こんにちは。エコキュート交換工事の専門店として全国展開をしております、
「チカラもち」のブログ担当スタッフです。

省エネな給湯機として知られる「エコキュート」。
エコキュートを利用することで、夜間電力の使用による電気代の削減や非常用水としての活用など、さまざまなメリットがあります。
しかし、「エコキュートはどこに設置すればいいの?」「設置したいけど確保できる場所がない」など不安や疑問を抱える人もいるはずです。
そこで本記事では、設置機器やエコキュートの種類、設置の際の注意点を解説します。
エコキュートの購入を検討している方や設置場所に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュートでは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」を設置する

エコキュートは、「ヒートポンプ」と「貯湯タンク」の2種類の設備で構成されており、利用する際はこの2つの設備を設置します。
適切な場所に設置するためにも、まずはそれぞれの特徴や機能を把握しておきましょう。

1−1.ヒートポンプ

ヒートポンプユニットとは、ファンを回して大気中にある熱を集める機械です。
エコキュートでは、集めた熱を水に伝えることでお湯をつくります。以下は、ヒートポンプがお湯を沸かす際の仕組みです。

ヒートポンプがお湯を沸かす仕組み
  1. 大気中の熱を取り込む
  2. 冷媒(フロンガス・二酸化炭素など)に熱を伝える
  3. ヒートポンプ内で冷媒を圧縮して温度を上昇させる
  4. 高温になった冷媒を水に伝えてお湯にする

エコキュートは、省エネなことが特徴です。
「熱をつくりだす」のではなく、「大気中の熱を利用」するため、少ない電力で効率的な熱の運用を実現しています。
このような冷媒を利用した熱交換システムは、ガスや石油などの燃焼方式と比べてCO2排出量が少ないことから、冷暖房設備にも利用されています。

1−2.貯湯タンク

貯湯タンクは、エコキュートで沸かしたお湯を貯めるための設備です。
断熱材を使用した構造になっており、沸かしたお湯が冷めないように保温します。

エコキュートは、ガス給湯器のように瞬間的にお湯を沸かすのは苦手です。
お湯を沸かすのには少し時間がかかるため、一般的に「電気代の安い時間帯に稼働してお湯を沸かしたお湯を保管して使用する」という仕組みを採用しています。
このつくったお湯を保管しておく場所が、貯湯タンクです。
貯湯タンクは機種によってサイズの違いがあり、家族の人数やお湯の使用量に応じて、適した大きさを選ぶ必要があります。

無料見積はこちら

必要となる設置スペースが変わるエコキュートの種類

エコキュートは、貯湯タンクの大きさによって、設置に必要なスペースが異なります。
貯湯タンクの仕様には以下のような種類があり、確保できる設置スペースに適したタイプを選ぶことが必要です。

  • 角型タイプ
  • 薄型タイプ
  • コンパクトタイプ
  • ローボディタイプ

2−1.角型タイプ

角型タイプは、エコキュートのベーシックモデルといえるタイプです。
貯湯タンクのサイズ感が大きめで、一戸建て住宅によく設置されています。
角型タイプは、ラインナップが豊富です。標準的な仕様ということもあり、各メーカーがさまざまな機能の商品を展開しています。
サイズ感としては、幅60×高さ180×奥行70cmほどです。

また、薄型やコンパクトタイプと比べて価格が安い傾向です。
一方で貯湯タンクのサイズが大きめなため、設置できるだけのスペースを確保する必要があります。
貯湯タンクのサイズが大きめな分、大人数で使用しやすい商品も豊富なことから、一戸建て住宅での使用に向いているといえるでしょう。

2−2.薄型タイプ

薄型タイプは、貯湯タンクが薄い形状をしたタイプです。
角型タイプと比べて奥行きが薄く設計されており、垣根と溝の隙間や家の外壁周りに設けられた通路(犬走り)など、細いスペースにも設置できます。

都心部にある住宅では、隣家との距離が狭く、角形タイプを置ける十分なスペースを確保できないことがあります。
薄型タイプは場所を取らないので、こういった狭いスペースの設置におすすめのタイプといえるでしょう。
薄型タイプは、幅100×高さ190×奥行40cmほどのサイズ感が一般的です。

2−3.コンパクトタイプ

コンパクトタイプは、貯湯タンクを全体的に小さくしたタイプです。
ワンルームや少人数での使用を想定してつくられており、エコキュートライトと呼ばれることもあります。

コンパクトタイプのタンク容量は少なめで、市販のものは180〜200Lほどです。
狭い場所に設置しやすいことから、一戸建て住宅だけでなく、アパートやマンションなどの集合住宅にもよく設置されています。
サイズ感としては、幅43×高さ180×奥行60cmほどです。

2−4.ローボディタイプ

ローボディタイプは、貯湯タンクの高さが低めにつくられたタイプです。
角型エコキュートと底の面積は同程度ですが、タンクの高さが低いため、出窓や装飾品の下など高さ制限のある場所での設置に適しています。

ただし、高さがない分、タンク容量が大きいとはいえません。
市販のものでは300Lほどのものが主流のため、少人数での使用に向いたタイプです。
サイズは、幅63×高さ200×奥行80cmほどが一般的です。

無料見積はこちら

3.エコキュートの屋内設置は可能か?

エコキュートは、基本的に屋外設置に適した設計です。
理由としては、主に以下のような点が挙げられます。

機器 設置場所 概要
ヒートポンプ ・屋外 ・運転時に-10℃近い冷気が排出されるため、屋内だと急激に室内の温度が下がってしまう

・冷媒には二酸化炭素が使用されており、漏れたときには二酸化炭素中毒を引き起こす恐れがある

貯湯タンク ・屋外

・屋内

・状況に応じて検討する必要がある

 

ヒートポンプは、屋外設置が基本です。
貯湯タンクについては、スペースさえ確保できれば屋内設置もできますが、メリット・デメリットがあるため、状況に応じて検討する必要があります。
ここからはエコキュートの屋内設置について、想定されるシーンごとに詳しくみていきましょう。

3−1.マンションや集合住宅に住んでいる場合

マンションや集合住宅の場合も、ベランダなどの屋外に設置するのが一般的です。
貯湯タンクは、屋内への設置も可能ですが、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
・気温が低い日でも、貯湯タンク内のお湯の温度が下がりにくい ・タンクから熱が逃げることがあり、室内温度の上昇を招く可能性がある

・マンションや集合住宅では、貯湯タンクを設置するスペースの確保が難しい

 

このような理由から、マンションや集合住宅でも、エコキュートを屋外に設置するケースが多く見られます。

3−2.在住地域が寒冷地の場合

そもそも住まいが-10℃を下回るような寒冷地の場合、通常のエコキュートでは内部の配管が凍結するため、正常な運転が困難です。
配管が凍結すると運転できないため、-10℃を下回るような環境下の場合、メーカーは寒冷地仕様のエコキュートを推奨しています。

寒冷地仕様のエコキュートには、凍結防止ヒーターをはじめとする凍結防止対策が施されており、-10℃を下回るような環境下でも問題なく使用可能です。
ただし、寒冷地仕様のエコキュートでも、-20〜-25℃になると貯湯タンク内の温度を維持できない可能性があるため、屋内設置が望ましいとされています。

無料見積はこちら

4. エコキュートの設置に関する注意点

エコキュートを快適に利用するためには、次の注意点を把握しておくことが大切です。

  • できる限り水回りに近い距離に設置する
  • 狭い場所に設置するときは低周波による騒音に注意
  • 冷風による隣家への影響も考慮する

4−1.できる限り水回りに近い距離に設置する

エコキュートは、できる限り水回りに近い場所に設置するのが最適です。
お湯が最短距離で使用場所まで届くので冷めにくく、すぐにお湯が出るので快適に使えます。

また、追い焚き機能のあるエコキュート(フルオートタイプ)の場合、浴室とエコキュートの距離が離れすぎていると、エラーが出て使えないことがあるので注意が必要です。
エラーの発生を防ぐため、「浴室とエコキュートの距離は最大15m以内」など、設置距離をガイドラインに定めているメーカーもあります。

4−2.狭い場所に設置するときは低周波による騒音に注意

エコキュートを狭い場所に設置するときは、低周波による騒音に対策が必要です。
ヒートポンプは屋外に設置しますが、運転時に低周波の「ブーン」という低い音がでます。
とくにフェンスや壁に囲まれた場所では、低周波の音が増幅しやすく、大きな音になりがちです。
この低周波による騒音は健康被害として裁判に発展した事例もあるため、設置場所は周囲の状況を確認しながら慎重に検討する必要があります。

騒音対策としては、戸建てやマンション・集合住宅ともに「防音シート・マット」の活用が効果的です。
ヒートポンプに貼り付けたり、下に敷いたりすることで、低周波の音を和らげてくれる効果に期待できます。
エコキュートの騒音問題は近隣トラブルに発展しやすいので、できる限りの対策を講じましょう。

4−3.冷風による隣家への影響も考慮する

冷風による影響も、エコキュートを原因とした近隣トラブルの一つです。
ヒートポンプは、運転時に-5〜10℃くらいの冷気を排出します。
もし隣家との距離が近く、換気扇や通気口に当たるような向きに設置すると、隣家の室温を下げてしまい、トラブルに発展する可能性があります。
また、隣家に植物がある場合にも、同様に注意が必要です。
とくに寒さに弱い植物に冷気が当たってしまうと、すぐに枯れてしまうことも考えられます。
エコキュートを設置するときは、隣家との距離だけでなく、ヒートポンプの向きにも注意しましょう。
なお、マンションや集合住宅の場合は、建物によって隣家との距離も異なります。
不安なときは、業者や専門知識を持った人などに相談し、適切な対策をとりましょう。

無料見積はこちら

まとめ

エコキュートの設置場所は、設備の特徴を理解し、近隣への影響も考慮したうえで決定する必要があります。
適していない場所に設置してしまうと快適に使えないだけでなく、近隣トラブルへ発展する可能性もあるため注意が必要です。

自分で判断が付かない場合やエコキュートの設置を依頼したいときは、エコキュート工事専門店の【チカラもち】にお任せください。
当店では、自社スタッフによる丁寧な説明と安全な工事に取り組んでおり、お客様に不安を感じさせないよう徹底しております。
ネットでのお見積り依頼も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

新しく導入をお考えの方は、
ぜひ全国に展開するエコキュート交換工事専門店の【チカラもち】にご相談ください!
24時間受付中、年中無休でお待ちしております!!


エコキュート工事専門店【チカラもち】

全国46都道府県で営業中!