずにとどまるのも特徴のひとつです。
なお、一般社団法人ファインバブル産業会(FBIA)では、マイクロバブルとそれより小さなウルトラファインバブルをまとめて「ファインバブル」と定義しています。

エコキュートにバブル機能を導入するメリットと得られる特徴

温浴に優れているということで好評なエコキュートのマイクロバブル機能ですが、体の機能そのものを変化させるものではなく、あくまでも一時的な物理的効果です。この点を前提に、それぞれの特徴を見ていきましょう。
保湿・うるおい感のサポート
マイクロバブルの微細な気泡による物理的効果で、うるおいを感じるという声もあります。
リンナイでは、マイクロバブル入浴とさら湯入浴を比較した前腕部の角質水分量の測定結果を公表しています。
出典:Rinnai
※使用環境や条件により効果は異なります。また個人差があり、効果を保証するものではありません。
温浴効果のサポート
微小なマイクロバブルの物理的効果によって、さら湯よりも優れた保温をサポートします。マイクロバブルが心地よい温感をもたらすと好評で、休日や帰宅後のリラックスタイムを豊かにしてくれます。
なお、コロナではマイクロバブル湯を使った入浴においてサーモビューアーを用いたデータが公開されています。
出典:株式会社CORONA
※使用環境や条件により効果は異なります。また個人差があり、効果を保証するものではありません。
リラックス感の演出
就寝前のリラックスを促す手段として、マイクロバブルは一定の評価を得ています。
日本健康開発雑誌の原著論文「多様な入浴方法が生体情報に与える影響:マイクロバブル入浴とウルトラファインバブルシャワー浴の比較検証」には、次のような記述があります。
MB入浴は、低温でも持続的な温熱効果と高いリラクゼーション効果が得られるため、高齢者でも安全に利用でき、多忙な人々の休息効果を高めるのに有効な入浴方法と考えられる。
引用:日本健康開発雑誌
マイクロバブル入浴が体を温めると好評である点は、こうした学術的な検証によって裏付けられています。
※使用環境や条件により効果は異なります。また個人差があり、効果を保証するものではありません。

【比較】マイクロバブルが使えるエコキュートのメーカーは?
マイクロバブルを利用できるエコキュートを選ぶなら、あらかじめ機能が搭載されているメーカーのモデルがおすすめです。
さらにナノレベルのウルトラファインバブルも搭載されていればベストです。
ここでは「ウルトラファインバブル対応」と「機能内蔵型」を比較のポイントとして、5つのメーカーを紹介します。
【コロナ】極上の微細気泡でリラックス・マイクロバブル入浴【リモコン内蔵型】
コロナは、マイクロバブルユニットを内蔵したエコキュートを展開しており、注目度の高いメーカーです。
コロナが提案するのは、白濁したシルキーなお湯がまるで温泉のようだという、贅沢なリラックスタイムです。
人気の理由は、マイクロバブルとさらに細かなウルトラファインバブルという2種類の泡を組み合わせた点にあります。1mLあたりに含まれるファインバブルの量を「マイクロバブル約3万個」「ウルトラファインバブル約1500万個」と公表しています。
両方の特性を活かした極上のエコキュートは、リラックスタイムをより充実したものにしてくれるでしょう。
| 必要な別売機器 | 専用マイクロバブル循環口 (直出)CHP-MB1 (横出)CHP-MB1R 21,450円(税込) 設置工事費・部材費等は別途 |
| 対象シリーズ | 370L(3~5人向け) CHP-E37LUX1 460L(4~7人向け) CHP-ES46LUX1 |
【長府製作所】超小型の泡で満たすウルトラファインバブル【機能搭載】
一般社団法人ファインバブル産業会の会員でもある長府製作所。同社のエコキュートはウルトラファインバブルを採用し、うるおい感・しっとり感のサポートを強みとしています。
目に見えないほど超小型のバブルは、1mLあたり約3,100万個もの気泡を発生させる技術を採用しています。
浴室内のぬめりや排水管汚れの除去率アップなど、入浴時だけにとどまらない高性能ぶりも見逃せません。
| 必要な別売機器 | リモコンセット マイクロバブル用循環アダプター |
| 対象シリーズ | EHP-U3705BX EHP-U4605BX ※一般地仕様エコキュート |
【日立】マイクロ+ウルトラファインバブルをブレンドした「シルキー快泡浴」
噴流と細かな気泡を組み合わせることで、全身を心地よく包み込む日立の「シルキー快泡浴」。
マイクロバブルとウルトラファインバブルの2種を組み合わせており、マイクロバブルは1mLあたり約5,800個、ナノバブルに相当するウルトラファインバブルは約308万個含まれています。
アダプターは別売りですが、ファインバブルに包まれる極上のバスタイムを楽しみたい方にとって十分に候補となる製品です。
| 必要な別売機器 | シルキー快泡浴用ふろ循環アダプター ※別売:63,800円(税込) |
| 対象シリーズ | ■水道直圧給湯・フルオート 【一般地仕様(高効率)】 BHP-FV46XD、BHP-FV37XD 【一般地仕様】 BHP-F46XD、BHP-F37XD 【寒冷地仕様】 BHP-F46XDK、BHP-F37XDK ■水道直圧給湯・フルオート(高硬度水道水・井戸水対応) 【一般地使用】 BHP-FW46XD、BHP-FW37XD 【寒冷地仕様】 BHP-FW46XDK、BHP-FW37XDK |
【ダイキン】圧倒的濃度のウルトラファインバブル
ダイキンは入浴用アダプターを取り付けることで、ウルトラファインバブルを楽しめます。
水中に長くとどまる特性から、約2,800万個(mL)の濃度を誇るウルトラファインバブルを生み出します。
温浴・美肌・洗浄効果が特徴で、心身をほぐすリラックスタイムを演出してくれます。
| 必要な別売機器 | ウルトラファインバブルアダプター ※吸気チューブ(浴室外)取付タイプ ※吸気チューブ(浴室内)取付タイプ |
【三菱電機】2方向からの泡で包み込んでくれる「ホットあわー」
1/1000mmサイズのマイクロバブルを発生させ、全身を細かな泡で包み込む三菱電機の「ホットあわー」。
目に見える気泡が浴槽アダプターから2方向に発生し、お湯の中に滞留させることで、心地よいお風呂時間を演出します。
うるおい感の高さも「ホットあわー」の自慢のひとつですので、気になる方はぜひ確認してみてください。
| 必要な別売機器 | ホットあわー用浴槽アダプター、空気チューブセット、保温材(空気チューブ用) |
| 対象シリーズ | P(プレミアム)シリーズ |

エコキュートのマイクロバブルを選ぶときの注意点
エコキュートのマイクロバブル機能を活用するにあたっては、費用感・業者の選定・搭載モデルの確認という3点を把握しておく必要があります。それぞれ順に確認していきましょう。
アダプターを後付けをする際の費用感
マイクロバブル機能は、浴室アダプター(循環口)として各メーカーのカタログに掲載されています。別売りが基本で、アダプターの費用は20,000円台から60,000円台が相場です。
これに加え、設置工事費や部材費なども別途必要になります。工事費の目安は15,000円前後程度ですが、配管の状態によって変動するため、トータルの予算は10万円前後を想定しておくと安心です。
後付けをする場合は専門業者への依頼がベスト
マイクロバブルのアダプター設置については、メーカーが業者向けのPDFファイル等を公開しています。
また、公式メーカー以外の通販サイトでも取り扱いがあり、「吸気チューブ浴室外取付タイプ」「関連部材・風呂接続アダプター」など複数の関連製品が存在します。
DIY感覚での作業は難易度が高く、誤った製品を選んでしまうリスクを避けるためにも、専門業者への依頼をおすすめします。
購入前ならマイクロバブル搭載モデルが最適解
エコキュートの購入前であれば、最初からマイクロバブルが搭載されているモデルを選ぶのが賢明です。
通常のエコキュートを購入してから後でアダプターを取り付けると、工事が計2回必要になります。最初からセットで導入すればアダプターも本体と同時に設置でき、工事が1回で済むため手間と費用の両面でメリットがあります。

エコキュートのマイクロバブル機能に関するよくある質問集

エコキュートのマイクロバブルに関するよくある疑問(使用制限・汚れの残り・シャワーヘッド・おそうじ機能)についてまとめました。疑問が残らないよう、ひとつずつ確認していきましょう。
入浴剤の使用制限はありますか?
入浴剤の使用自体は可能ですが、種類によってはパーツを傷める恐れがあります。
基本的には透明なクリアタイプが推奨されます。注意点を以下の表で確認しておきましょう。
| 入浴剤の種類 | 使用の可否 | 補足・注意点 |
| 泡の入浴剤 | ◯ | メーカー推奨品 |
| クリアタイプ | ◯ | バブやきき湯 |
| にごり・とろみ・乳白 | × | 配管腐食の要因に |
| 炭酸ガス(フルオート) 硫黄・シリカ | × | 配管を傷める |
浴槽内に汚れが残る(泡が浮く)のはなぜ?
浴槽内に汚れが残るのは、故障ではなくマイクロバブルが正常に機能している証拠です。
配管内や皮脂などの汚れを吸着して浮上させる特性上、まれに浴槽の内壁に付着して見えることがあります。目につくようなら、さっと洗い流すことも可能です。
マイクロバブル機能つきシャワーヘッドはセットになっていますか?
エコキュート本体にシャワーヘッドは付属していません。別途、対応するメーカーのシャワーヘッドを用意する必要があります。
また、エコキュートの水圧が低い場合、シャワーヘッドにマイクロバブル機能があっても十分な性能を発揮できません。まずエコキュート本体に高圧タイプを選び、そのうえでマイクロバブル機能付きのシャワーヘッドと組み合わせることをおすすめします。
- ダイキン(パワフル高圧):320kPa
- ReFa:最高使用水圧0.4Mpa(シャワーヘッド+ホース)
上記の組み合わせが、性能を最大限に発揮できるセット例です。
マイクロバブルのおそうじ機能とは何ですか?
エコキュートが備える自動配管洗浄機能のことです。
ふろ往き配管や熱交換器内に付着した皮脂汚れなどを洗浄でき、この機能で特に知られているのが三菱電機です。洗浄剤不要で配管の掃除ができる点が強みであり、マイクロバブルをお手入れ用途にも活用したい方に適しています。

まとめ
エコキュートのマイクロバブルは、温浴サポートやお肌のケアなど、さまざまな期待が持てる機能です。
一方で、アダプターの後付けを自己判断で進めることは避け、必ず工事業者に相談するようにしましょう。
各メーカーがクオリティの高い製品を次々とリリースしており、導入することでさらに充実したリラックスタイムを楽しめるでしょう。


