
「エコキュートを設置するときの流れは?」
「費用感はどうなっている?」
こうした設置に関する疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
エコキュートの設置は事前準備が重要なため、正しい知識を身につけたうえで業者に依頼することがベストです。
本記事では設置場所をはじめ、ステップごとの手順・完了までのトータル時間を解説します。設置業者選びで費用を抑えるポイントやQ&Aも紹介しますので、安心してお得な買い替えができるよう、ぜひ最後までご覧ください。
Table of Contents
エコキュート設置工事前は場所とスペースの確認が必要
設置場所をあらかじめ目星をつけておくことは、工事のスムーズさと安全確保の両面から重要です。
なぜなら、隣家の寝室に近い場所やお風呂場から離れすぎていた場合といった条件が、後々のトラブルになり得るからです。
信頼できる工事専門店に依頼すれば改善提案をしてもらえますので、過度に心配する必要はありません。
- 約1820(高)× 630(幅) × 760(奥)mm
- 約1810(高)× 600(幅) × 680(奥)mm
設置前に以下のチェックリストで確認しておきましょう。
エコキュート設置場所・スペース確認チェックリスト
| チェック項目 | 内容の詳細 |
|---|---|
| 設置場所の地盤 | ・コンクリートか ・地盤が土か (土だと基礎工事を推奨) |
| 水平度 | 勾配が強いと不可 |
| 設置動線 | 通路に障害物がないか |
| 貯湯タンク・室外機 | それぞれの間に30~60cm |
| メンテナンススペース | 作業スペースとして本体から30~50cm程度のゆとり ※正面・左右・背面 |
| 寝室との位置関係 | 隣家の寝室に近くないか ※騒音対策 |
上記の項目を事前に確認しておくだけで、設置後のトラブル発生率を大きく下げられます。

エコキュートの設置場所は距離感も把握しておく
設置場所を決める際は、適切な距離感を事前に把握しておくことが大切です。
単に置けるスペースを選ぶのではなく、台所やお風呂など実際にお湯を使う場所との距離が重要です。
距離が遠すぎると、貯湯タンクから蛇口に届くまでの間に配管でお湯が冷めてしまいます。
配管が長くなるほど冬場に冷気にさらされる面積が増え、配管破裂のリスクも高まります。
設置場所に問題がないかを事前に想定しておくと、「このエリアで大丈夫ですか?」とすぐに工事店へ確認できます。
事前の確認によって工事時間の短縮にもつながり、スムーズな設置が実現します。
- 浴室や台所の近くに設置
- 業者への確認も必須

エコキュート設置工事の流れと時間の目安
設置場所の目星がついたら、いよいよ設置工事の段階に入ります。
標準的な設置工事は、半日〜1日程度と覚えておきましょう。
エコキュートからの入れ替えであれば比較的短時間で完了しますが、本格的な基礎工事やガス給湯器からの切り替えでは1〜2日かかることもあります。
| 設置工程 | 時間の目安 |
|---|---|
| STEP1:現場調査 | 約1時間 |
| STEP2:既存機器撤去 | 1~2時間 |
| STEP3:基礎工事 | 1~2時間または1~2日 |
| STEP4:配管・配線工事 | 3~5時間 |
| STEP5:搬入・設置作業 | 1~2時間 |
| STEP6:リモコン交換 | 30分~1時間 |
| STEP7:試運転・最終確認 | 30分~1時間 |
各STEPについて順に解説します。
STEP1:立ち会い・打ち合わせなどの現場調査【約1時間】
前章で確認した設置場所・スペースの情報を工事業者と共有し、認識をすり合わせるステップです。
- 設置場所の確認
- 搬入と搬出のルート(通路・高さ、障害物)確認
- 現在の配管・配線など経路のチェック
- ヒアリング①(希望するモデル)
- ヒアリング②(浴室の仕様※自動お湯張りか等)
これらの確認を経て、見積もりと工事日程を調整・確定します。
STEP2:既存の給湯設備を撤去する【1~2時間】
新規設置の前に、現在使用している給湯器の撤去を行います。
ガス・石油・電気温水器からの切り替えの場合、1〜2時間を見込んでおきましょう。撤去する内容は、以下のとおりです。
- 水抜き作業
- リモコンを取り外す
- 配管を外すなど
なお、費用の相場は1〜2万円を想定しておきましょう。
STEP3:土台をつくるための基礎工事【1~2時間または1~2日】
エコキュートの貯湯タンクは満水時に約500kgにもなる大重量のため、しっかりした土台が必要です。沈み込みや転倒を防ぐうえで、基礎工事は設置の際に欠かせない工程です。
土台工事は大きく2種類に分けられます。専門知識がなくても内容を把握できますので、違いを確認しておきましょう。
| 土台種類 | 内容 | 設置時間 |
|---|---|---|
| エコベース | コンクリートブロックを設置 | 1~2時間 |
| 現場打ち (コンクリート基礎) | ・地面を掘り砕石を敷き詰める ・コンクリートを流し込む ※一から基礎をつくる | 1~2日 |
- エコベース:2~3万円
- 現場打ち:3~5万円
耐久性を重視するなら、時間はかかりますが現場打ち(コンクリート基礎)を選ぶとよいでしょう。コストだけを優先せず、長期的な安定性も判断材料にしてください。
STEP4:配管工事【3~5時間】
エコキュートの設置には、主に給水配管工事・排水配管工事の2種類があります。
加えて、追い焚き機能のついたフルオート型だと、浴槽と貯湯タンクをつなぐ循環配管工事が必要になります。
以上を踏まえると、配管工事は3〜5時間を目安として見込んでおきましょう。
STEP5:本体の搬入・設置作業【1~2時間】
新しいエコキュートを土台に据え付け、地震時にも倒れないよう固定する重要な工程です。
本体の搬入とバランスの調整
大型タンクを運び入れて土台に設置します。満水時は500kg前後になるため、傾きや転倒を防ぐ水平設置の確認は特に重要です。
地震対策
地震対策としてボルトで土台をしっかり固定し、大きな揺れにも耐えられるよう転倒防止処置を施します。
脚部の固定
エコベース・コンクリート基礎いずれの場合も、地面にしっかり固定するためのアンカーボルトを取り付けます。
アンカーボルトの取り付けは主要メーカーの施工説明書にも必須事項として明記されており、災害対策が徹底されているかどうかを業者選びの判断材料にすることをおすすめします。
STEP6:リモコンの交換【30分~1時間】
リモコンパネルはキッチンとお風呂場の2箇所に設置します。
浴室では既存のリモコンを取り外したうえで、新しいリモコンをコーキング材(防水材)でしっかり密閉して取り付けます。
2箇所ありますが、所要時間は30分から1時間を見込んでおきましょう。
STEP7:試運転をして設置工事完了【30分~1時間】
まず水漏れがないかを確認します。リモコンの試運転モードで動作確認も行い、異常がなければ設置工事は完了です。
試運転には調整作業も含まれますが、所要時間は30分〜1時間です。
なお、使用開始可能なタイミングも業者から案内がありますので、忘れずに確認しておきましょう。

エコキュート設置工事の費用感

エコキュートを設置・交換するときの、本体代金と工事費がセットになった、総額の目安も把握しておきましょう。
なお、給湯専用・セミオート・フルオートの3タイプから選ぶ必要があるため、どのタイプにするかの判断も合わせて行いましょう。
タイプ別の費用の目安を以下の表で確認してください。
| モデル | 費用感 | 特徴 |
|---|---|---|
| 上位モデル | 40〜70万円 | 高機能、高効率 |
| フルオート | 30〜40万円 | 標準的(お湯はり〜追い焚き) ※セミオートは追い焚きなし |
| 給湯専用 | 30万円〜 | シンプル機能。価格重視 |
主要メーカーの価格や性能をまだ確認していない場合は、あわせて調べておきましょう。
関連記事:エコキュートの価格は工事費込みでいくらになる?交換費用の相場

エコキュート設置業者で費用を安く抑えるポイント
エコキュートの設置業者を選ぶ際には、以下の3つのポイントを押さえておくことが大切です。
- 見積書が詳細(内訳記載)であるかの確認
- 自社施工ができる設置業者か【ワンストップ体制】
- 設置するモデルが補助金の対象であるか
費用を抑えたい方にとって特に重要なポイントですので、それぞれ確認しておきましょう。
見積書が詳細(内訳記載)であるかの確認
最安値にこだわりすぎたり業者の詳細が不明なまま決めたりすると、追加費用を請求されるリスクがあります。
たとえば「工事一式」の記載のみで、見積書に内訳がないケースはトラブルの火種になるでしょう。
既存機器の撤去・処分費や配管延長費用など、各項目の内訳が明確に記載されていることが信頼できる業者の条件です。こうした条件を満たす工事専門店であれば、追加費用なく適正価格での設置が期待できます。
自社施工ができる設置業者か【ワンストップ体制】
下請け業者が中間に入ると費用が割高になるだけでなく、責任の所在も曖昧になりがちです。
また自社の専任スタッフが工事を担当することで、責任の所在が明確かつトラブル対応もスムーズです。
- 相談から工事完了までワンストップだから安い
- エコキュートの保証とサポートにも強い
- 設置場所の提案までしてもらえて頼れる
相談から提案・見積もり・施工・アフターフォローまでを1社で完結するワンストップ体制は、費用面でも対応面でも大きな強みです。
設置するモデルが補助金の対象であるか
エコキュートは、経済産業省や環境省などが主導する、全国一律の補助金制度(給湯省エネ2026事業)が使えます。
ただし、すべてのモデルが対象となるわけではない点に注意が必要です。対象モデルを確認せずに購入すると、補助金を受け取れない場合があります。
施工業者(登録事業者)に相談の段階で確認しておけば、対象モデルの選定もスムーズに進み、実質的な費用を抑えられます。

エコキュート設置に関したよくある質問
エコキュートの設置に関するよくある質問をまとめました。参考にしてください。
- 注文したら設置予定を確実に押さえてもらえますか?
- 雨の日でも工事はできますか?大雨時は?
- 電力会社の変更は設置業者に任せたほうがいいですか?
- お風呂はいつから使えますか?
- 設置したい場所が狭いと工事はできませんか?
注文したら設置予定を確実に押さえてもらえますか?
在庫がなく新規取り寄せが必要な場合は、日程が遅れることがあります。
一例としてエコキュートは、保温性能を上げるため断熱性の高い真空断熱材を使用していたり、耐熱性に優れた樹脂ホースを用いていたりします。保温効率や腐食にも強く、長く使用していくための大事な部材ですが、これらが在庫不足になるとスケジュール通りの設置が難しくなることもあります。
受注生産モデルは納期に約3か月を要する場合もあるため、早期設置を希望する場合は見積もり前に工事店へ相談しておきましょう。
雨の日でも工事はできますか?大雨時は?
エコキュートはもともと屋外に設置する給湯装置で、雨風の環境も想定した設計です。そのため、小雨程度であれば工事への影響はほとんどありません。
ただし大雨・台風などの荒天時は工事が中止になる場合があります。中止・延期の際は、業者から事前に連絡が入ります。荒天時は業者と相談のうえ、天候の良い日に日程を振り替えてもらいましょう。
電力会社の変更は設置業者に任せたほうがいいですか?
エコキュートは電気代の安い夜間電力を活用してお湯を沸かす仕組みのため、夜間割引プランへの切り替えが推奨されます。
新しい機器に対応するための電気容量・配線変更が必要な場合は、電力会社への申請も伴うことがあります。
手続きの順序や専門的な判断に不安がある場合は、工事業者に代行してもらうと安心です。
お風呂はいつから使えますか?
工事内容にもよりますが、設置した当日からお風呂を使えることがほとんどです。
エコキュートは沸き上げに3時間ほどの時間かかりますが、午前中から工事を始めてスムーズに進めば夕方には完了します。終了時間によっては入浴が遅くなることもありますが、当日中には入浴できます。
ただしコンクリート基礎工事などが必要な場合は、翌日にかかるケースもあります。
設置したい場所が狭いと工事はできませんか?
エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットで構成される給湯設備ですが、「搬入ルートが狭くて設置は無理なのでは?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
無理に設置することは避けるべきですが、薄型エコキュートもラインナップされているため、スペースが限られている場合でも検討の余地は十分あります。

エコキュートの設置は場所選定と手順の把握が大切【まとめ】
エコキュートの設置では、設置場所の確保をはじめとした事前準備が重要です。
立ち会いと打ち合わせに始まるSTEP1からの工事は、前半に撤去・基礎工事・配管工事、後半に搬入・設置・リモコン設置・試運転という流れで進みます。
あとは明瞭な見積と自社施工ができる工事業者に依頼し、電力プランの変更と補助金の確認まで済ませておけばベストです。
計画どおりに進めるためにも、本記事のポイントを確認したうえで設置工事に臨みましょう。


